横浜で長い事暮らした筆者には、都会は生き馬の目を抜く覚悟で生活しなければいけないと教えられた、先輩の言葉を覆すような事ばかり多かった様な感じがする。
それは、生活に困ったら金銭の事などは、少しも意に介さず多々『慈しみに溢れた行動』に、多く出会った事である。
横浜で暮らしてから、何年目の年の暮れか覚えてないが、風邪をひいて鼻水ズーズー、咳はぜーぜー、と言って医者に行く暇も金も無く、近くの酒屋さんにワンカップと卵を買いに行ったら、卵酒の作り方を懇切丁寧に教えてくれた、酒屋のおかみさん・・・・ 帰りしなには、これは漢方だからそんなに心配しないで、2~3日飲みなさいと、薬まで預けてくれました。
日本に蔓延するアメリカ流の生き方、その代表的日本人が誰有ろう、かの《竹中ヘーゾウ氏》、生活は全てが《金銭》が中心、株主やウオール街金融家達は、手を汚さずペテン的手法で、自らが発行した紙幣を使ってミステリアスでマジシャン的手法を取り続けながら、金が自分たちの所へ舞い戻る手法の研究に余念がない。 かの、ヘーゾー氏は、米国と日本に半年づつ居住し住民票を、あっちへやったりコッチへやったり、そして節税に務めたと云う”チンケ”な性格・・・今も政府中枢に位置している。
日本が目ざす米国の一つの姿がここに見られる。 その株主重視或いは資本家重視の結果が、以下に述べる様な結果となって現れているのではないだろうか・・・。
その結果、個人の人生観とか家庭生活とかは、どうなろうと結果責任自己責任で、弱者貧困者あるいはデリケート過ぎる人々に、罪が押しつけられる事となる。
*** 以下引用 ウォールストリートジャーナル12/14付***
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あるスタートアップ(立ち上げ後間もないベンチャー企業)を例に挙げよう。グロテック・ベンチャーズのスティーブ・フレドリックさんは上級幹部が採用後3日で解雇されたのを見たという。 「まるで移植された内臓が拒絶されたかのようだった」と振り返る。
新規株式公開(IPO)で裕福になるための宇宙船に乗り込み、片手にビールを持ちながら次の大きな仕事に取り組むため、ハイテクに精通した求職者は新興企業に群がっている。 ただこうした新興企業に入社する人のほとんどが、ツイッターやフェイスブックがこの2年で成し遂げたような大金持ちを生み出すよりもはるか前に挫折するというリスクに直面している。
個人的リスクもある。 新規採用はスタートアップでの仕事がいかに不安定かを単に把握していないことが多い。 スタートアップの管理職は働きの悪い社員や会社に合っていない人物を採用後3カ月以内にやめさせようとするが、一部の新規採用はそこまでも待たずに解雇される。
これはエリック・リース氏が2011年に出版した書籍「Lean Startup(リーンスタートアップ)」で説明している価値観を反映するもの。 この書籍で同氏は、新興企業に感傷的にならずに前に進むことに注力し、改良した製品を繰り返し世に送り出し、顧客のためにならないものはすべて排除するよう促している。
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*** 以上 引用 終 ***
一人一人の人間には、其々長所が有り、短所もある。
本来、会社は法人と言われるように、擬人化したもので有るべきではないだろうか・・・。
会社にも、免疫の役割を果たすもの、五感の役割を果たすもの、歴史の流れを読み取ろうとする細胞の役割を果たすもの、あるいは手や足の役割のように身の周りを、変えようとするもの、其々の役割が調和した所に、世界の《安寧》が有ると云う事ではないのか・・・。
ペテンの様な手法による、金銭所持の多寡や、その為に心を砕く事に一生を費やすことほど、人生を無為に過ごす事はそんなに意義のある事では、無いのではないか・・・、。
少なくても、金銭の蹂躙によって命のやり取りをすることほどつまらない事は無い。 しかしながら、古今東西、金銭の為に命のやり取りをする事も、舞台の上で悲劇のネタになっている事も、ご存じのとおりである。
人間は、その悲劇を自分で体験するまで、本当に世の中を変えようと思う事は無いと、云う結論に、辿り着かざるを得ない。