住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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米国経済崩壊へのプロローグ

2013年01月03日 | 日記

 年末には、米国の『財政の崖』と言う言葉が、しきりに世界のマスコミに取り上げられた。  
米国は、ベトナム戦争を始め、朝鮮戦争、湾岸戦争、アフガン、イラク戦争と、其の目的はさておいても世界各地で戦争を遂行してきた。  そして、其の眼中には新たなアジア地区も、入っていると現在、ブログで警鐘を鳴らす人々も居る。

 米国地方自治体の『財政破綻』は今更言うまでも無いが、アメリカ合衆国自体の財政破綻の可能性は、世界の歴史を振り返るまでも無く『戦争』が、その大きな役割を果たしていることは間違いない。

 歴史上で、過去に『栄光と崩壊』を味わったローマ帝国やモンゴル帝国は、いずれも戦いによって、その苦楽の体験を余儀なくされてきた。  現在の、『グローバリズム』を推進する米国経済は、最早、『グローバリズム拡般』以外に存続する方法は、無いのだろう。  言葉を変えれば、マネーがマネーを生み出すカジノ経済に頼ること以外、実体経済では財政支出に収入(税収)が追いつかない現状がある。  

 そして、それは日本も同じ状況で後追いしている。  本来、政治とは『搾取』ではなくて、『弱者救済』に有るのだろう。  それが、10%未満の人々に多くの国富が奪われ、制度的に、貧困者は貧困スパイラルから抜け出せなくなる社会、そんな事は人為的に遣らなければ起こるはずも無い。


 言葉は悪いが、実質、日本は其のアメリカ合衆国の『露払い役』と言う役割を長い事、務めてきた。  コイヅミ時代を米国隷属の絶頂期として、21世紀に入ってからは日本経済自体もアメリカの泥沼に足を取られる事が多くなって来た。

 多くの人々が指摘するように、『グローバリズム』には致命的な欠陥がある。  それは、人間は感情の動物、あるいは『考える葦』と見る事無しに、単なる道具、或いは工具(勝者の論理)としか見ていないことである。  近くに『住友スリーエム』と言う現地法人(詳細は知らない)らしいものが有る。  其の社名の由来は、MAN,MONEY,MATERIALと聞いた事がる。  まさか嘘ではないのであろう、住友出身の経団連米倉会長(タヌキ爺さん)しきりに、『TPP推進』を口にし、グローバリズムをアメリカの尻馬に乗って、進めようとしている。  それが、なにを意味しているかよりも、自社の利益が拡大されると言う事しか,考えない様にしているのだろう。

 現代の会社経営と言うものは、『経営者』と『株主』に大きな利益を上げるように向かい、労働者は出来るだけ安価にと言う姿勢は誰が見ても、そのような方針に見える。

 ヨーロッパの労働事情の現状を見るまでも無い。  国内の生活用品の粗悪化や、若年労働者の失業率の増大と非正規社員化、外国からの学生を装った低賃金労働者。  彼らは、其の生産製品に責任は持たないし、良いものを作ろうともしないし、作業をより合理化しようともしない。   

 その結果、どうなるかと言えば『ゴム長靴』は3カ月でひび割れし、『接着剤』は数年でその効力を失ってしまう。 要するに主に韓国、中国製品で顕著であるが、形は有るが其の基礎化学技術が伴っていないのであろう。  
住宅の梁に使われた集成材はどうなる・・?  ステンレスと謳われた金属は、数年の内に『ステイン』に覆われ、電子部品の抵抗やコンデンサの信頼性は極端に落ち込むことになる。  結果、3倍の値段でも良いから、かつての「『MADE IN JAPAN』のような品物が欲しいヨー」と言う声が、世界中にあちこちで溢れることになるのでは無いか・・・ 。

 米国の要人に、「今の金融資本主義(グローバリズム)は、アメリカ経済の崩壊よりも先に否定される事になる」と言うことを、助言できる『日本人』は誰も居ないのだろうか・・・ 。  一見、米国は正義の味方のように見えるが、それは戦後長い時間をかけて、日本人に刷り込みをしたせいであると言う事を、理解できる人が、日本にどのくらい居るのだろう・・・ ?