二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

『犬と猫と人間と』 自主上映会 ③

2011年02月26日 | 日常
2月20日、野々市町の常讃寺で行われた『犬と猫と人間と』自主上映会の前座の様子を報告。




どんぐりマンショー
日本熊森協会の皆さん。

なぜ熊だけが射殺されるのか。熊の問題から、自然の循環システムを考え、人間と自然が共生できる環境づくりを目指している人たちです(私の理解ですから違っているかも)。



旅カフェの代表の方

常讃寺の前に、車で移動する喫茶店が停まってました。移動式喫茶店
面白い取り組みです。いろんなところを回っているようです。

ブログもあるようですよ



NPOこども未来プロジェクト 代表の方。

児童養護施設の子どもたちが、柔らかな心を育み、豊かな環境のもとで生きていけるように活動を支援されている団体です。



松下浩一 先生。小学校の先生で「いのちの授業」など生徒の心を育む教育に力を注いでいる先生です(私は先生が書いた本を読み感動)。

今回は、盲目の犬 ダン がCDになったことを宣伝されていました。

題名は『ありがとう…ダン』
クレアさん という方が歌っており、なかなか心に響く歌声でしたよ。



猫の避妊と去勢の会 桐畑さん。

猫は繁殖力が強く、1年で一組の雄と雌から70匹以上に増えるという。数字は違うかもしれませんが、猫の繁殖力はすごいということ。それを阻止できるものは阻止していくことが保健所での処分を減らす近道だと活動されています。




39アース 代表の方。

魅力ある里山づくり、自然と共生できる里山をつくり、人が自然に集まる里山や村をつくっていこう、そして地球に、自然の恵みに感謝しようという取り組みをされている皆さまです。確か映像をみるとそうだったと思います。

いろんな意味で刺激になり、勉強になった『犬と猫と人間と』自主上映会でした

二葉鍼灸療院 田中良和

コメント (2)
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『犬と猫と人間と』 自主上映会 ②

2011年02月26日 | 日常
2月20日(日)、野々市町の常讃寺で開催された、『犬と猫と人間と』の自主上映会を観ての感想を少し書きます。

私は、すご~く犬や猫が好きなわけではないのですが、母親が大好きですね。のら猫ちゃんの餌をあげたりしているわけです。家にも黒いネコちゃんが住んでます。

家のことはいいとして、この映画は、捨てられた犬や猫がどうなってしまうのか、その現状はどうなのか、という身近な社会問題を描いたドキュメンタリー映画です。

飯田基晴さん監督作品。



今回のこの自主上映会の目的は、「いのちを考える」「未来の子どもたちに何を残していくのか」などです。この身近な話題から、いのちの大切さを再認識しようという取り組みだと感じました。

現在、私たちが道を歩いていても、のら猫ちゃんはたくさんいますよね。のら犬ちゃんは最近は見ないですけど、そのほとんどが人間の都合により捨てられたものです。「家庭の事情でしょうがないでしょ」と言われる人がいるかもしれませんが、犬や猫は道具ではなく、命があるのです。人間と一緒で、食事もとれば、排泄もする生き物なんですよね。捨てたくて捨てる人はいないのかもしれませんが…

さて、自治体の動物保護センターに保護される犬や猫、引きとられる犬や猫はあとを絶たないようです。その末路はほぼ処分されるようです。ボックスの中に入れられ二酸化炭素を送り窒息死させるようです。数字は正確ではないかもしれませんが、年間30万匹の犬や猫が処分されるそうです(そのうち猫が20万匹)。
その8割から9割が子猫や仔犬たちです。動物保護センターから引き取られる犬や猫たちの割合は1%ほどだったと思います。それだけの命が失われています。

動物を処分するセンターの人たち、私が思っている印象としては行政の仕事として淡々と処理しているのかと思いきや、皆さん犬や猫、動物が好きな人が多く、どちらにしろ処分しなくてはいけないのだったら、動物の好きな自分たちがやってあげようというコメントが映画の中に出てきたのが感動とともに、不理解だったな~と心改めました。
処分したくてしている人なんかいないということです。

また、民間の動物愛護センターでどうにか保護し、教育し、引き取り手がある状態にしたいという取り組みを皆さんで試行錯誤しながら活動されている様子、また、捨ててあった5匹の仔犬を小学生たちが見つけ、自分たちのおこずかいを餌代などにまわし、一所懸命育て、その引き取り手が見つかった時の嬉しさと別れの辛さに小学生たちが涙しているシーンには感動しました。まだまだ日本は捨てたもんじゃないな~と思いましたね。思いやりの心、支え合う心、日本人が本来持つ美しい心を子どもたちはしっかり持っています

自分の生活が苦しいにも関わらず、たくさんの捨て犬の面倒をみているおじさんたち、それを支える大学生のボランティア、その犬たちの引き取り手を探す外国人の方、のら猫の写真をとり、猫たちの訴えを社会に伝えようとするカメラマンと奥様、いろんなところで地道に活動されている人たちがいるんだな~と感心しました。

イギリスは動物愛護の先進国らしいですね。ペットショップには犬や猫は売っておらず、のら猫も街を徘徊していないそうです。犬や猫をペットとして買いたい人は、動物愛護センターで買うというシステムになっているようです。この辺りも日本は考えていかにといけないでしょうね。

映画の最後にベテラン獣医の先生の話がありました。戦中は犬などを買うことは贅沢とされ、国に献上するようにお達しがあったという。軍用犬にされたり、食用にもされたという。そんな先生の戦中の経験も踏まえ、その先生は「平和と豊かさこそ大切」と話されていました。
映画の中の映像にも「ペットは家族です」「家族の一員です」と話される人がありました。今の日本ではそんな人や家族がほとんどだと思います。しかし、自分が食うか食えぬかの状態であったらどうでしょう?物資が入らず、日常必需品が高価になり、生活が困窮したらどうでしょう?それでもペットを家族の一員として扱えるでしょうか?
人という動物は霊長類のトップに君臨し、思考し創造することのできる唯一の動物です。心というものがある高貴な動物でもあり、残酷で自分勝手な面を持つ、生物としての本分忘れてしまうこともある動物でもあります。

平和と豊かさあればこその、「今」のペット事情というのがあると感じます。人生ベテランの先生の言葉は重いですね。

私はこうも思いました。確かに犬や猫と私たち人間の命の本質というもの、命の重さというもは変わりはないのだと思います。だからこうやって、犬や猫のことを真剣に思う人たちもいるわけです。
先ほどの平和と豊かさの話ではありませんが、もし極限に苦しい状態、例えば、自分の子どもと愛犬が、どちらも「今、この食料を食べないと死んでしまう」状態にあったとしたら、その食料をどちらに食べさせるでしょうか?もし、川に自分の子どもと愛猫が流されていたとしたらどちらを先に助けるでしょうか?
命の重さには変わりはないけど、人間という立場で考えると命の順位というのはあるんではないかな~とも思いました。

この映画、少し避妊手術や子どもを子宮ごと取り出す映像があったりショッキングな映像もあると思いますが、命というものを考える上で、親子で観て、話し合うにはいい教材だと思います。
ショッキングと言いますが、考えてみてください。皆さんは牛や豚が処理されている現場を見たことありますか?私は映像でしかありません。自分でそれができますか?なのに肉だけを食べている。これは矛盾しているでしょう。まあ、ちょっと話がそれていますが、動物を可愛がる、あるいは、動物の尊い命をどう処理して私たちは肉を食べているか、ショッキングでも小さい頃から知っておく義務があると思います。それが可愛がり、食す側の責任ですよね。

世界では今も戦争、紛争、デモ、貧困、麻薬、様々な問題が渦巻いています。その大きな視点を忘れずに、今回のような周囲の小さな、身近な正義を実践していくことが大切なのでしょう。

今回の自主上映会に関わり、様々な取り組みをされている皆さまを応援してます。
パート③では、自主上映会前にご挨拶があった、そんな活動をされている人たちを、ちょっと紹介します。(覚えているかぎりね)

二葉鍼灸療院 田中良和
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『犬と猫と人間と』 自主上映会 ①

2011年02月26日 | 日常
2月20日(日)いい天気。
山代温泉からの帰り、石川県鍼灸マッサージ師会の会員で、最近、酔耀会に勉強にも来ている相川先生のお誘いで、『犬と猫と人間と』という映画の自主上映会に行ってきました。

上映会がメインで、いろんな活動をしている方々のお話もあるとか。

相川先生が自主上映会を主催しているのでした。んん~相川先生、なかなか情熱的でした。女性はやはりパワーがありますね

少し時間があったので、上映会の会場は野々市町。この辺りの地理はあまり詳しくなかったので、スターバックスに入って、読書と23日に予定が入っている鳴和中学校での「生き方を学ぶ会」の原稿づくりをさせて頂いたのでした。


 コーヒーと桜チーズケーキ
 なかなか原稿もはかどり、読書も集中してできましたよ


 
会場は野々市町役場のお隣、常讃寺。
ここのお寺は以前、鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』の自主上映会で縁あってお邪魔させて頂いたところでした。
ここのお寺は魅力的。月一回、映画の上映会があったり、平和や教育(子育て)、環境や社会問題に関しての活動に門戸を開いて…というよりご住職のご夫婦がそのような社会意識あるんですが、その市民の温かい活動を支援されています。

お寺には様々な姿があると思います。しかし、宗教というのは、人生を生きていく上での心の在り方や行動、また、人間関係の在り方、考え方を教えることが本来の意味だと思います。生きていくためのヒントというか気づきですよね。

それがお寺の存在価値であり、宗教のあるべき姿だと思います。

そんな市民の小さな温かい活動を支援し、そして、多くの地域の人に素晴らしい情報を発信する場となっている常讃寺は本当に素晴らしいお寺だと思います。

これが、映画を上映するだけあって、音響なんかもすごくいいんです

たまにコンサートなども開かれるとか。


 映画を映すスクリーンです。本格的でしょ

人が集まるお寺。行きたくなるお寺。なんか勉強になります。


 お寺の中を撮らせて頂きました。いい空気が流れていました。
 寒かったのですが、会が始まるころには温かい空気に包まれてました。




 いい言葉が書いて貼ってあったの拝借
 周囲の人の心を見よ。人は人を思うことによって人生に活力が生まれるということか

この自主上映会の首謀者の相川さん、頑張ってました。働いてました。情熱も感じました。
その志に皆さん協力し、人が集まったようでした。子どもたちも含め、どうでしょう~50名ほどは来場していたのではないでしょうか。人を集めることは、私も会務でいろいろやっていますので、本当にたいへんだと思いました。やりますね~

本当に何度も言いますが、この常讃寺の取り組みや姿こそ、お寺に人が集まり、特に若い人たちが宗教心を宿すために集まる、そんな方法の一つではなかろうかと思います。人の素直で、温かい、そんな可能性を引き出す場を提供している、このお寺は素晴らしい と心から思いますね。

映画の話題に話を移すと、この『犬と猫と人間と』という自主映画は、飯田基晴という人が監督であり、冒頭、この監督がおばあちゃんに、人間の都合で捨てられた犬や猫がどうなってしまうのか、どんな現状なのか、映画をつくって欲しいという以来の場面から始まった。確かそうだったと思う。

メモをとりながら観てはいないし、解説のレポートもないので、映画の中で印象に残っていること、覚えていることを書いておきたい…

と思ったが、前書きが長くなってしまったので、内容の方はパート②に譲りたいと思います。本当に長い文章ばかりでゴメンなさいね

二葉鍼灸療院 田中良和
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