シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

善意のリサイクル・・・が、ねぇ。

2017年01月30日 | ゴミ
NHKの「所さん!大変ですよ」という番組で、
アルミ缶のプルタブ集めについてレポートしていた。
小学校などで行われている、車いすをプレゼントするボランティア活動だ。

空き缶からわざわざプルタブを取り外して、子供たちがたくさん持ってきてくれる。

そのプルタブを缶からはずさないで、と回収業者に言われたという。
要するに集めるならプルタブだけではなく、缶ごとお願いしたい、と。

・・・ある程度の年齢以上の人なら、何となくいきさつが推測できると思う。

一昔前の缶飲料は、今のように缶にくっついたままではなく
プルタブがぺろっととれるようになっていたのだ。
で、それがポイ捨てされて、道ばたのゴミになったり危なかったり
更に動物が食べてしまったりという問題があり、
小さなプルタブだってアルミ資源なのだから
集めてリサイクルしようじゃないかと呼びかけたのが発端。

けど今はそもそもの問題だった「ポイ捨て」をされないように、
缶を開けてもプルタブがくっついたまま。

だから今は「プルタブ集め」はハッキリ言って意味がない。

リサイクル業者にとって、フタだけのリサイクルは効率が悪く
缶ごと集めている人欲しいと呼びかけているのだが
プルタブのような小さなものをたくさん集めるというのが
達成感を得られて、子供達の心の教育になる、と言い切る先生もいる始末。

まぁこの先生はプルタブをはずされるのが、リサイクルしにくいという事を
知らないのかなぁと思うんだけど。

それと、中小企業でプルタブ集めをしていると取引先と話が広がったり、
長年続けてきて、やっと初めて1台の車いすが贈られてきて感動のシーンがあったり。

リサイクルできるものを集めて、慈善事業に寄付をすること自体は
もちろんとても良いコトなんだけど
本来の目的は「良いことした!」という気分になるコトでは決して無い。

そもそもリサイクルは資源やエネルギーを節約するコトなのだから
いかに効率良くするか、もっと重視しなきゃな~~~。

リサイクル+慈善活動の副産物として、「ワタシも嬉しい♪」なのよね。

とにかく、まずは周知ですな。

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