20230919
先週火曜日、新百合ヶ丘のミニシアター「川崎市アートセンター」で気になっていたドキュメンタリー映画を見てきました。
川崎も北の方へ来ると何や文化の香りがしますよ。
実は、こちらへ来るのは二度目。
↓先月はこちら
近年再評価の機運が高まっているというタジキスタンのフドイナザーロフ監督の代表作「ルナパパ」。
封建的な最果ての村で迫害を受けながらも、個性的な家族の愛に包まれて未来を切り開こうとする少女の物語。
こう書くと何やオモシロくなさそうにも感じますが、その実は宮崎駿もビックリの荒唐無稽ファンタジーに仕上がっております。
↓その時もらってきたパンフ。
こちらかなり気になる作品が上映予定でして・・・
遂に再訪決定。
実はこの日は特別企画で、長年こちらで実施されている「3分間ビデオ制作入門講座」の記念FES。
ここで講師をされている村上浩康監督と土屋トカチ監督の代表作上映、併せて受講者たちの過去作セレクト15作品を一挙上映。
入場料も破格の設定。
先ずはこちら
内外で高い評価を受けているドキュメンタリー監督、村上浩康氏の「東京干潟」。
多摩川の干潟でシジミを獲り、捨て猫たちと川辺の小屋で暮らす男性の姿から現代社会を見つめるドキュメンタリー。
オッサンの覚悟と、今は悪くはないんだ・・・という前向きな気持ちを画面から浮かび上がらせる腕はただものではありません!
もう一本はやはり内外で数々の受賞歴、土屋トカチ監督の「アリ地獄天国」。
某引っ越し業者で理不尽な仕事の環境に置かれた30代の社員が会社に改善を求めて闘った記録。
TVでCMを流していると一流企業、と思い込んでしまう風潮がいまだにありますが、いえいえ、よく調べずにこんな会社につかまってしまったら・・・くわばらくわばら。
どちらも上映後に監督のトーク付きでして、製作秘話から後日譚まで非常に興味深いお話が聞けました。
ドキュメンタリーが好きでTVでもよく観ますが、TVには自ずと限界があります。この二作品はとてもTVでは流せる作品ではないでしょう。しかし、どちらも記録せずにはおれない、という監督の意気込みが伝わってきますよ。
娯楽作品とは違った映画の存在意義を感じました。
受講者の方々の3分間ビデオの数々はどれも個性的な作品で、面白かったです。社会派のものからほのぼのした作品、独創的な作品、機会があったら受講してみたい。。
帰りにラーメン二郎京急川崎店に滑り込みセーフ。
小ラーメン ニンニクアブラ
最高!!
悲しいかな田舎ではいくら関心があっても、アングラ的催事との出会いは望むべくもなくもどかしい思いをすることが多いのですが、たまたま去年、鎌倉にお住いの方が撮られたドキュメンタリー映画の試写会がありました。上映後監督さんたちと飲みながらいろいろな話をしましたが、日々の生活にはないお話がとても面白かったです。
そう仰っていただけると細々と続けている甲斐もあります。
実は市内も案外広く、こちら私の地元のソウルフルエリアからは1時間以上かかります。
海からも東京からも至近と言えども我がソウルフルエリアはタワマン建つが本屋が消え、魚屋が消え、地元スーパーが消え・・・人口増えどもちょっとした過疎地域の様相も見せ始めていますよ。
私の作った法則、「魚屋・本屋は民度を現す!」というのがあるんです。
大型スーパーが出店すると当初は結構鮮魚コーナーを充実させます。しかし、珍しくも実は旨くて安価な魚をいくら仕入れても売れ残るばかり。売れるのはマグロ、サーモン、せいぜいホタテ・・・直にそんなものしか置かなくなります。買う方も季節感や旬、諸々の知識無くなり、負のスパイラル。地元の商売は徐々に衰弱し、子世代は商売を継がなくなります。
本屋もしかり。
ファストフード、●マゾン、タワマン、分断加速の象徴かもです。(原因とは言えません。他にあると思います。。)
地方へ行っても地元の方の生活に根付いた商域のある所に私は憧れます・・・