う~ん
子供の学校があるうちはこれでもかってくらい晴れてたのに・・・
夏休みになったら戻り梅雨の様相!
(今日は暑かったですがね)
釣りも読書も一休み(二休み?)だった7月ももう終わり。
久し振りに今日は魚料理しましたが釣り魚ではなくスーパーアジ・・・
アジフライは美味かったけどやはり釣り魚(旬の東京湾の金アジ)が恋しいですね。
で、こちらは消えちゃう前の6月分読書メーターです。
6月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1257
ナイス数:28
義男の青春 (講談社漫画文庫)の感想
専門古書店以外では割と珍しい(?)講談社漫画文庫。1976年に出版されたつげ義春のアンソロジー。「ねじ式」によりメタモルフォーゼを演じて見せた作者のその後のエッセンスの詰まった作品集です。自分では消化しきれなかった作品も巻末の石子順造さんの解説により良く腑に落ちました。八方塞がりの漫画家・義男に愛想をつかす年上の女・ヨネさんの卑猥な雰囲気が何とも言えません。先日読んだ本の中で作家の車谷長吉がつげ作品のことを激賞していたのに驚きました・・・
読了日:06月20日 著者:つげ義春
半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)の感想
これまた夢のような江戸市中再現。俄かに現れた開国前後の横浜の風俗まで!(個人的にこの部分非常に興味深く読みました。)豪華絢爛!写真などには盛り込めない情報の保存館!半七の謎解きも引き続き明晰な訳ですが、この巻では噂の三浦老人登場。「海坊主」「雷獣と蛇」「人形使い」をはじめとした科学では解明できない系の話も多数あり、人知の及ばないことについては敬して遠ざけるのが習いであった時代の良さを感じます。その点現代は夢がありません・・・
読了日:06月15日 著者:岡本 綺堂
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)の感想
桜庭一樹「ファミリーポートレイト」に続いて本書。なるほど、既に十余年前に原石は輝きはじめていらした!さかのぼり読書で私は知ることとなりましたが、編集者の方は流石。この作品をもって現在の桜庭さんを予見できていたとは。大河なマジックリアリズムとでも申しましょうか、狂言回しの瞳子の母である毛毬の時代のエピソードが弾けています。「ファミリー」も本作も作家と編集者の関係性が濃厚かつ重要なファクターとなっておりますが、その辺はまさに桜庭さんの実体験も下敷きに?
読了日:06月10日 著者:桜庭 一樹
歴史を考えるヒント (新潮文庫)の感想
網野史学と呼ばれる独特な視点の歴史解釈。例えば、「日本」という国号ひとつとっても、誰によっていつから使われ、何を指しているかも非常に興味深い解釈をされています。平将門「天慶の乱」の話のあたりが面白い。鎌倉幕府樹立への流れなどよく分かったが、歴史観など為政者の思惑ひとつでどれだけ捻じ曲げられているか分からない、ということが分かる、ある意味で恐ろしい本だと思います。「百姓」という言葉は農民を意味する言葉ではない、など常識を覆される記述が多数あります。言葉の正確な意味を把握し、共有することは歴史を読み解く大前提。
読了日:06月05日 著者:網野 善彦
読書メーター
夏休みは例年かなり船我慢の時期です・・・
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