本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

焼きハゼで仙台(風)雑煮

2025-01-05 14:31:45 | 料理


20250105


数少ない読者の皆様へ・・・


宮仕えのゴールもチラついてきた昨今、あちこちガタのでてきた所もあえて気

にしない姿勢を装いつつ・・・将来に向けた布石を打つ年にすべく行動する一

年にします。

本年もよろしくお願い申し上げます!



で、先ずは長年の懸案事項、「焼きハゼ」です。

近所で望外の冬ハゼ釣り堪能の僥倖も記憶に新しい所で、




臭みのでないよう、帰宅後すぐにエラ、ワタ抜きしよく塩揉み。

この際、爪の先でざっとウロコも掻いておきます。

そして汚れが出なくなるまでよく水洗い。

よく水気を拭き取ったらザルに広げ、冷蔵庫で一日乾燥。



その後、本来であれば炭火で焼きあげたり燻したりが本式のようですが、

お手軽に今回はコンベクションオーブンで焼きあげます。

焦げては興醒めなので、そろり様子を見ながら加熱。

↓ 注視しながら結局、120度位で60分程。






薄っすらキツネ色に。

そして、干しに入ります。

虫よけの網に入れて目標は一週間。







日差し、風通しも程よくイイ感じに。

が、しかし!!

この後、何と!向かいで建築物解体工事が勃発!!

残念ながら、日中冷蔵庫乾燥、夜は風干しのサイクルに・・・

風に当てる程に生臭みが抜けていくような気がしますが!?





まあ、結局10日ほど乾燥させて何とかカチンカチンの焼きハゼ完成。

これを使って仙台(風)の雑煮を作ります。


前の晩から鍋に焼きハゼを入れて浸しておきます。

今回は4~5人分想定でで水1リットル、ハゼ12尾(ちょい小振りだったもので。)使用。

翌日見ると・・・出汁が出た証拠に一回り縮んでいたハゼが見事に戻っています。

火をつけ沸騰したら弱火で15分程出汁を取り、ハゼは崩さないように注意しな

がら取り出しておきます。


醤油大さじ3

酒大さじ2

塩こさじ1

程かな?味見しながら決めていきます。


予め準備しておいた「おひきな※」を投入。

※(大根300g、人参・牛蒡各100gを千切りにし、凍らせておく)

具は本来、ずいき、セリ等も使うようですが、どちらも近所のスーパーでは入手できず。店員さんに聞いても「ずいきって?」の反応でした・・・

仕方なく、凍り豆腐(みすゞの小さいヤツ)、三つ葉、サトイモなど準備。

汁におひきなと凍り豆腐を入れて10分程加熱。

鉢に具を盛り付け、焼餅、蒲鉾、を置いて熱々の汁を掛けます。



最後に焼きハゼ、イクラ、三つ葉をトッピングし完成!!



長年の懸案事項解消。

見た目からは想像もつかないような上品な出汁。

具だくさんの仙台(風)雑煮は冷えた体に染みますよ~。




おまけ




ハゼの甘露煮も作ってみました。

これもやりたくて少し多めにハゼ投入しておいたんですよね~。




引き揚げておいたハゼを小鍋に入れてお屠蘇(熊本赤酒)、醤油、砂糖で

調味。

煮詰まった時の味を想像しつつ醤油の量を調整。

焦げないように注意してね。

これも、実に美味しい一品です。






冬のハゼ釣り 第二ラウンド

2024-12-29 20:59:50 | ハゼ


20241209(月)


今年は何やら遅くなってもご近所河川にハゼがいるようで・・・

先日のエサ(青イソメ)が残っているので第二ラウンドへ出撃!


潮を観て本日は13:30スタート。

本日は一人です・・・






先日は、チョッと竿短めだったので、本日は2.1m持参。

片テンに船キス二本針仕掛け。

基本は待ちの釣です。

先ずは一本振り込んで次の竿・・・と、思ったら・・・

おおっ!

すぐにアタりがっ!

二本目出す暇もなくアタり続け・・・

※流心ではなく割と岸寄りにポイントありです!!







気が付いたらエサ切れに。。

サイズは先日よりチョイ小振り12~14㎝。

正味一時間半。

イイ感じに34尾で納竿しました。(∩´∀`)∩




この時期にハゼが調達できたんで・・・







それではアノ貴重なヤツを作ってみましょうかね!?

若干小振りではありますが・・・







冬のハゼ釣り

2024-12-23 02:11:35 | ハゼ



20241204(水)


先日、ご近所土手を散歩していたら、ぽつぽつと釣り人が見える。

何釣ってるのかな~?と、話を聞いてみると・・・

何と、ハゼが相当釣れているらしい。(クーラーの中は真っ黒)

こりゃ、この時期に椿事。と参戦しました!



お供はこの人。





真ん中のお姉ちゃん。

最近、課題地獄だったらしいですが、人心地着いたらしく、珍しく「今度、釣

りに行こう」と、言われていたんです。

この日は、近所の巨大釣具屋で青イソメ売っていたので購入し、急遽参戦。

満潮に合わせ15:30開始。

最初は準備して、放って見せて、こちらの準備・・・と、思っていたら!





いきなり12~15㎝のダブル・ダブル。

こちらの竿が出せません。

因みに、仕掛けは片テンに船キス仕掛け2本針です。






オヤジの竿出す間がないのを気遣って、自分でエサ付け・投入を始めましたよ!

オヤッ、結構真っ直ぐ投入できてるじゃん。

エサ付けも青イソメは全然平気とのこと。

バッタや蝶は大嫌いなのに。(予測不能に来るヤツは嫌みたい。)

「遠くより、近くの方が良くあたるヨ」なんて、自分でポイント見つけたらしい。


こちらは、やっと二本目を出したと思ったらしかし・・・




早くもトワイライト・・・







16尾でサスペンデッド。

大部分は真ん中のお姉ちゃんの釣果。

真っ暗になる前に撤収!









帰宅後、道具洗って、

サクッと捌いて気の利いた一品に。

ウロコ引かなくとも、ハゼ唐揚げはよく塩揉みし、揚げ油の温度管理すれば

骨も気にならなく爆速の一品です。


しかし、ハゼはホントに美味いなぁ~






エサも半分以上残ったんでこりゃ近日中にリベンジ確定だな。。








漱石山房記念館を訪ねて

2024-11-26 03:12:13 | お散歩



先日、手元に新潮社から「週刊新潮」が送られてきました。




2024.11.28号

P.96に「神楽坂文学散歩同行レポート~夏目漱石の足跡を訪ねて~」という記事がありますが・・・




付せんの所にバッチリ私が・・・


実は10/26(土)に実施された、新潮社「本の学校」特別企画での神楽坂文学散歩に参加しました。

コロナ禍以前は「新潮講座」にて街歩き「オカタケ文学散歩」が実施されていましたが、リニューアルされたオンライン講座の「本の学校」では街歩きは実施されませんでした。今回、久し振りに新潮社主催・健康シューズのファイブリング株式会社および神楽坂の名店の協賛を受けて新潮講座にオカタケ散歩が帰ってきましたよ!


東西線の神楽坂下車で、すぐ近くの矢来町・新潮社別館へ14:00集合



4Fホールへ上ると・・・

いつものオカタケ師匠手書きマップと解説用ワイヤレスイヤホンセットが配られます。
参加者は20名程。お馴染のオカタケ組も1/3程いらっしゃいますね!

漱石関連の貴重な書籍類の展示を眺めていると・・・

満を持してオカタケ師匠と、元・新潮社編集者の森重先生登壇。


先ずは軽妙な掛け合いで場を和和ませつつ・・・
様々な漱石ネタを披露してくださいました。
(何と、新潮社社屋の経っている場所は、漱石夫人の鏡子さんの実家跡で、漱石の帰国後は暫くその離れで暮らしていたとかね)

ホールにて、スイス生まれのウォーキングシューズJoya(ジョーヤ)を試着し、プロのスタッフから疲れない歩き方の指導を受けます。全国有名百貨店で発売中!とのことでしたが、価格については一切触れられず・・・履き心地はとても良かったです。(後で価格を聞いたらビックリ!)


そしていよいよ散歩には快適な曇天の下、新潮社屋を出てすぐ裏道に入り、歴史的な住宅の残る「奥神楽坂」と呼ばれる一帯を経て神楽坂通りへ出ます。



コボちゃんハロゥイン仕様。

植田まさし、色川武大、稲垣足穂・・・皆この界隈とのことです。


少し歩くとあるのが「相馬屋源四郎商店」


江戸時代から続く文具店。
当代で11代目!!




漱石も相馬屋謹製の原稿用紙を使用していたと。

思わず原稿用紙購入。


素敵な包装紙にきっちり包装しシール貼付してくれました!


店を出て、すぐ向かいに見えてくるのが・・・


神楽坂のシンボル毘沙門天(善國寺)。
縁日の賑わいは「坊ちゃん」の中にも描写が。
漱石の通った寄席や洋食屋もここいらにあったそうです。



道を挟んだところには花街ラビリンス!


細っそ~い路地を入っていくと・・・
玄人好みのお店多数。




旅館「和可菜」今は閉業中ですが、近日再開予定。
野坂昭如等多くの作家がカン詰めにされた名旅館。何とオカタケ師匠もこちらでカン詰め経験あり、と。





尾崎紅葉旧居跡




秋葉神社
落語「牛ほめ」に出てくる「秋葉様」はこちらとのことです。
(新しく普請をしたおじさんのところに家を褒めに行くように父に言われた与太郎。節穴に秋葉様のお札を貼るとよろしい、と教えられ・・・)







こちらは包丁塚。



矢来公園で小休止。
何と杉田玄白生誕の地。



そして、鏑木清方旧居跡でもあるそうです!



そして、いよいよやって来ました漱石山房記念館。
ここまで約1.5hの道程。


入口の漱石像の前でパチリ。

漱石が亡くなるまで9年間過ごした家があった場所。
空襲で焼けてしまい、現存する構造物は・・・


「猫等の墓」



基礎の一部

以上だそうです。


再現された書斎


「坑夫」以降の名作の数々がここで執筆されました。
夢十夜、三四郎、それから、門、彼岸過迄、行人、こころ、道草、明暗、硝子戸の中・・・




漱石さん
享年49!

最後は漱石山房記念館のホールにてオカタケ・モリシゲ両師匠によるトークショー。
新潮社と漱石の浅からぬ縁などなど。
新潮文庫、最も売れたのが「こころ」777万9千部!だそうです。



そして・・・神楽坂の名店からのお土産多数。
ありがとうございます。

終了後外は夕闇に包まれていました・・・

帰りは早稲田駅。


近くに漱石生誕の地碑発見。

オカタケ組は駅前の元気な中華系居酒屋で本日も反省会!?
乾いた喉にビールが沁みました。。






オカタケ散歩ビルぶら編

2024-10-19 01:46:31 | お散歩


2024.9.28

暑くもなく寒くもなく、ぶらぶらするには絶好の土曜日。
14:00に東京メトロ竹橋駅改札に集合した面々。
今回ののオカタケ散歩は趣向を変え「ビルぶら編」と題し、
近代建築の粋を観て回る算段です。

ちょっと早く着いちゃったんで地上へ出てみると・・・
おお、お濠に掛かった壮麗な「竹橋」が目の前に!





案内板を見ると元は仙台藩の伊達政宗公が竹で作った橋を架けたんだとか。
何枚か写真を撮っていると時間です。
集合場所の「毎日新聞社方面改札」前に戻ると皆さん既に集合。
そうです、改札と直結している毎日新聞社の入った建物が今回のスタート地点の「パレスサイドビル」。




1966年 林昌二の手によるモダニズム建築の金字塔とのこと。
円筒形の部分はエレベーターホールになっています。





これがその内部。
なにやら地球防衛軍の基地の様相。
エレベーターの呼び出しボタンが地面から生えてます。




低層階部分に食堂等を中心としたショッピングモールがありますが、そこにあるこの階段も正にモダニズム。度々映画やドラマにも登場したとのことです。


次に一行が向かったのは歩いてすぐの
「東京国立近代美術館」。




1952年 谷口吉郎の手による幾何図形の美学を追求した建築。
こちらは何と常設展示の観覧は500円(65歳以上はタダ!)だそうで、一行で入館。50分後にミュージアムショップ前に集合ということでひとまず散開、各自観覧します。
途中で気づいたが各部屋ごとに趣向を凝らした膨大な収蔵作品を観て回るのにこりゃ半日は掛かる!
原田直次郎「騎龍観音」、和田三造「南風」、岸田劉生「道路と土手と塀」等今会期展示されている重文作品に見とれているとアッという間に時間に・・・何とか集合時間に間に合いましたが、ミュージアムショップ見れませんでした(涙)
これも途中で気づいたんですが、館内作品の大半は撮影可能だそうで、気づいたときには後の祭り。改めてゆっくり伺いましょう。


この後一行は、竹橋→飯田橋→銀座一丁目→有楽町と電車&徒歩で移動。





1933年 SCR8階建てのネオルネサンス様式 明治屋



京橋の親柱
擬宝珠の乗った立派なもの。1959年に埋め立てられた京橋川に架かっていたのが「京橋」。




対になっているのはランタン付きの親柱。

ここには築地市場が開かれるまで1664年から続く青物市場があったそうです。





そして・・・銀座へやって来ました







これが奥野ビル。
ギャラリーがたくさん入っています。


一階の丸窓とたわわに実った柘榴の木が印象的でしたが・・・
何と!



手動式のエレベーターが現存しています。
上の階数表示板、映画で見たことありますね!?
勿論、電力で動いてますが、人が乗り降りする際は各自が手でドアを開け閉めするんですよ。


そしてまた移動


新橋の駅前SL広場では丁度古本市を開催中でしたが師匠の電池はそろそろ切れてきたようで後ろ髪引かれる思いで物色は無し・・・



 

この特徴的な壁面は「ニュー新橋ビル」。よくニュースでサラリーマンが街頭インタビュー受けてる所です。
 



オカタケ師匠もビックリ。
内部に貼られたタイルは一枚一枚職人さんの手焼き。
階段の横には隙間があって、階下の光や食べ物のいい匂いが漂ってきます。



そろそろ(早くも?)有志による打ち上げの時間ですかね!?
「この辺は庭だ」とのM先輩のエスコートで全員でガード下の居酒屋へ・・・





電車の通過音も乙なツマミかな!?
乾杯前に喉が鳴る。



そしてこの日はオカタケ散歩常連メンバーの直木賞研究家・川口則弘先生の著書「文芸記者がいた!」が先日、本の雑誌社から出版されたのを記念して皆で乾杯!!オメデトウございます。





黒子に徹した新聞、週刊誌等の文芸記者たちが勃興期からどのようにメディアを盛り上げ、今日の文学賞ブームを作り上げたのか?この先の文芸の向かうところはどこなのか?直木賞・芥川賞研究に心血を注いだ著者だからできた労作です。2022~2024年にかけて本の雑誌に連載された「文芸記者列伝」に大幅加筆修正を加え、24の章立てで非常に読み易くかつ文学好きには堪らない裏話の連続となっています。




記念にご署名いただきました!

次は忘年会ですかね?




一年の経つのはほんとに早い・・・