日本の行く末を方向付ける者も、企業の技術的内容の取捨選択を課せられる者も、日本の最高学府に学んだ者が多いのであろうことは、誰にも容易に想像出来ることであろう。 そして、長いこと同じ『体制』が続けば、どうしても水は淀み、淀んだ処に≪オリ≫が溜まり続けることも、多くの人に共通して理解して貰えることであろう。 政治家の世襲などは、その顕著な例であろう。
わが子には、金銭的な消費生活上においては、随分と不自由感を味わわせて居るのだろうが、精神的に貧しくならないように、常に、聖書の言葉を引き合いに出して、強引に納得して貰っている。
「自分の貧しさを知る人は、幸いである。天国はその人たちのものである」、或は「天国は、弱い者の為に、貧しい者たちの為に、大きく門を開いている」と。
現代の子供たちに、このような説教を垂れようとは思わないが、日本の最高学府でお勉強を続け、日本の一流企業に勤めて居られ、何不自由ない給与にありついている『電力社員』の方々が、飽くなき≪欲望≫を追及なされる姿を『聞くにつけ』『見るにつけ』、日本の将来は、何を契機に立ち直ることができるのか、不安になってくる。 まさか、戦争・・・?
*** 以下引用 JCAST ニュース 12/20付 ***
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
産経新聞の2013年12月15日付けのウエブ版によれば、東京電力福島第1原発事故のあおりを受け、九電が管轄する玄海、川内の原発計6基がすべて停止し九電の経営が急激に悪化した。
13年4月から社員の給与が5%カットされ夏に続き冬のボーナスも出ないこととなった。 北九州市の新小倉火力発電所に勤務する42歳の男性技師は妻と大学生、高校生の娘との4人家族だが、娘の授業料や家のローンはボーナスで賄うことができなくなり「緊急用」に貯めた預金百数十万円は今冬にも底を尽く。
娘にクリスマスプレゼントを買ってやることもできなくなってしまい、もし来年の夏もボーナスがゼロなら借金生活となる。
これはこの男性だけでなく社員約1万3000人の多くが似たような境遇に追い込まれていて、妻がパートに出ることになったり、車を売った社員もいる。 冬のボーナスが出ない代わりに給与1か月分の退職金の前払い支援策を打ち出した。
「このまま原発が動かないならば、一体どうすればよいのか…」などと悩む人が増えていると書いている。
この記事に対しネットで「高給取りが貧乏人を装っている」などと怒りの声が挙がっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ネットではボーナスが出ないといっても大企業と同等以上の年収のはずなのに、記事に出ている貧しさのアピールは何なんだ、「大企業の社員に失礼だ」、とか、退職金の前払い支援策といっているけれども実質上のボーナスの隠れ蓑なのではないのか、などといった意見も出ていて、
「嫁がパートに出るのがそんなに悲惨なことなのか。世界が違うな」
「もっと大変な暮らししてる奴がごまんといるのに 、なんでこういう奴らは同情してもらえると思ってんだろな?」
「無駄使いし過ぎw 俺、年収200万あれば月5万の奨学金返しても余裕で暮らせるぞ」
「本当に理解できないんだろうな。 自分が誰に向かって何を言ってるのか。マイホームも家庭も諦めてる若者が大半な現状を」
などといった意見がネットの掲示板やブログに出ている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*** 以上引用 終 ***
人間の欲望は、切りがない故に、文明はここまで進化したと云えなくもないが、人類がここまで滅亡に至らなかったのも、それなりの仁徳を備えた『リーダー』が輩出したからであろう。 現代を鏡に映し、時代の流れを支えていける人は、何処に居るのだろうと探す気になれば、背筋に薄ら寒いものを感じるのは、筆者だけなのだろうか・・・・。