二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

健康維持 平成23年 2月 東洋医学研究所コラム

2011年02月07日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました 

 『健康維持』 

      東洋医学研究所グループ 弥富鍼灸院(弥富市) 院長 服部輝男 先生

『健康維持』 研究所コラムはこちらをクリック!


今回のコラムは、脳卒中は死因では第3位ではあるが、有病率からみると最も多く発症する疾患であることを掴みに、血圧測定を健康維持のバロメーターとすることがいいんじゃないかという内容が書かれています。

服部先生は循環器疾患を中心として鍼灸治療の有効性を研究されている先生です。

健康維持とは、簡単に言ってしまうと病気にならないことだと思います。病気にならないこととは、毎日を楽しく、元気に、生きがいを持って生活できることだろうと思います。

東洋医学では昔から、「未だ病まざる病を已す」、いわゆる未病治という考え方があります。現代風に言うと予防医学ですね。

私たちが行っている鍼灸治療は決して、鍼やお灸が病気を治すのではなく、患者さまの身体がその刺激を受けて正常な状態に戻ろうとするのです。そのため私たちは、鍼やお灸をする場所、刺激の強さなどを患者さま一人一人に応じたものにするため、日々勉強し、技術を鍛錬・練磨する必要があるわけです。患者さま一人一人違いますからね。

体をメンテナンスをする、あるいは元気に生活するために鍼灸治療を利用して頂くことは、私たち鍼灸師にとっては有り難いことであり、意気にも感じます。そして、自信を持っておススメできる治療方法、健康維持の方法だと思います。

それにも増して重要なことは、患者さま自身の心がけです。そして実践です

江戸時代の書物『通義録』には次のように書かれています。

 「草根木皮はこれ小薬、鍼灸これ中薬、飲食・衣服これ大薬、身を修め心を治めるはこれ薬源なり」 

漢方薬(西洋の薬も入るでしょう)などは最終手段で、鍼灸治療もその次くらい。食事や衣服など生活習慣を整えることが最も健康には大切である。しかし、自分自身の生活を勉強や仕事に励み、活力あるものとし、正しき方向に心をコントロールすることは健康の根源である…などと訳してみました。

これは中国の「四書五経」の一つである『書経』にも同様な記載があるようですから、この文章の出所は『書経』なのでしょう。江戸時代の健康を考える意味でも参考になったのでしょうね。現代にも通じます。

自分の心をコントロールし、自然の原理原則に従い一日からだを使って生活する。なかなか出来そうで出来ないことでもあります。しかし、健康を得るということは、自然の原則として、当たり前のことを当たり前のように実践することなのだと思いますね

今月の東洋医学研究所のコラム、是非ごらんくださいませ~ 

二葉鍼灸療院 田中良和
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