二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

イージス艦事件について思う

2008年02月22日 | 社会
19日、千葉県房総半島沖で清徳丸という漁船と、日本の国防を行うはずのイージス艦「あたご」が衝突し、漁船が真っ二つに割れ、のっていた親子2人が依然として行方不明という事件が起きました。早く発見されることを祈りたいと思います。

それにしても、事件後のイージス艦の対応、防衛省、政府、自衛隊の事件の詳細の解明、あまりにも遅すぎると思います。国民の命を守るはずの立場にある人たちが、一生懸命、働いている国民の命を脅かしたのです。その親族の人たちに例えようもない苦痛を与えているのです。全力で、素早く、迅速に行動に移すのが当たり前ではないかと思います。

大人は子供たちに「ウソをついてはいけませんよ」「正直な人になりなさいね」と言います。この問題の解決は簡単なことだと思います。イージス艦の性能や海上衝突予防法、云々ではなく、安全上の問題に関わった人全てが「ウソをつかない」で「正直に」発言し、上層部の人たちも「ウソをつかずに」「正直に」親族の方々に、国民に真実を報告するということです。

なぜこのような事件が起こったのでしょうか

答えは簡単です。”そこに武器があるから”です。イージス艦も武器です。武器があるから悲惨な事件が起こり、軍隊がいるから沖縄で少女が乱暴されたり、弱い立場の女性が乱暴されたり、平和に暮らそうとしている人々の家に泥酔していたと理由で米兵が不法侵入してくるのだと思います。”そこに武器や軍隊があるから”このような一連の事件が起きるのです。

パキスタンでも元首相が暗殺され、イラク、アフガニスタンでは戦争が起き(起こされ?!)、今でもテロ攻撃かどうかは分りませんが市民を巻き込んだ爆弾事件が後を絶ちません。スーダンのダルフール地区を始め多くのアフリカ諸国で内戦が起きています。スリランカも内戦、トルコや旧ソ連の中央アジアでも内戦が起きています。コソボ自治州も独立を宣言し、非常に危険な空気が旧ユーゴスラビアに漂っています。

イスラエルとパレスチナの和平問題も棚上げ状態で、各地で爆弾テロが起きたり、紛争が絶えません。今はオリンピックがありますので静かですが中国と台湾も一つ間違えば危険な地域です。

なぜなのでしょうか

”そこに武器があり、軍隊があり、それを支援しお金儲けをする人がいるからです。武器をつくる人がいるからです。武器を生活の糧にしている人がいるからです。”犠牲になるのは、いつも一生懸命生きている、平和を願っている、楽しく生活しようとしている人々です。

世界で環境問題が声高に叫ばれているのに、戦争が無くならなければ貧困もなくなりません。貧困があるから環境問題も複雑になってくるのです。戦争を主導しているのは武器をつくり、売って儲け、それを防衛という聞こえが良い言葉に摩り替えている先進国ではないでしょうか。

今回の事件は、部分的なものではなく、世界に、地球に軍隊や武器がなくならなければいけないというサインであると思います。頭のいい人はそれを「社会通念上、現在のグローバル社会では無理であると言います」本当でしょうか

永続可能な世界、地球を考えるため、世界の人々みんなが幸せになるために、今回の事件は考えなければいけない問題だと思います。私たち人間は霊長類でも、大脳新皮質が抜きん出て発達した存在です。そして、大脳辺縁系、脳幹と複雑なネットワークで人間の脳(心)が成り立っています。どうして人間だけ大脳新皮質が発達したのでしょうか。それは知性、叡智というものを学び、思考し、判断し、断行する能力が、地球や宇宙の大きな存在から与えられているからだと思います。

イージス艦事件に関わる全ての人が、脳の機能をフルに活かして、この問題を解決して頂きたいと思います。まだ分りませんが、失った命は返ってきません。親族の深い悲しみも消えることはありません。それを自覚して、責任を持って、誠意を持って対応して頂きたいと思います。

”自分の行った行為や思考は、形を変えて必ず自分に還ってくる”のですから。
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