大ファンな橘玲氏の著書が2カ月連続で発行されて、大喜び。
しかし、今読んでる最中の「無理ゲー社会」の中で示された
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●すべての国民に、生活に必要な一定の金額を無条件に支給するベーシックインカム
●通貨の発行主権を持つ国は財政破綻を心配する必要はなく、財政規模を拡大しても大丈夫と主張するMMT(現代貨幣理論)
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に対する考察なんかは、さすがの橘節でなるほどな…と。
なかなかに知的好奇心が刺激される話が多く、よく売れてもいるようです。
興味お持ちの筋には是非どうぞ。
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さて本題、以前から継続して追及している西宮商工会館の建替えに関する一般質問のご報告です。
それではどうぞ。
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一昨年9月、西宮商工会議所(以下、商工会議所と言います)は拠点施設である西宮商工会館の建替計画を発表しました。
しかしながら当該計画には大きく二つの問題がありました。
資料④をご覧ください。
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一つ目の問題点は、市から無償で借りた土地を時間貸し駐車場として使用、または他の団体等に又貸しして、その分の収入を自らのものにするという内容になっていたことです。
これによる収入は年間約1,600万円。
しかしながら、これは実質的な補助金です!
市は、議会や包括外部監査での指摘を受けて、社会福祉施設や教育施設として無償貸与してきた土地・建物からも賃料を取るという取組を進めています。
こうした市の大きな方向性に、いわば反する形で「公共目的での利用だから」と強弁して土地を無償貸与することには強い違和感を持ちます。
また、市が無償貸与した土地から得た収入で赤字を隠し、黒字であるかのように見せかけていたリゾ鳴尾浜が昨年、経営破綻しました。
この問題を審議した建設常任委員会では、各議員から極めて厳しい意見・指摘がありましたが、当初計画で示されていた内容は、実質的にはこれと同じことです。
二つ目の問題点は、計画内容が実際の状況や過去の実績と比較して、著しく楽観的な内容になっていたことです。
例えば、
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●ここ数年、減少傾向にある会費収入が今後10年間、増え続ける前提となっていたり
●会員企業を対象とした共済事業等の収支見込みが過去の実績と比較して年間数千万円レベルで改善されることになっていたり
●今回の計画では2,200万円へと大幅減額された寄付金収入が当初は5,000万円と見込まれていたり
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と、建替えの前提となる収支計画の数値には大きな問題がありました。
計画に無理があった場合、商工会議所の資金繰りに大きな悪影響が及び、安定した経営が継続できなくなる恐れがあります。
商工会議所が市の産業振興に果たす役割は大きく、不測の事態が発生した場合、市内産業に大きな影響を及ぼすことも危惧されます。
こうした観点から、私が一昨年12月議会において以上の問題を指摘したところ、市は
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●土地の利用状況によっては有償貸付となる場合があることに留意しながら、商工会議所との協議を進めていきたい
●収支予測について、算定の根拠がより精緻なものとなるよう商工会議所と協議していく
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ことを約束しました。
しかしながら結局、建て替えられる商工会館の規模等に、当初計画との大きな違いは見られません。
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と、ここまでが前振りですね。
次回以降で、具体的な質疑のやりとりについてご報告します。
それでは本日はこれにて失礼いたします。
また警報が発令されたようですし、皆様、重々お気を付けくださいませ。