本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

謎の和竿

2016-10-04 23:30:00 | 釣具




先日、シェイクダウンにて魂入るはずが・・・

マゴチ1尾も釣らぬ間に折ってしまった「ジールマゴチ270」。




トップガイドのすぐ下3センチ程折損。

船から帰る途上にある●●●屋にすぐ相談。

「1週間ほど預かるよ。」と、おっちゃん。


おっちゃん的には穂先ガイド全て外してバランス取り直して付け直すのが良さそうだったようだが・・・

「簡単で構いません。」とウチ●のリクエストにこたえて第二ガイド外しの、削りの、トップガイドスポン、で処置。

(取りに行く際、値段を確認したらあまりに安いので心付けにおっちゃんの好物のたばこ持参。)











若干短くなった以外はほとんど気になりません。

良かった。





竿を預ける時におっちゃんと話をしまして、

「最近の竿は柔らかいのばっかでよ~。」「ああいうのはロッド。竿っていうのはこういうんだぁよ~。」と自作の竿を何本も見せてくれました。

元が竹で、穂先がグラスやカーボンを使ったものが多いのですが、目を見張るべきはその気取りの無さ。

和竿ってなんだかとっても垣根の高いもの、と思っていましたが、飾りっ気のない普段使いに耐えそうな、そして、とってもリーズナブルな竿ばかり。

2.3mのコチにも使えそうな竿(おっちゃん曰く万能竿。)があったので「いいなぁ~」と、値札を見るといつもの半日船2回分くらいの値段。

「安いけどここで勝手に買うと風当たりがなぁ~」と、思っていると・・・

おっちゃん「●●●●●円」でいいよ。

おお、太っ腹。気持ちの良いディスカウント!!



で、その日は折れた竿を預けて帰りまして・・・

1週間以内に家庭内コンセンサスを、と思いましたが不調に終わる。




で、その後竿で来たよ~とのことで取りに行きました。

一応、まだあの竿あったら買っちゃおうかなぁ、と思いつつ・・・

で、店に行くとあの竿ありました。

おばちゃんしかいなくて、修理代金払って帰るかぁ~、と思ったらおっちゃん風呂から帰ってきた。

で、こないだの竿をまた見せてもらっていると、

「それよりこっちの方がいいぞ~。」と、こないだは無かった竿出してきました。

長さは例の竿より若干短いが、漆の塗り具合その他こないだの竿よりかなり良い感じ。

おっちゃんは竿を継いで天井に押し付け「綺麗な曲がりだろ、やってみな。」と。

確かに調子はなかなかのもの。

「ガイドも必要なとこにしっかり全部つけたしよぉ~。何よりこっちの竹はものが全然違うんだよぉ。」

こちらは原材料も販売しているんですが、この竿に使用している竹はこないだの竿に使用している竹に比べて良さそうなのが素人目にも分かる。

確かにこっちの竿の方が良さそうだ。でも、値札を見ると勿論こちらの方が高い。

しかし、おっちゃん「同じ値段でいいよぉ。」と。



「いやいや、それじゃ商売にならないでしょう。」

「使うんならもってきな。」
















と、いう訳で手元に。

一日船程のお値段で。







元の方はバット部に一段太い竹を使用し、強度バッチリ。

全て本漆で塗ってあるそうです。

穂先は上半分がグラスソリッドで下半分がカーボンチューブラ。











幻波マゴチの2.1mと比べるとちょうど同じ長さ。

幻波はガイド14個のところ、こちらは17個。

太さは幻波より少し太い位。





調子は幻波に比べて穂先は柔らかめ、下の方は固目な感じ。




肘当てがありがたい。

しかし、幅が広めで、船べりの竿たて穴に入るか不安でしたが・・・入りました。








初釣行で魂×3入っちゃいました。

グラスに比べりゃ重いけど、使うヨロコビがあります!








おっちゃん「竿づくり覚えなよ。教えるよ。」とのこと。。。

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