西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

重要なのはワクチン接種を進めて集団免疫を獲得すること。7月末時点での本市のワクチン接種状況をお知らせします。

2021-08-18 11:57:18 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

西宮市の新型コロナワクチン接種状況について報告があったので、今日はそちらについての情報共有ブログです。
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なお前提として、上に示された数字は
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●ワクチン接種記録システム(VRS)に登録された令和3年7月末までの接種回数等の数値
●年齢は令和3年3月末時点での満年齢、接種率も同様に令和3年3月末時点の人数を母数として算出
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となっておりますので、この点、ご留意ください。

まず全体の接種率ですが、
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●65歳以上の方のうち72.1%の方が2回目の接種を済ませているなど、一定の進捗がみられる
→60~64歳についても1回目接種率が61.6%に達するなど、ワクチン接種が進んでいる状況が確認できる
→一方で、20~50代については2回目接種完了者は1桁%台に留まる
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といった状況にあります。
また、こういった状況を反映してと思われますが、60代以上の新規感染者は明らかに大幅に減少しています。
年代ごとのワクチン接種状況は、以下の通り。
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あと個人的に興味深かったのが、男女間での接種率の違い。
65歳以上に限定すると、接種率に男女間での差はほぼありません。
が、全体で見ると女性の接種率の方が明らかに高いんですよね。
これは接種に対する意識の違いの問題なのか、それとも他に要因があるのか、気になることろですね。
ここらへんこそ、きちんと掘って考えるべきでは???と感じています。
個人的には、
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●集団接種の予約受付時間帯が午前9時の場合が多く、その時間帯に予約行動をとりやすい方の割合が女性の方が多い
●個別接種が行われる時間帯に自由が利く方の割合が、女性の方が男性より高い
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等の要因も関係しているのではなかろうか???と思ったり。
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地域別の接種状況も65歳以上の方に限定すると、大きな差は見られないようです。
当初、医療機関・施設数の違いなどもあり、「北部では打てないのでは?打ちにくいのでは??」といったことを危惧する声を頂く機会もありました。
が、大きな地域差はなく、最もリスクの高い年代の方々への接種が進んでいることが明確になり、個人的には安心しました。
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一方で、
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●流行を抑えるためには、集団免疫の獲得が重要
→集団免疫獲得のためには、ワクチン接種率が70%を超えることが重要
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と一般的に言われる中、本市の2回目接種完了率は地域にもよりますが20~30%程度。
この数字を見る限り、やはり状況の収束にはまだまだ遠いことを実感しますね…
昨今、変異株による影響等が喧伝されていることを考えると、なおさらのこと。
なお、こちらが全年代での地域別接種状況です。
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上の実績から見る限り、今後、重要となってくるのは60歳未満の方への接種を進めていくことですよね。
そのためには、できるだけ接種しやすい環境を作っていくことが重要ですし、そのためにも、これまでの接種状況を把握することには意味があるのでしょう。
例えば、これまでの実績で見るとワクチン接種の中心を担ってきたのは、市内医療機関による個別接種で全体の60%程度。
これに比べると集団接種の割合は約20%と、かなり低くなっています。
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一方で、この傾向がこのまま続くかというと、個人的には疑問だと思っています。
そもそも年代が低い層には、かかりつけのお医者さんを持っていない方が多いはず。
行ったことがないお医者さんに、待ち時間とかもよく分からない、予約方法も分からないのに行かねばならないということを億劫に感じる方もかなり多いように思うんですよね。
そんなこんなを考えると、むしろ今後は、集団接種側へのワクチン供給量を増やすべきでは???と感じます。
ここらへん年代ごとの接種状況を調べたうえで、しかるべき対応を進めるべきでは???と思ったり。

とはいえ個別接種できる医療機関を知っていただくことは重要ですよね。
というわけで以下、ご参考として掲載しておきます。
こちらのページの一番下、「西宮市新型コロナワクチン接種実施医療機関名簿」をクリックしてください。
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新型コロナワクチンの接種を実施する医療機関の名簿@西宮市HP

で、重要なのは、せっかくのこの内容を精査して、今後につなげていくことだと思っています。
目も回るほど忙しい中、「こんな状況です!」とまとめるだけで終わっていては、あまりにも勿体ないわけで。
上にもいくつか述べたとおり、考えるべき要素は複数あると思います。
重要なのは、ここから反省すべき材料を学ぶことであり、それを今後の展開に反映することですよね。
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【ご参照】
むしろこれまでの市の対応全体をこそ検証するべきでは?保健所の対応策だけを示しても、意味がないと思うのですが…+α。@2021年7月のブログ

いろいろな意見・考え方はあろうかと思いますが、現段階で基礎自治体としてできること・取り組むべきことの第一はワクチン接種を進めることだと考えています。
どこまでいっても、集団免疫が獲得できない限り、この状況が収まることには期待できないわけですから。

引き続き、情報の取得と提供に努めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。