いよいよ春たけなわになってまいりました。
毎度のことながら年度末・始は忙しい!ということで久々の更新です。
当然ながらこの間道楽は封印(泣)。
本日は非番だったので午後からチビッ子軍団引き連れて近所の川原へ春探しに行ってきました・・・。
本日のお目当てはコレ↓↓↓
ナナホシテントウ。
あっという間に30匹程の収穫(?)。
もうちょっと季節があとだと有能な釣り人花壇http://wind.ap.teacup.com/sho-tairyou/19.htmlの番人になってくれるのですが、本日は遊んでもらったあとはリリース。
最近、大人道楽の方は専ら読書のみなんですが、以前は考えもしなかった「風呂読書」に目覚めてしまいました。
でもって、風呂読みに適した本も物色したりしてまして、この一冊は最近ブックオフで風呂用に購入したもの。↓↓↓
特集本の雑誌2ブックガイド編 平成7年 角川文庫
※「本の雑誌」の特集記事を集めた本。1と3も出てますよ。
湯船に浸かりながらホワ~んとした頭でこの本をパラパラと繰って
いた時のこと。
384ページで目が釘付けに・・・。
「本の雑誌」読者からの投稿記事なのですが、「私の好きなSFはこれだ!」というページで新潮文庫の山本周五郎著「おさん」に収録されている「その木戸を通って」という短編を激賞されている方がいました。
「山本周五郎がSFを?」という方も多いと思いますが、実は氏はコアなSFファンだったのではと思えるエピソードの紹介もされており、私自身永い間不思議な読後感で印象に残っていたその作品の意味が腑に落ちた気がしました。
おさん 山本周五郎 昭和45年 新潮文庫
写真は平成7年第47刷。
この本は会社でのお昼寝用の一冊として購入したものだったのですが、予想以上に面白く、しばしば昼寝しそびれたりしてしまいました。(反省し、その後は江藤淳などが昼寝用。)
「その木戸を通って」は40ページほどの作品です。時代背景は江戸真っ盛り。なのですが、謎の女性がある日突然現れて最後は消えてしまうお話。あえてネタバレはしませんが、とにかく不思議な余韻が残る秀作で何年も記憶に残っていました。
そこへ件の記事を見てSFという解釈も成り立つな~、と妙に感心してしまったのでした。
そういえば山本周五郎と言えば人情物時代小説の大御所としてあまりにも有名ですが、わたしの取っ付きは「青べか物語」でした。
青べか物語 (新潮文庫) | |
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浦粕という漁師町(モデルは浦安、というのは有名。)に闖入した主人公(蒸気河岸の先生)は釣りでもしつつ静かな暮らしを思い描いていた・・・が、浦粕の一癖もふた癖もある面々はそれを放ってはおかなかった・・・。
釣り好きなら共感できる先生の心理。
読後の寂寞とした感じは何なんだ?中学校の教科書(だったか?)で魯迅の「故郷」を読んだ時の感覚だ。と、思ったものでした。
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