ある日の夕方、不意に電話のベルが鳴った。 受話器の奥から『シンタロー君(仮名)、いますかー?』と、馴れ馴れしい男の声が聞こえてきた。
いい加減、パソコンモニターを見るのに疲れた筆者は、机の横で違うH.P.のモニター見ている息子に、「ほれ、君に電話、友達みたい・・」と言って受話器を渡した。
それを受け取った息子は、初め当惑そうな表情を浮かべながら話していたが、相手の話のペースに引き込まれる様に、穏やかな話し方に替わって行った。 恐らく、10分間位だっただろうか・・ 。 見ず知らずの人には、シャイで口が重い息子にとっては、意外と長電話では有ったが、聞くとは無しに聞こえてくる内容は、他愛の無い事の様であった。
時々、心斎橋とか道頓堀とか聞こえて来る。 この間大阪に行ったとき、安いとはいえさすがに『釜ケ崎』のホテルに泊まるのはためらわれ、少し高上がりだが『梅田の駅前』に宿を取った身としては、聞き耳を立てずには居られなかった。 その時はもちろん東北の《田舎っぺい》、グリコのネオンのおじさんの所では、食べきれないほどのたこ焼きを御馳走になって来た。 息子の話は、ファッションとかブランドとかただ単に現代風な、内容のようであった。
一週間経った次の土曜日の夕方、先週と同じ時間帯で再び電話のベルがなった。
もちろん、筆者は社長・兼・電話番なので、当然のごとく受話器に手を掛けた。
見習い役の息子は、決して受話器を取ることはない。 別に社長からそう言う風に指図している訳でもない。
受話器の向こうから甘ったるい声で、『シンタロー君、居る・・・』と、語尾上がりで訊ねて来た。 いかにも、と云う雰囲気アリアリであった・・ 。 少し間を於いてから(筆者もこういう艶めかしい声には懐かしかったので)、『あのー、どちら様ですか?』と、返した。 若い声の女は、『シミズです~~』と返してきて、『シンタロー君、居る・・』と、間髪を入れずに続けてきた。 『あー、おれシンタロー・・・』、『声違うよー、ねーシンタロー君居る・・?』 、『今居ないけどー・・』 と言った瞬間切られた。
息子に、『女の人から、シミズから電話だったよ』と事後報告。 「アレーぇ、これ、この間の人・・?」と聞いたら、「そう云う名前だったかなー」と云う返事。
どこかおかしい・・・ 。 ・・・どこか。
「先週、筆者が取り次いだのは男だっただろう・・」と息子に聞いた。
息子「んーん、最初っから、女の人だったよ・・」。
こちら側のどっかに行き違いが有るか、あるいは、あちらの電話が家族の人から本人に代わる瞬間に、男から女に、きれいに受話器を《リレー》していることになる。 《何故・・・???》
明日は、3週目の土曜日、《電話の会話内容》上手く録音できたらユーチューブに、音声だけでも流そうと思っていますが・・ 。 首尾よく成功することを、どなたも御期待ください・・・。
それにしても、相手は『決して、サギとかそう云うのではないから・・・(女)』と言っているそうなので、『詐欺師』にはほぼ間違いない・・・ 。
全く、キツネにつままれたような事が有るのも、たまには刺激が有ってよいのですが、息子が一人暮らしだったら・・・と余計な心配が次から次えと湧き上がってくる。
日本人の常識は、世界の非常識、今日もニュースで報じていたが《6~7人殺人事件》の《カナメ》が、どうやら在日の半島人のようである。 この様な、他愛の無いことから恐怖のマインドコントロールが始まり、犯罪に進むことは何時でも、日本人の想像の外で起こってしまう。 想像も出来ない悲惨さを含みながら・・・ 。
だから、グローバル化や移民政策等は、急激に進めるべきで無いし、まして、外国人参政権等は《モッテノホカ》と言う以外ない・・・ 。
明日に架ける虹