山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

クサギ(臭木)

2010-08-19 22:10:12 | 植物(木本)
山野の林縁で日当たりの良い所に普通に見られる落葉小高木です。

名前が示すように、枝を折ったり葉を揉むと独特の強い臭気がありますが、

春の新芽は山菜として食され、水に晒してアク抜きをすると中々美味しいそうです。

しかし、許せる範囲を超えているとも言える耐えがたい悪臭を発するこの植物を、

最初に食べてみようなどと考えた人のチャレンジ精神には、ただただ驚かされる

ばかりです。

一方、8月の熱い季節に次から次へと咲く花は、悪臭のする葉や茎とはかなり離れたイメージで、

中々清楚でおしゃれで可愛い花です。



クサギ <クマツヅラ科 クサギ属>






花は合弁花で、萼は5裂しますが当初は袋形で、その中から花冠が伸びてきます。花冠は5裂し
やや後方に反った形で、長い雄蕊が4個と、それと同じ位の長さの雌蕊が1個あります。
萼の色は個体差があって、画像のような白っぽいものの他、ピンクや赤紫色のものがあります。


吸密のために飛来したナガサキアゲハ、元々は九州や南西諸島だけに
生息していたようですが温暖化の性か、最近では近畿~関東でも生息が確認されています。
クロアゲハに似ていますが、後翅に尾が無く、赤色の混じった白紋が艶やかです。この個体は♂ですが
♀の個体は白紋が大きく、特に美しいそうです。


同上、翅表



コメント (4)
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