乗船からほぼ1時間、ほとんど船室のシートを温める暇がないままフェリーは鳥羽の港に近づきました。乗組員が港の桟橋に船を着けるためにスタンバイしています。船内放送で自分の車に乗り込むようにとの指示がありました。
神島の人口は300人、漁業の島です。電気、水はすべて鳥羽市から海底を経由して送られてきています。三島由紀夫の「潮騒」の舞台として有名です。焚火を隔てて若い二人が見つめあった場所を見に島に渡ったことを思い出しました。
神島が大きく見えました。伊勢湾の入り口にあって周囲３．９KM、面積０．７６㎢の小さな島です。一番高い山は標高１７１ｍの灯明山です。昔から神の支配する島とされてきました。
旅慣れた乗船客は船室のシートでゆっくり時間をすごしていますが、こちらはあちこち歩き回って落ち着きません。甲板に出て波間に遊ぶ海鳥の姿を追いかけたりしました。
