青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

医療費が増える訳

2008年05月10日 | 短歌に政治や社会

今日、医療費が増え続けている。これに伴い政府は、この医療費増加の抑制策を打ち出している。そしてそれが、我々国民にしわ寄せされている。
それを一々述べるまでもない事だから、ここでは述べない事にして、ここでは何故このように医療費が増え続けるのかを取り上げたい。
このことは、これまでもよく取り上げられている。過剰な診療や投薬といったことから、高齢化が進んでいるという具合に。しかし尤も肝心なことが取り上げられていないようだ。
私達は誰しもがいつまでも健康で、元気にいたいという思いを持っている。病気や怪我をしても、治療して長生きしたい、辛い思いをしたくない、苦しみたくない想いを持っている。この思いから、医療技術を発展させ、医薬技術も進歩させてきた。
ところがこの医療技術と医薬技術の進歩が、医療費を押し上げることになってしまっている。
高度医療の進歩は、死亡率の減少につながる事になったけれども、一方では医療保険の崩壊という現象に直面することになった。いや、単に医療保険ばかりではなく、社会保障全般に及ぶ事態にさえなっている。病院の診療科閉鎖もそうだし、救急患者のたらいまわしもそうだし、母子家庭や生活保護者への規制強化もそうだし、後期高齢者医療制度もそうである。また医療訴訟ということもあり、赤ちゃんポストということもある。
そして医師も、地方から都市へと集中していく。
他方お金があるものは高度医療を受けるし、臓器移植も受けるという具合になっている。このために、医療費を押し上げ、医療保険が崩壊の危機に直面し、社会保障も危うくなっているともいえるだろう。
医学の進歩がこのように全てのものに行き渡らずに片寄るものならば、もう進歩させるべきではあるまい。

コメント
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