今日はお盆の頃に咲くキンポウゲ科の良く似た花を2種類をとりあげました。
センニンソウとボタンズルですが、何れも蔓性植物で、花弁はなく
花弁に見える十字型に配した4枚の白い萼片と長い花糸が特徴のよく似た花です。
これらはあまり似ていませんが、クレマチスやカザグルマなどの近縁種でもあります。
では、この2種類の何処がどう違うのか?以下6枚の写真で夫々の特徴を拾ってみました。
センニンソウ <キンポウゲ科 センニンソウ属>
蔓性ですが、さほど長い蔓をのばさず、樹木に絡まって昇るようなことはありません
萼片はボタンヅルと比べると長く花糸の2倍位の長さで色はほぼ純白です
葉の形は重要な決め手です。センニンソウの小葉は「全縁」といって切れ込みがありません。
ボタンヅル <キンポウゲ科 センニンソウ属>
こちらは蔓を中低木に絡んでかなり上の方まで昇ります。
花はセンニンソウに比べて萼片は短く花糸の長さとほぼ同じです。
そのため花糸の長さがより強調されて見えます。萼片の色は少しクリーム色をしています。
蕾の先端が丸くなっているのも決め手の一つです。
ボタンヅルの小葉には牡丹の葉のような深い切れ込みがあり、決め手はこの葉の形
であると言ってもよいでしょう