二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

理想の状態は最悪の事態の始まり

2009年01月16日 | 経営って何?!
世の中は水が流れるごとく変化します。アインシュタインも「世の中の変わることのない真実は”変化する”こと」という言葉を残しています。

仕事しかり、人生しかり、社会しかり

≪この世の中、同じことの繰り返しです。人気のある観光地や温泉地がダメになっていくのは、一つのパターンがあるとですよ。

旅館にお客さんが来始めると、お客さんのありがたみがわからんようになってきます。流行っとらん時はお客さんが「神様」のように見えるのに、満足な状態が毎日続くと、その気持ちを忘れてしまいます。そのうち、売り上げが目に見えて落ちてくるが、もうその時は手遅れ。お客さんを歓迎する「心」を忘れてしもうとるから、あとは坂道を下るだけになってしまうとです。

こげん事態を招かないためにも、成功しとる時ほど危機感を持っとかんといけませんな。商売がうまくいっとる時は、実は悪いことが始まっとると思わんといかん。これは反対のことも言えましてな、最悪の状態の時はチャンスちゅうことなんです。これ以上、悪くなることはありませんので、かえって大胆に改革に取り組めますからな。

      

「心」の乱れは、細部に表れてくるとです。最近、「黒川の旅館の態度は、『泊めてやってる』みたいな態度をとる」というふうな声を聞くこともあります。こう言われてしまうのは「心」に乱れがあるからじゃと思います。それもこれも、経営者の態度、僕の言葉で言えば「姿」になりますが、各旅館の経営者の「姿」が問われていると本当に思うとです。

例えば、温泉の中心街の道端にゴミやタバコの吸い殻が落ちとった場合にどうするか。もし、旅館の経営者が道を歩いていて、自らそういうゴミや吸い殻を自然に拾って歩くようになるんなら、黒川は「100年は大丈夫だ」という太鼓判を押せます。まだまだ、そのレベルは遠いですがな。≫

『黒川温泉のドン 後藤哲也の再生の法則』 後藤哲也 著


熊本の黒川温泉は行かれたことがなくても、メディアを通じて見聞きしたことはあると思います。温泉地全体が雑木林に囲まれ、24軒ある宿も、すべて心が落ち着く田舎をイメージして再生され、「日本のふるさと」を感じることができる、心身ともに癒される温泉地です。(すいませ~ん私も行ったことはありません

地図にものっていない温泉地を、黒川温泉全体が活気溢れ、多くの人が来て頂ける温泉地にするにはどうしたら良いか、苦労を重ねながら、情熱と信念で行動し、20年かけて年間120万人もの人々が訪れる、日本でも有名な温泉地に大改革し、再生されたリーダーが、黒川温泉「山の宿 新明館」「山みず木」オーナーの後藤さんです。

現在の社会情勢は混迷を極めています。アメリカ追従の日本はさらにこれから大波が押し寄せることが予測されます。アメリカ発金融恐慌、100年に一度の不景気と申しますが、アメリカ自体がすでに破たんしており、現在、クリーン・ニューディールなどと言い、環境整備に投資し、公共事業を行おうとしていますが、果たしてどうなることやら…ドルが消失したら日本は…それはさておき

このような社会だからこそ、経営がうまくいき理想的な事業を行っている人は、常に身をひきしめ、変化を見のがさないこと。また、最悪の状態の人は、もう上がるしかないの「今」だからこそ、自分を変化させ浮上するチャンスと捉えることが大切なのでしょう。

これからの時代、いや今までもそうなのですが、特にこれから、この「心」の在り方しだいで仕事や経営なども、どんな形にも変化していくのだと思います。自分の心の鏡をしっかり磨き、自分の「姿」をしっかり捉え、社会全体の真実の「姿」も太極的に見て、相手に対する感謝、思いやり、愛を忘れずに、仕事に打ち込むことが大切なのだと思います。

そして、常に他を思いやり、前向き、積極姿勢で事に臨むようにすることですね

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (4)
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