先週は、市役所に登庁するだけで汗だくになっていたのが、昨日・今日とずいぶんマシ。
台風一過の影響なんですかね???
このくらいで勘弁してもらえると助かるのですが、さて、どうなりますことやら...
↓
さて本題、一般質問のご報告の続きですよ。
本日はこれまでの西宮市でのオンライン教育の実情に関する質疑内容を踏まえての、私からの意見要望です。
それでは、どうぞ。
■■■■■
教育委員会はこれまで、全ての学校が『学級閉鎖・休校が長期化した場合でも最低限、「オンラインで朝の会・終わりの会を行い、児童生徒と教職員の間でコミュニケーションを取るとともに課題を指示」するステップ1を実施できる状態にある』としていました。
しかしながら現実には、そうした状態には至っていないことが、今回の答弁から明らかになりました。
また、その要因として「学校全体が組織的に(ツールを)活用しようとする体制には至って」おらず「その背景には少なからず苦手意識を持った教員の存在もある」「校内での回線容量が不十分である」等の内容が明らかにされました。
答弁にあった通り、「組織的な取組みや活用が消極的な学校に対して、その要因をより詳細に把握し、ハード・ソフト両面から積極的かつ丁寧に支援して」頂きたい。
そのうえで、全校・全教師が最低限、ステップ1については対応できるように早急にしていただきたい。
改めて言うまでもないことですが、ステップ1はあくまで緊急事態宣言下での最低限の対応です。
巨額の予算を投じて購入した端末等が、この程度の活用さえできないのであれば論外です。
得意・不得意ではなく、全ての教師が最低限、機器を利用できるようにすることは教育委員会に課せられた絶対的な命題である。
そのことを強くご認識頂きたい。
そのうえで二点目の質問とまとめて申し上げます。
「児童生徒が、教育委員会が紹介するオンデマンドの動画視聴や、e-libraryを活用した学習を行い、放課後にteams を使って教師と顔を見ながらの質問を受け付けたり、補足説明するなど、コミュニケーションを図りながら理解度を確認することができます」「課題の配信、提出も可能となります」といったご答弁がありました。
ここが「できます」「可能となります」という表現になっていることこそが本市教育行政の最大の問題だと、私は思っています。
「すべての教師が、上に書いたような取組をできるわけではない。それは今現在もそうだし、今後もきっとそう…」というのが、教育委員会としての正直なところであり、だからこそ、こうした表現になるのでしょう。
であるならば個々の教師の力量だけに頼るのではなく
-----
●チーム学校として、あるいは個々の学校任せにするのではなく西宮市全体として、ICTツールを活用した教育をどのように進めていくのか?
→誰が、どのような部分・形を担うのか?
→苦手な教師の存在も考慮し、前提としたうえで、どうすれば学校・西宮市全体として質の高い教育を提供できるのか?
-----
そうした具体論をきちんと考え、示すべきです。
私はオンライン教育への対応において、市が「GIGAスクール・スタートパッケージ」を示したことを高く評価していました。
常日頃、理想論は掲げても、実際に、どのような内容を、どの時期までに進めるのか?という具体論を示したがらない教育委員会が、スケジュールと内容を伴った計画を示すのは素晴らしいと感じたからです。
一方で、今回の質疑において、そこで示された内容が、責任を持って前に進められていなかったことを残念に受け止めています。
本市のICTを使っての教育の現状は「子育てするなら西宮」「文教都市」という言葉に耐えられるようなものでは、到底ありません。
単に学校側の個別の取組に任せるのではなく、教育委員会として、あるいは西宮市として、これからの学校教育の在り方を考え、それを実現していくための取組を進めるべきです。
どのような形で学校教育を進めていくのか?
そのためのツールとしてICT機器を、どのような形で活用するのか?
緊急時対応だけでなく、個別最適化・多様な教育環境の整備・不登校への対応も含めて、どのようなことができるのか?
そういったことを一つ一つ具体的に考え、前に進めていかなければなりません。
そして、その際に必要なのは、単なる理想論ではない、あるべき姿を掲げ、その実現のために必要となる具体的な内容を伴った目標・スケジュールを設定し、その内容を着実に進めていくこと。
その進捗を管理し、できていないところや、明らかになった課題をつぶしていくこと。
そうした当たり前の取組を着実に進めていくことです。
改めて「子育てするなら西宮」「文教都市」にふさわしい取組を、責任を持って進めていただくよう要望します。
■■■■■
苦手な人がいるのは当たり前ですし、そうしたことに取り組みたがらない人がいるのも、最初から分かっていること。
である以上、それを前提に、最低限の利活用ができるような取組を進めていくのが組織としてやるべきことだと、私は思っています。
でなければ巨額の費用を投じたタブレットや通信環境は、完全な無駄になってしまうわけで。
しっかりとした取組が進められるよう、引き続き、しっかりと指摘・提言など行ってまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。