四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

井川意高氏の命をみて・・

2011年11月27日 23時36分58秒 | インポート
☆難易度Ⅰ
 先日来、巨額の横領事件で世間をにぎわしているのは四国中央市にある大王製紙です。井川意高前会長(容疑者)です。ニュースでみる顔は目が吊り上がってて・・・・どう表現したらよいのか・・・ポーカーフェイスを繕っているはずなのに、目だけが緊張して泳いでいる・・・そんな印象でした。
 何十億もの横領です。きっと調べるまでもなく財の忌象に違いないと思い、生年月日を調べる気にもなりませんでした。が、ふと、見ますと・・・結構、お勉強の材料としては悪くはないと判断しましたのであげてみます。

 甲辰
 辛未(土)
 戊寅
 ○○  です。
どこがお勉強になるかと言いますと、日干の強弱です。いかがでしょう。

戊日干ですのでまず、燥土を根としたい。未土旺ですので悪くもないのですが、未では力不足。戌土が最善です。次いで辰。未は次善。丑は根には無効。となります。天に辛がありますが、洩れはなし。辰が遠いがあるにはある。
というのが八字の土事情です。

では強そうではないかというのが第一印象ですが、年干に甲があります。辰の養木あって甲は強く、未土は制しています。こういった形の甲の見方が初心の方でも少しずつ慣れていく必要があります。日干は隣の辛には洩れませんし、甲は遠く任じるほどでもありませんが根に近い未土を制し、間接的に日干を弱めているのです。

 時干支が知りたいところですが、・・・・さて、事象からみていかがでしょうか?大運の流れも書いてみますが、どうしても強い根があると有難いのではと思えてはきます。八字だけですと時干支によってはまずまずかもしれませんが・・・

 03壬申
 13癸酉
 23甲戌
 33乙亥
 43丙子
 53丁丑
 63戊寅 となっています。

事象は小学校時代は四国で暮らし、学習塾など飛行機で東京まで・・・考えられない事象です。以後は家族で東京に引っ越し、東京大学法学部卒。大王製紙に就職も一時は会社の経営では黒字経営へと経営手腕は評価されておりました。

簡単ではありますが、このような事象と上記の大運をみますとき、第一、二運の金水運は日干はよく洩らします。時干支に日干側があったとしても日干は弱です。能力発揮はまずできたとは思いますので・・・東大もあり!

第三運は甲戌です。ここは禄刃格に殺の形かと思います。官殺の喜象は十分です。社会的にも認められます。若くして、経営トップも環境的には十分でしたでしょう。

さて、第四運からの水運ですが、調候的にはいいのですが、乙亥、これは乙は寅に根で強。水財は官を押します。甲もあって官殺混雑です。日干は耐えられません。だんだんと財に忌が重なり始めるのもこの運からの事象でしょう。

第五運、丙子です。丙辛です。子の水財にはやはり任じることはできません。年運もここ数年は丁亥、戊子、己丑、庚寅、辛卯と干支に金水が来ます。やはりこの命は燥土の根がない限りは喜とはならないのが結論のようです。47歳、今年に数十億の横領で背任の容疑の逮捕ですから、財官殺の忌となります。八字に官殺がありますから、水財が原因でも官殺の忌となるのでしょう。

この命に官殺がなければ、未、辰と弱いながらも根に近い土があるのですが、いかんせん、甲官殺の剋には任じきれなかったとなります。幼いころの行き過ぎの環境も財がある故の教育環境です。東大はふつうにお勉強してても行けますよね。飛行機で学習塾に通うという感覚そのものが財の忌としか言いようがないです。庶民の感覚は正しいと思いますが・・・第三運以外は任じることのできない財がずっと影を落としています。父親にも任じることができないのでしょうか?父親の叱責もかなりあったようですが、応えてはないですね。
本日の命、実命です。根があるようにみえて・・・・ない!という例です。お勉強になりましたでしょうか?


コメント
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