23日、三島の成真寺で行われた
「未来(あした)の野菜の選び方&冬のベジマルシェ」というイベントに行ってきました。
一番の目的は環境運動家の辻信一さんがトークディスカッションに出るというので、それを聞くコト。
辻信一さんは著書「ハチドリのひとしずく」が有名。
小さくとも今自分にできる事をしよう、というお話。
辻さんの書いた文章を読むと
「スロー」「ゆっくり」「ナマケモノ」「ローカル」などのキーワードが出てくる。
肩書は「環境運動家」の他に「文化人類学者」「明治学院大学教員」など
固そうなイメージなのだが
風貌はとても優しそうで、写真を見るといつも笑っている。
よく、環境問題をとりあげる時というのはこのままの生活を続けると
今世紀末には地球の温度がこれくらい上がるとか
深刻な面持ちで学者が話したりするのだけど
それって、大衆の心に響かないんだよなぁ・・・と思っていた。
だって、多くの人は見て見ぬふりができる危機よりも
今の「もっと良い暮らし、便利なモノ」を求め続けているのだから。
これだけ環境破壊への警告が発信されているのに
驚くべきことに、家庭から出る二酸化炭素などの温室効果ガスは、
数年前より増えているのだ。
どんどん核家族化して、家族の人数が減っているのに
冷蔵庫やTVは昔に比べてどんどん大きくなっている。
温暖化は良くない、原発はコワイ、省エネしなくては・・・
と、思っていてもそれ以上に目先のラクなコト(例えば沢山買いだめできるよう、より大きな冷蔵庫を買う)
楽しいコト(例えば大きなTVで番組や映画を楽しみたい)を優先してしまう。
とは言え、省エネしようと小さい冷蔵庫を選びたくても
小さいのは省エネ性能が良くなくて
年間消費電力は大きいモノの方が少ない、というようなコトがある。
これはより大きな(価格の高い)モノを買わせたいメーカーの意図であろうか??
要するに余程意識していないと、何かを購入したりという選択する場面で
自然と環境に負荷のかかるモノを選んでしまうという状況なのだと思う。
なぜ、そんなコトになっているのかといえば
社会は常に「経済成長」を目指しているからではないかしら。
多くの国、企業、個人さえもが目指し続けている「経済成長」を
辻さんは「いやいや、必ずしも成長しなくても良いんじゃない?」としている。
もっとゆっくり、のんびり、ローカルに。
成真寺でのトークでは
「なんでもかんでも『スロー』をつけちゃおうと提案している。
ビジネスにもスローをつけて『スロービジネス』。
ひたすら効率優先の今のやり方よりも、スロービジネスは『つながり』を産む」
というようなコトを言っていた。
効率優先で安く売られている大企業のモノをスーパーで買うよりも
地元で採れた安全な原材料で小規模に作られたモノを近所で買う。
とかね。
そう、今の時代はとにかく「効率」を求めている。
野菜を買うにも安全なモノか、とか地元で作られたモノか、という基準よりも
1円でも安いものを選んでしまいがち。
生産者も販売者も消費者も安値を求めると、
手間がかからないように農薬や殺虫剤を使ったり
遠い国で採れたモノをわざわざエネルギーを使って運んでくる事になる。
それに反して、究極で言えば家庭菜園は時間と手間をかけ農薬も使わずに作る事ができる。
お金を出して一瞬で手に入れるのに比べて、なんとスローな事か。
大きな冷蔵庫にパンパンに詰めなくても
その都度、畑から採れば良いし。
食べ物のありがたみや季節を、より感じられ
「安さ」や「効率」よりも「ゆっくり」「のんびり」の中にある
もっと大事なコトが自然とその人の中に入ってくるような気がする。
モノやお金に支配されるのではなく、自然界のひとつである人間として
シアワセなコトは何だろう?って考えたら
持続可能な社会はもっと近づくと思うのでありました。
「未来(あした)の野菜の選び方&冬のベジマルシェ」というイベントに行ってきました。
一番の目的は環境運動家の辻信一さんがトークディスカッションに出るというので、それを聞くコト。
辻信一さんは著書「ハチドリのひとしずく」が有名。
小さくとも今自分にできる事をしよう、というお話。
辻さんの書いた文章を読むと
「スロー」「ゆっくり」「ナマケモノ」「ローカル」などのキーワードが出てくる。
肩書は「環境運動家」の他に「文化人類学者」「明治学院大学教員」など
固そうなイメージなのだが
風貌はとても優しそうで、写真を見るといつも笑っている。
よく、環境問題をとりあげる時というのはこのままの生活を続けると
今世紀末には地球の温度がこれくらい上がるとか
深刻な面持ちで学者が話したりするのだけど
それって、大衆の心に響かないんだよなぁ・・・と思っていた。
だって、多くの人は見て見ぬふりができる危機よりも
今の「もっと良い暮らし、便利なモノ」を求め続けているのだから。
これだけ環境破壊への警告が発信されているのに
驚くべきことに、家庭から出る二酸化炭素などの温室効果ガスは、
数年前より増えているのだ。
どんどん核家族化して、家族の人数が減っているのに
冷蔵庫やTVは昔に比べてどんどん大きくなっている。
温暖化は良くない、原発はコワイ、省エネしなくては・・・
と、思っていてもそれ以上に目先のラクなコト(例えば沢山買いだめできるよう、より大きな冷蔵庫を買う)
楽しいコト(例えば大きなTVで番組や映画を楽しみたい)を優先してしまう。
とは言え、省エネしようと小さい冷蔵庫を選びたくても
小さいのは省エネ性能が良くなくて
年間消費電力は大きいモノの方が少ない、というようなコトがある。
これはより大きな(価格の高い)モノを買わせたいメーカーの意図であろうか??
要するに余程意識していないと、何かを購入したりという選択する場面で
自然と環境に負荷のかかるモノを選んでしまうという状況なのだと思う。
なぜ、そんなコトになっているのかといえば
社会は常に「経済成長」を目指しているからではないかしら。
多くの国、企業、個人さえもが目指し続けている「経済成長」を
辻さんは「いやいや、必ずしも成長しなくても良いんじゃない?」としている。
もっとゆっくり、のんびり、ローカルに。
成真寺でのトークでは
「なんでもかんでも『スロー』をつけちゃおうと提案している。
ビジネスにもスローをつけて『スロービジネス』。
ひたすら効率優先の今のやり方よりも、スロービジネスは『つながり』を産む」
というようなコトを言っていた。
効率優先で安く売られている大企業のモノをスーパーで買うよりも
地元で採れた安全な原材料で小規模に作られたモノを近所で買う。
とかね。
そう、今の時代はとにかく「効率」を求めている。
野菜を買うにも安全なモノか、とか地元で作られたモノか、という基準よりも
1円でも安いものを選んでしまいがち。
生産者も販売者も消費者も安値を求めると、
手間がかからないように農薬や殺虫剤を使ったり
遠い国で採れたモノをわざわざエネルギーを使って運んでくる事になる。
それに反して、究極で言えば家庭菜園は時間と手間をかけ農薬も使わずに作る事ができる。
お金を出して一瞬で手に入れるのに比べて、なんとスローな事か。
大きな冷蔵庫にパンパンに詰めなくても
その都度、畑から採れば良いし。
食べ物のありがたみや季節を、より感じられ
「安さ」や「効率」よりも「ゆっくり」「のんびり」の中にある
もっと大事なコトが自然とその人の中に入ってくるような気がする。
モノやお金に支配されるのではなく、自然界のひとつである人間として
シアワセなコトは何だろう?って考えたら
持続可能な社会はもっと近づくと思うのでありました。
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