山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

トサミズキ (土佐水木)

2009-03-12 21:54:06 | 植物(木本)
京都府立山城総合運動公園の冒険の森のトサミズキです。開花には少し早かった様です。

トサミズキの自生地はその名の通り、高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯に限られているようなので

これも運動公園造成時に植栽されたものだと思います。

しかしここでは春を告げる楽しみな花の一つ、来週半ば位には見頃となるでしょう。

同属の花で、関西で自生が見られるものには、コウヤミズキ、ヒュウガミズキなどがあります。


トサミズキ <マンサク科 トサミズキ属>


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菜の花とミツバチ

2009-03-10 22:56:01 | Weblog
あちらこちらで菜の花が咲き始めました。

ミツバチ達がいそがしく花の間を飛び交い蜜を集めています。

これは「働き蜂」、本来は雌の蜂でこの中の一匹だけが女王蜂になるそうです。

その他の働き蜂は蜜集め、巣の中の掃除、幼虫の世話、巣の前の門番等々と

役割の分担して働いています。

「働き蜂」、日本の高度経済成長期、日本人サラリーマンは外国の人達からこう呼ばれました。

狭い家に住み、小さな体で働いてばかりいるというイメージだった様です。

ところで、ここまで雄蜂の話が出てきません。雄蜂は英語ではdrone、これは怠け者を意味します。

雄蜂は羽化後、一週間位の天気のいい日に飛び立ち、一定の空域で集団を作ります。

この集団の中に女王蜂が飛び込み空中で交尾が行われ、交尾を終えた雄蜂は落ちて死にます。

女王蜂が交尾する雄蜂は約10匹位と言われています。

その他の雄蜂も短命で、巣の中で死んだ雄蜂は掃除係の働き蜂によって、粗大ゴミとして巣の外に捨てられる

運命にあるようです。

まあ何はともあれ無駄と言われようが、用無しと言われようが、よくぞ人間の男性に生れたものです。

ここからは、粗大ゴミとならぬよう頑張らなくては・・・それでは皆さんまた明日







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サンシュユ(山茱萸)の花咲く

2009-03-09 22:00:05 | 植物(木本)
先々週、蕾のところをUPしましたサンシュユの花がここ2~3日の好天で一度に開花しました。

別名をハルコガネバナ(春黄金花)といいますが、本当にこの木全体が黄金色に輝いて見えます。

先々週に見た時とは随分雰囲気が違い、見ているだけで明るい気分になれそうです。


サンシュユ<ミズキ科 ミズキ属>




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シロモジ(白文字)

2009-03-08 19:44:10 | 植物(木本)
この時期に咲く落葉植物の花は、葉に先立って花が咲くものが多い様です。

代表的なものでは、モクレンやマンサクの仲間が浮かびますが、少し馴染みの薄い木では

このシロモジも葉に先立って花が咲きます。樹木図鑑では以前に見たことはありますが、

実際に山を歩いていて見たのは今回が初めてです。

離れて見ると泡のような形ですが、一本の花柄に小さな花が3~4個付いたものが集合しています。

雌雄異株ですが、写真のものは多分雌株。

10月頃には緑黄色に実が熟しますが、油成分があり昔は灯火用の油として使われていたそうです。

これに似た木で、高級楊枝に使われるクロモジという木が有りますが、こちらは枝や幹の色が

かなり黒っぽい色をしているので見分けがつきます。


シロモジ <クスノキ科 シロモジ属>




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ニワトコ(庭常)の蕾

2009-03-07 19:11:49 | 被子植物合弁花

これは4月初旬に咲くニワトコの花の蕾です。

少しブロッコリーに似た雰囲気で美味しそうですね。

少し前までは、山菜の一つとして紹介していた本もあったようですが、最近の本では

青酸系配糖体(毒物)を含んでいるので、山菜としては利用しないほうがいいと書かれているようです。

この蕾は4月初旬に開花すると、黄白色の花になり、6~7月にはそれぞれガマズミに似た赤い実を結びます。

これからの季節、山を歩く度に違った姿を見せてくれるこのニワトコが楽しみです。

ところで、宝塚歌劇団で有名な ♪スミレのは~な咲く頃・・・という歌がありますが、原曲はウィーンの曲で、

「ニワトコの白い花咲く頃」というそうです。これがパリではシャンソンとして歌われると「リラの花咲く頃」 

そして宝塚歌劇では「スミレの花咲く頃」になったという話を聞いたことがあります。

真偽のほどは判りませんので、興味ある方は一度調べてみて下さい


ニワトコ <スイカズラ科 ニワトコ属> 別名 セッコツボク(接骨木)




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シジュウカラ(四十雀)

2009-03-05 23:05:58 | Weblog
最初に言い訳をしてしまいます。・・・遠くてあまり美しい写真は撮れませんでした。

胸の黒ネクタイがトレードマーク、今の時期は落葉高木の梢を、エナガやメジロと混群で行動しています。

比較的高い所に居るので、あまり長いレンズを持っていない私にとって、撮影はやや困難です。


シジュウカラ <スズメ目 シジュウカラ科> 留鳥


頬に大きな白斑、目は黒い部分との境目で分かりにくい


雄鳥は太いネクタイが下まで伸びています。


背中の緑黄色と縞模様が綺麗です


何とか上手く撮れました。でもまたもや向こう向き・・・お願い!一度こっち向いてよ
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ウグイスの鳴く時は・・・

2009-03-04 06:34:49 | Weblog
藪の中で虫を捕えて生活するウグイスは、警戒心が強く中々人前に姿を現しません。

そのため、名前が知られている割には、その実際の姿を知る人は意外に少ないようです。

ましてや鳴いているウグイスの姿を間近で見るなどほとんどないでしょう。

今回はそんな鳴いているウグイスの姿を追ってみました。

なお、「ホー・ホケキョ」と鳴くのは、繁殖期の雄鳥だけで、非繁殖期の雄や雌鳥は「チャッ・チャッ」という

小さな声の「笹鳴き」をするだけです。


藪の中にウグイスの姿発見! ここから気付かれない様に静かに接近して待機します



上部の枝に移動しました。ここで自分から動いてはダメ、まだあたりを警戒しています。鳴くまで待とう・・です。



まずは軽くウォーミングアップ・・・「ホー・ホケキョ」


そして大きく高らかに「ホーホホ・ホケキョー」縄張り宣言です。(ホの数が1~2回多い)


このように、おなかを引っ込め、胸と喉を大きく膨らませて鳴きます。
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ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)

2009-03-02 06:36:50 | 植物(木本)
外来植物の繁殖が目立つ木津川河川敷、以前から気になっていた蔓性の植物があります。

およそ3坪程の面積を占領して繁殖していますが、2週間ほど前から花が咲き始め、ようやく正体が判りました。


和名はヒメツルニチニチソウ、学名はVinca minor(ビンカミノール)というキョウチクトウ科の蔓性常緑半低木で

原産地は中部ヨーロッパ~カシミ~ル、耐寒性と繁殖力にすぐれているので花壇のグランドカバー用によく使われているそうです。

薬用のハーブでもあり、脳機能の改善に効果があるそうです。

「野草」の定義はよく知りませんが、私は園芸種由来の植物も含め、「人の庇護を離れ、独自に生育、繁殖を続ける植物」

と解釈しています。そういう意味ではこのヒメツルニチニチソウも野草と呼んでもいいのではないでしょうか。


ヒメツルニチニチソウ <キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属>






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ネコヤナギ&ミツバチ

2009-03-01 18:32:57 | Weblog
二月は逃げる月とか申しますが、アッと言う間に過ぎ去った様な気がします。

早くも3月を迎えました。もう本格的な寒さはやってこないんでしょうか?

少し春らしい眺めを・・・ということでネコヤナギの開花を撮りに出かけました。

いつもの木津川河川敷でネコヤナギのある場所に来てみると、これは予定外の先客でした。



この花を目聡く見付け、吸蜜にやってきたミツバチです。


ネコヤナギとミツバチ・・・ここではどちらが主役なんでしょうか?


ウ~ンこうして眺めると中々の名コンビですなぁ




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