西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

もっと根本的な対応が必要です。

2011-09-16 12:11:18 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨日で、次男も生後100日。
というわけで、昨日は、自宅にて、お食い初めの儀式を行いました。
いろいろ、揃えたのですが、マイナーやけど、おススメな所では、
宝塚のたいこ庵にて、トマト&野菜天ぷら&焼き豚&りんごジュースをゲット。
ここ、農場の直売所だけあって、色々とおいしいんですよね。
おススメが、焼き豚というのは、ちと不思議な感じではありますが。
よろしければ、お試しあれ。

さて、本題。
昨日の総務常任委員会で、一番盛り上がった議題は、
「アサヒビール西宮工場の跡地活用提案書」(案)についてのものでした。
これについては、↓こちらの読売新聞の掲載記事↓も、どうぞ。

Atotikatuyouhouteiann20110916

アサヒグループホールディングスさんの、
「提案を参考にしながら、経済的な合理性との兼ね合いも考慮し、
 土地の活用方法を考えていきたい」というお話は、
いかにも大人の対応ですし、
地元の自治会長さんが
「市が積極的に関与することに賛成」と言われるのも、
そら、そうやわな~と思うのですが。
私は正直なところ、この話自体に対して、強い違和感を持っています。
そもそも、これは、言わば、他人様の土地の話です。
そこを踏まえず、西宮市が、自分達にとってだけはバラ色の提案を
先方に、何のバーターもなしで持っていったところで、
相手にしてもらえるもんかいな???と思わずにはいられないもので。
(↑ことの良し悪しは別として、現実的な問題として言っています。)

市は、アサヒホールディングス側が具体的な計画を出すより先に、
市としての提案を示すことで、
市とアサヒホールディングス、土地の買い手の三社が、
土地の利用方針について協議するための
共通のテーブルにつきたいという気持ちが強いようです。
もちろん、気持ちは分からんではないのですが、
アサヒホールディングスは、既に
「土地売却のコンサルティングを信託銀行に委託した」
ということになっています。
信託銀行が間に入り、あの広大な土地を売却するのであれば、
「買い手が一社だけ」という確率は、相当低そうに思います。
また、一気に売却すれば、莫大な営業外利益が計上され、
その大半が税金で持っていかれるという、企業側にとっては、
喜ばしくないことにもなるでしょう。
そんなこんなを考えると、仮に協議のテーブルに付けたとしても、
 ○協議する対象が多数に上るうえ、
 ○協議年数も、長期間にわたる
可能性が非常に高いのではないかいな???と思うわけで。
そんな中で、こんなバラ色の提案が実現できるもんなんやろか???
というわけで、市が考えているような
「協議のためのテーブルさえ作れば、何とかなる」
的な考え方に対しては、私は、きわめて懐疑的です。

行政が、あれだけの広大な土地の使用方針を、
一定規定しようと考えるのであれば。
現在の法体系から考えると、その本筋は、
 ○都市計画・用途地域の見直しによる、使用方法・高さ等の制限
 ○景観条例の適用による、全般的な建物規制の強化
というところになるのでは、ないかいな~、と。
繰り返しになりますが、そこなくして、
自分達にとってだけはバラ色な提案を持っていったところで、
先方に相手してもらえるとは、私には思えません。

ところで私、今回の、脊髄反射っぽい、
「とにかく、あわてて、泥縄やけど、なんとか対応しようとしています!!」
感満載の、この話はおくとすると、本来、
この話から学ぶべき&考えるべきことが二点あると考えています。
それは、
 ①企画提案書から引用すると、
   「創業以来80年以上にわたり本市の食産業をリードしてきた
    西宮市の都市ブランドの一翼を担う企業として定着」
  していたと市が主張するような企業さんの工場が
  「西宮市から撤退する!」という重大な話を、
  市長が「寝耳に水」と言って、慌てふためくような経緯でしか、
  知ることができなかった、という事実こそが、極めて重要。
  今後、このようなことが起きないよう、あるいは、
  起きること自体は、やむをえないにしても、
  万一、そのような場合には、早めに情報をもらえるよう、
   ・大規模工場・施設を構える企業への定期的なヒアリングの実施
   ・重大な情報は事前にもらえるような関係性の構築
  こそが、きわめて重要だということ。
 ②基本的には、他人様の土地の話に対して、
   市が、あーだこーだと注文を付けたところで、
   そこに関与できる余地は、きわめて少ない。
   本来であれば、市が、この土地の方向性に対する方針を定めると共に、
   先方の意向・現実的な妥協点にも配慮して、
   規制の緩和なり、強化なり、状況によっては必要な土地の取得を
   行うことこそが重要だということ。
だと思うのですよ。

特に①がなかったのが、なんとも言えず、残念やなあ、と。
海のものとも山のものとも分からない「都市型観光」とかに
うつつを抜かすくらいなら、
こういう、地に足のついた取り組みこそが必要だと思うのですが。

そういえば、プレ・みやのプログラムメニューの一つに
アサヒビールの工場見学が入ってるのも、なぞやなあ、と。
そもそも、その工場が、もうすぐ撤退するからこそ、
こういう問題になってるはずなのに???
なんか、変なの。

>さくら様

>何よりも、これだけの赤字体質の病院が本当に必要なのかを考えるべきですよね。

仰るとおりだと思います。
移転場所の是非の話よりも、私は、そこをこそ、もっと、きちんと検討するべきだと思っています。

>なりきりマス様

>本日の答弁は、市長の方針前なのに(今までの市に言い方ならば、答申の内容をよく検討して、から・・・的ないいかたでしたが)、本日は、答申の内容を受け止めて前向きに進めたい。的な内容でしたね。

ご指摘の通りだと思います。
答申が出た直後であり、そのための具体的な進め方も出ていない現状での、あの答弁には、きわめて強い違和感を抱きます。
この問題は、これまで以上に、議会の意義・役割を強く問うているのだと、私は考えています。

以上、長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは失礼いたします。


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1 コメント

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次男も生後100日おめでとうございます! (二の腕)
2011-09-17 16:27:13
次男も生後100日おめでとうございます!
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