二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第7回合同学術研修会

2008年02月09日 | 鍼灸
2月3日(日)合同学術研修会に参加してきました。

≪内容≫
 ・症例報告:鍼通電による疼痛抑制の著効例
                ~第三度熱傷に対して~
       宮川厳幸 先生

 ・「地域健康づくり指導者」研修会について
             ~介護予防事業への今後の取り組み~
       新保 均 先生・常盤和成 先生

 ・来年度からの合同学術研修会、その他、業界の学術研修会
  に対する要望、意見を参加者からつのる。                               
 ・鍼灸の学術、業界の最新ニュース


宮川先生の症例報告は、39歳 女性で、仕事中に大きな鍋をひっくり返し、沸騰したお湯を足にかけ、二度~三度の熱傷となったものでした。2週間を過ぎたあたりから、座って足を垂らすと激痛が走ったり、安静時にも耐え難い痛みがあり、不安感も出現してきました。抗炎症薬などを処方されるが効果がなく、宮川先生のところに来院したということです。

もちろん直接患部は触ることはできませんので、足三里-足三里、合谷-合谷、腰椎棘間をつないでの低周波通電を行ったところ、4回の治療で、足を付くと時々激痛はあるが、以前のような安静時の痛みや、耐え難い激痛はなくなったという著効した症例で、疼痛治療にたいへん参考になる報告でした。

また、仮皮の形成も早まったようです。皮膚科医でも、この患者に新薬を使用していたそうなので、これに関しては鍼の効果とは言えませんが、熱傷の治りぐあいが非常に速かったようで、皮膚科医が患者さんに「経過がいいので、あなたの経過を発表させてください」と言われたそうです。

西洋、東洋両医学が共鳴し、患者さんの痛みや熱傷の治癒過程を迅速に経過させたのではないでしょうか。本当に良くなってよかったと思います。

一生勉強、一生青春です。日々学ぶことがたくさんあります。
コメント
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