山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

瑠璃色が映える草原の蝶キアゲハ

2010-08-21 23:39:27 | 昆虫
キアゲハの和名は漢字で書くと「黄揚羽」で、アゲハに似ていますが、地色の黄色が濃いことや、

アゲハに見られるような、上翅の付け根近くの筋模様が無く、同じ部分が黒塗りになっていること

で見分けられます。

それと、キアゲハのもう一つの特徴として、アゲハに比べて後翅の瑠璃色が非常にはっきりしていて

美しいことも挙げられます。

生息環境にも若干の違いが見られ、アゲハが主に林縁や森の中を中心に飛びまわるのに対して、

このキアゲハは草原を小さな集団で、花から花へと一日中飛びまわっているようです。

幼虫の食草は、アゲハが主にミカンなどの柑橘類が中心なのに対して、キアゲハはセリ、ニンジン、

セロリ等が中心です。


キアゲハ <アゲハチョウ科>








交尾するキアゲハ、上が雌で下が雄です。


こちらが良く似た蝶で、ナミアゲハとも呼ばれるアゲハ
地色は薄く、黄色というよりむしろクリーム色といったほうがいいかもしれません。
キアゲハに比べ色彩は地味ですが、幾何学な模様はメリハリが利いていて洗練された
風格のようなものを感じさせられます。
コメント
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