吊り橋は小倉山に埋め込まれたロープを支えるアンカーレイジと、頑強な岩の塊の上に立つ主塔が支え続けています。岩山を削ってまで生活道路を建設した理由がここにありました。最初橋桁の色はブルーでした。長良川の水流に架かる橋としてはこの真紅がお似合いですね。
左岸側主塔は岸から突き出た岩盤に築かれました。この岩があって初めてこの場所に吊り橋が設置できたのです。美しい橋の形を支えるためにはこんなごつごつした基盤が必要だったのですね。今はその役目のほとんどを上流に造られた新美濃橋に譲っています。
木製の床は吊り橋自体の重量を少しでも軽くするためのぎりぎりの計算結果から採用されました。今は自動車の通行は禁止され、同時に通行できる人数も制限されています。かっては小型のバスであってもこの橋を通行できたことが信じられないくらいです。