ここのところ、すこ~しブログ書く余裕などもできてきましたが・・・
いかんせん読書の記録はようやく3月分。。
早くカレンダーに追いつきますように(涙)
という訳で、3月読書の記録です(^_-)-☆
読書の腕前 (光文社新書) | |
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2018/03/05
新潮講座で著者ご本人に会うにあたり再読。私が現在の読書スタイルを形成するのに多くの影響を受けた本。序章にてマーサ・グライムズ「桟橋で読書する女」を引き合いに言わば「スロー・リード」を提唱。(対極は情報量と効率を求めるファスト・リード)『私の「ブ」攻略法』ではそれまで積極的にはブックオフに近づいたりしなかった私が日参するまでに。読めば読むほど読みたい本が増え、若いときに読んで気づかなかったことが分かってきたり。岡崎先生の言う通りほんの少しだけ読書の腕前が上がってきているのかな~と自賛している次第です(笑)
女子の古本屋 (ちくま文庫) | |
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2018/03/10
続いてオカタケ本。近年巷で増えていると聞く「女子の古本屋」。この現象に間違いなく一役買っている本でしょう。本が好きでないヒトには絶対に理解できないであろう職業の「古書店」。キツイ(重い)、キタナイ(?)、儲からない。なぜ女子が、と思うでしょうが答は明解。「これが私の生き方だから。」です。私にも一抹の憧れのある職業でありますが、無理だ。気に入った本は手元に残しておきたいので。登場する女性店主の皆様は破天荒な人生を歩んでこられた方もそうでない方もいるようですが、共通するのはサバサバした性格、なのではないかと。
去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫) | |
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2018/03/12
積んどいたら知らぬ間に映画化されていた・・・。読んでみたらミステリー。中村文則なのにミステリー。中村文則ファンでかつミステリーファンの方にはぜひどうぞ。私!?私は基本ミステリーは・・・。ただ、いつもながら登場人物が内面に秘めた狂気を描き出すことに関してはお見事。「炎」、「蝶」など映像化に馴染みそうなものがキーポイントになっていますから映画化構想はそのあたりからか!?
同棲時代第1巻 (fukkan.com) | |
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2018/03/15
昭和の絵師・上村一夫の作品を読んでみたく探していた。近くのブでたまたま復刊ドットコム版の本書を発見。(結構いい値段!しかし、インターネットでは更に倍ぐらいの値が!)様々な漫画評の俎上にあがる機会も多い作品ですが、この巻ではまだ作品自体の方向性も千々に振幅しながら、主人公の次郎と今日子以外の人物がメインになるようなエピソードも多数。(しかも揃って心の闇や異常性を抱えたような人々!)70年代の陰鬱な空気を大いに感じることができます。(そして「中」へつづく・・・)
同棲時代―Complete edition (中) (fukkan.com) | |
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2018/03/25
見通せぬ将来への不安から徐々に壊れてゆく今日子。次郎、勝手だった自分を悔いてもすでに遅し。「愛はいつもいくつかの過ちに満たされている もし愛が美しいものなら それは男と女が犯すこの過ちの美しさにほかならぬであろう そして愛がいつも涙で終わるものなら それは愛がもともと涙の棲家だからだ 愛のくらし同棲時代」これは上巻導入部に挿入されている詩(もしくはナレーション)です。中巻末もこの言葉で締めくくられています。宣弘社に在籍していた作者が机を並べていた阿久悠が作ったような見事な昭和歌謡を思わせるフレーズです。
同棲時代第下巻 (fukkan.com) | |
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2018/03/25
大団円と行くわきゃないよね、と思っていたら予想通りのドロドロ。次郎のダメっぷりは抜群です。結局、ズタボロになった今日子。一方、次郎はへべれけになってズタボロを装ったりはしますが、新しい女ができたら間違いなく立ち直るでしょう。男はズルい、と言われても仕方がありませんな・・・巻末収録の後日譚がまた気持ちよいほどダメダメです。しかし、上村描くところの切れ長の女性は薄幸のステレオタイプとして、どれだけのの作家が類型を生み出したことでしょうかね。
昔、TVドラマ「悪魔のようなあいつ」で最後にジュリーが札束を撒き散らしたシーンがいまだに印象に残っています・・・
(原作:上村一夫)
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