住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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ヘタレ世襲による弊害

2010年06月02日 | 日記
 青天の霹靂。 鳩山首相が辞任を表明した。 
骨董的価値しか見出せない、世襲政治家の面々。
細川、安倍、福田、麻生、鳩山氏の各総理大臣。
とにかく世襲は『もろい』。 その世襲の面々に総理の資質が備わっていないことが、短命内閣の一因であろうとは思うが、辞任の引き金は自分自身が引いたことに他ならない。


 世襲の候補者以外選挙で当選しにくい現制度では、まっすぐ政治の責任が選挙民(国民)にその責任が及ぶことになるのか疑わしい。 しかし、尻拭いは間違いなく国民一人ひとりに及ぶことになる。


 今回の鳩山氏の辞任は 『普天間移設は国外、少なくても県外』、この一言に尽きる。 結論を見る限りにおいては、言葉の軽さだけが目に止まる。 まるっきり嘘を言った事になる。

 『友愛』の根本に比べたら『言霊』などという言葉は、彼にとっては軽かったのだろう。 しかし政治家にとっては、嘘は致命的になる。 一つ、例外を上げれば『コイヅミ元首相』だけが嘘を乗り切った(私が知る範囲では)例が有るだけだろう。
『公約違反など大した事ではない』、破るためにあるような事を言った『コイヅミ元首相』。 当時、逆説的言い回しに国民は幻惑されたが、彼の当時の思いが全てグローバリズムにおける米国の思惑通り、二粒ほどの飴玉を貰う約束(タケゾーさんは一粒)通りに政策が成された事は、最早誰の目にも明らかで彼の評価は今や地に落ちている。

 超現実主義者、平野官房長彼を選んだのも鳩山氏の寿命を縮める結果となったのだろう。 種々の革新的公約を、彼の判断で抑えたことは誰が見ても明らかであるが、其れはガチガチの労組出身者に期待するのは、始めから無理なことであった。


 最近の消費税増税論議、やることはやったと言う『ゼスチャー』だけでほとんど政策の成果が上がってないのに、その集まりには議員が100名を超え大盛況だったと報じている。
子供手当て、エコポイントによる無駄使いの推奨、農家支援金、高校無料化、・・・etc. 。
増税ポンプを使う場合、呼び水が必要と言うわけだったのでしょう。
国債発行が40兆円を超えていることは、その子供達の背中に借金を背負わせて『子供手当て』・・・と言う現実は疑うべきも無い。 政治家自ら血を流す覚悟は無いが、消費税を論ずる気持ちだけはあるというのか・・・ 。


 「国民が聞く耳を持たなかった・・・ 」? 反省の弁は自分に向けて発するのではなくて、他人に向けて、と言うわけですか?

 一ヶ月に1500万円ほどの『お小遣い』を気づかないで使い続けられるほどの、『お坊ちゃん』だからでしょうか。
世襲は、言うまでもなく独善的で、自惚れとプライドが同居している人が多い。
だから、世襲には一旦社会人としての生活感覚を身につけて欲しいと言うことである。




 それでも、民主党マニフェストで、訴えた 〇税金のムダづかいと天下りの根絶、 〇議員の世襲禁止と官僚天下りの禁止、他の内容にも間違ったことは無かったと思っているし、今でも国民の多くがマニフェストは支持しているものと信じたい。 総理と一緒にそれらまでも風化させてしまことが懸念される。

 そのほかにも公務員人件費の2割削減と打ち出したのは、個人的には削減もさることながら公務員の”給与減額+ワークシェアリング”で、大変なあるいは簡単な公務の仕事の公開化で民間人に理解を深めることになる事が期待できるのではないかと思う。


 社民党に一言。 批判のための批判、反対のための反対、はっきりした対案も出さずに、国家の有り様も示すことなく、批判を繰り返す党首はかつての土井党首を蘇らせてくれる。 ただ単にその組織をツタの絡まりと見れば其れだけであるが、その筋から多大の政治資金を頂いているのかと、勘ぐる気持ちさえ湧き出てくる。


 今回は、昨年心血を注いだであろう民主党の『マニフェスト』が否定されたと言うことではなくて、単に鳩山氏の二枚舌が否定されたに過ぎないと言う事を肝に銘じて、昨年秋のマニフェスト遂行に心を砕いていただきたいという気持ちだけが残っている。