先月末お誕生日に漢方堂さんからも頂戴しました。
★命理
暦の上ではすでに立秋を過ぎてしまいました。今年は台風のせいか暑さをさほど感じないままに・・・・と思っているのは私だけでしょうか?
命理を語る上では、最近、講座などでは土性支に触れることが多く、また私自身も折に触れ、考えることが多いといえます。ちょうど今、立秋ということは一昨日の7日に未土旺から申の金旺月に入ったということです。少し考えていることに触れてみたいと思います。
未土旺は火旺から金旺への中間時期であり、火と土の気が交雑するときです。そして未土旺は火の気のある燥土です。旺相死囚休論からは旺令で旺の極みです。また一方で考えなければならないことは一年のうちで五行の巡りはなだらかな曲線を描きながら変化していると考えなければなりません。2日前の8月7日に未土旺から一気に金旺に移るのではなく、つまり土の質的強さは一気に旺令から休令に落ちるものではないという感覚です。数日かけてなだらかに下がっていくものであるはずです。極端な話ですが、立秋の日(節入りは23時02分)の土旺に生まれれば土は旺令、金旺に入ってから生まれれば土は休令となります。そんな極端な話はあり得ないので金旺に入ったからといって一気に土が質的に下がるものではありませんね。仮に戊土日干で立秋直後に生まれれば、戊の質的強さは旺令から少し下がったくらいのものではないでしょうか?勘違いされないためにつけ添えますが、申の余気に土があると言っているのではありませんので・・・(笑)
本年の立秋は庚戌日、次は辛亥日でした。土旺の生まれでしたら・・・
甲午
辛未(土)
庚戌
○○
8月7日23時以降でしたら、
甲午
壬申
庚戌
戊子
たまたまですが、八字に戊と戌が入りました。申中蔵干に土はありませんので。では、この戊は子によってやや湿の気を帯びます。戌は壬の影響もありますのでさらに湿となりますからよく生金しますね。壬は水源もあって強く旺令の日干をよく洩らします。そして年干の甲から午に流通して食傷生財の形です。午は申を暖金にしてさらに生水を促しますので喜の作用です。用神は壬です。
ですが、ここで言いたいのは月支申は金旺とはいえ、まだまだ未土旺の影響が大です。時干の戊も見た目以上に質的には強い印であるということと、申金はまた思ったほど強くはないのかもしれないということです。土と金のバランスを少しだけ違えてみたらどうかということです。日干の強弱や解明に差異はないものですが・・・・
10日後の庚日は・・・
甲午
壬申
庚申
戊子
となります。この八字の2申金は旺令の申金と見ます。日干の根は前例よりはかなり強く通根します。また時干支の戊はどうか・・・と考えますと休令ですが、
日干の庚は旺強ですから、戊は子水により湿の気を帯びて生金することは前例よりはかなり忌の作用とみなします。
節入りあたりの八字は精査が要る・・・というのはこんなことも入るかと思い書いてみました。