山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

カメノコテントウ(亀の子瓢虫)

2010-08-09 20:10:59 | 昆虫
赤岳頂上で三角点標石の土台に止まっていたカメノコテントウです。

図鑑で見たことはありますが、現物に出くわすのはこれが初めて、比較的標高の高い山地に生息する

種類なのかも知れません。大きさは10㍉以上あって、我国のテントウムシでは最大のものだそうです。

他のテントウムシの仲間と同じく食肉性ですが、サワグルミやオニグルミの葉を食草とする

クルミハムシなど甲虫類の幼虫を捕食します。

弱肉強食の昆虫の世界ですから、そういうことはあって当然と考えがちですが、これはかなり特異なことらしく、

甲虫類の中で日常的に自身と同じ甲虫類を食べるのは、このカメノコテントウだけだそうです。

このカメノコテントウのもう一つの珍しい習性は、捕えられたり驚いた時に、肢から悪臭のある赤い液体を

分泌することです。これは恐らく敵を威嚇する行動ではないかと思われます。


カメノコテントウ <甲虫目 テントウムシ科>

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