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昨日は「エリザベト音楽大学同窓会 佐伯区支部」の皆さんによる「第9回 ハートフルコンサート」を聴きに行きました。
場所は何と教会です
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広島県広島市にある「日本福音ルーテル広島教会」が舞台で、そのような場所でコンサートを聴くのは初めてだったのでドキドキしました。
そしてかなりの人数が聴きに来ていてこのコンサートの注目度の高さが分かりました
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演奏プログラム順にご紹介していきます。
1.彼方の光(村松崇継(作詞 Robert Prizeman))
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1~3曲目のヴォーカルアンサンブル(アンサンブルは少人数の歌唱団や演奏団いう意味)とピアノの編成は次のとおりです。
ソプラノ 西村朱美 畑谷紀子 山嵜由美
メゾソプラノ 正木美紀 吉田智子
アルト 中原茉裕実 横田美樹
ピアノ 東堂幸
7人は上が白のブラウス、下が黒のロングスカートという静謐な雰囲気で、素人目に見てもいかにも聖なる歌を歌う雰囲気が出ていました
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今回のコンサートに向けてこの夏に結成したアンサンブルとのことです。
彼方の光は英語では「Far away(ファラウェイ)」で、私はふと2000年発売の浜崎あゆみの「Far away」の日本語での意味までは考えていなかったことを思い、そうか、彼方の光という意味なのかと思いました。
今放送しているドラマ「下町ロケット」でも流れている曲とのことです。
合唱を聴いてみて、とてもゆったりとして静謐な雰囲気の歌だと思いました
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2.アヴェ・マリア(F.シューベルト)/アヴェ・マリア(P.マスカーニ)
最初の合唱がシューベルト、次がマスカーニのアヴェ・マリアでした。
やはりシューベルトの冒頭の「アーーーヴェーマリーーーアー」のところがとても印象的でした。
何度も聴いたことがあって馴染み深くもあり、神聖な気持ちにもなります
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聴いているうちに一番高い声のソプラノと、それより低い声のメゾソプラノ、アルトのハーモニーがよく分かるようになっていきました。
高いほうの音に意識が向いている時、低いほうの音も気になってきて、低いほうの音に意識が向くと今度は高いほうの音も気になり、両方が共鳴して見事な響きでした
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3.讃美歌 くすしき恵み(作詞 John Newton)
合唱が始まるとすぐに「アメイジンググレイス」だと思いました。
「アメイジンググレイス」は2003年10月~2004年3月にフジテレビで放送された私が大好きだったドラマ「白い巨塔」のエンディングテーマ曲で、物凄く良い曲で毎週聴き入っていました。
ドラマが尋常ではなく凄まじい人間ドラマで毎週見終わる頃には毒気に当てられたような状態になり、エンディングで流れる「アメイジンググレイス」に心を洗われていました。
そんなこともあり、合唱の歌い出しを聴いて鳥肌が立ちました。
猛烈に聴き入り、まさに心が洗われるような歌声だと思いました
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ネットを見てみたら「白い巨塔」のエンディングでも歌っていたヘイリーさんの「アメイジンググレイス」の動画がありました。
最近心が荒んでいるかも知れないと思う方はこれを聴くと浄化されるのではと思います。
4.愛の夢(F.リスト)/伝説曲 作品17(H.ヴィエニャフスキ)
ヴァイオリン 川本冴夏 ピアノ 児玉梨緒
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最初の演奏がヴィエニャフスキの「伝説曲」、次がリストの「愛の夢」でした。
伝説曲は「一楽章f未完成 FLUTE VIOLIN CONCERT」でも演奏されていて、私がよく音楽を聴きに行くようになったのはそのコンサートからだったので印象深い曲です。
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川本冴夏さん
この曲は相手の両親に「誰がお前なんかと結婚させるか!」と結婚を反対されていたH.ヴィエニャフスキが相手の両親の家に行き自身の生い立ちを「伝説曲」として聴かせたら「素晴らしい!ぜひ結婚してくれ!」と態度が激変して結婚を許されたという伝説があるとのことで、凄い逸話だなと思います。
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席が後ろのほうだったためほとんど見えませんが児玉梨緒さん
この方は「エリザベト音楽大学 Autumn Concert」と「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」でも演奏されていて、まだ二年生なのに大活躍されていて先が楽しみな人だと思います。
演奏はピアノで始まり、少し不穏な響きでした。
すぐにヴァイオリンも始まり、こちらは悲しい響きでした。
やがて弾き方が強くなりドラマチックな雰囲気になります。
ついにヴァイオリンが少し明るい雰囲気になります。
ヴァイオリンもピアノもとてもドラマチックになり盛り上がります
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その後また悲しそうな雰囲気になりゆったりとした弾き方になります。
ヴァイオリンが悲しそうな弾き方のまま音階を高音からどんどん下げていき低音、低音からどんどん上げていき高音とする場面の音色がとても印象的でした。
「愛の夢」はヴァイオリンとピアノが同時に演奏して始まりました。
とてもゆったりなヴァイオリンと流れるようなピアノでした。
ヴァイオリンの独奏になり音の強弱の付け方がはっきりしていたのが印象的でした。
再びヴァイオリンとピアノが一緒に演奏し、とても綺麗なメロディで美しいという言葉がピッタリでした。
その後はヴァイオリン独奏での激しい演奏とヴァイオリンとピアノ一緒でのゆったりとした演奏があり、その差が印象的でした。
5.Suite Antique(古風な組曲、J.ラター)より
Ⅰ.Prelude
Ⅱ.Ostinato
Ⅲ.Aria
Ⅳ.Waltz
フルート 大部美和子 ピアノ 津田典子
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演奏前の大部美和子さんの挨拶で、この曲はポピュラーな音色なので気楽に聴いてとありました。
「Ⅰ.Prelude」は崖の上から町を見下ろしている旅人のような音色のピアノとフルートで始まりました。
高い音が続き、少しもの悲しくもありました。
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大部美和子さん
「Ⅱ.Ostinato」はピアノの軽快な演奏で始まりました。
フルートも軽快に続き、ピアノはタ、タ、タ、タ、フルートはピ、ピ、ピ、ピ、と短く音を出しているのが印象的でした。
草原をスキップしているような軽やかな演奏でした。
ピアノの独奏になり、さらにスキップの色合いの強い演奏になりました。
フルートも続き、こちらもさらにスキップしているようになり終始明るく軽やかな演奏でした
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津田典子さん
「Ⅲ.Aria」はピアノの少しもの悲しい演奏で始まりました。
フルートも続き、こちらも少しもの悲しい音色でした。
そしてどちらももの悲しさの中に気高さも感じる音色でした。
「Ⅳ.Waltz」はピアノの軽やかな演奏で始まりフルートも軽やかに続きました。
とても陽気で明るい演奏でした
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ピアノの独奏になり「タンタンタンッ、タタタタンッ」のメロディが印象的でした。
これにフルートが「ピ、ピ、ピ、ピピピピー」ととても高い音で続き、次に一段階音階を下げて「ピ、ピ、ピ、ピピピピー」と演奏する場面がありとても良かったです
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~休憩~
6.弦楽のためのソナタ 第1番 ト長調(G.ロッシーニ)
第1楽章 モデラート
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 アレグロ
ヴァイオリンⅠ 白井朝香 ヴァイオリンⅡ 西原知加子 チェロ 西本綾子 コントラバス 山本香織
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左から白井朝香さん、山本香織さん、西本綾子さん、西原知加子さん
演奏前の挨拶で白井朝香さんがヴァイオリン二つにチェロ、コントラバスは珍しい編成だと言っていました。
またヴァイオリン系の楽器は見た目が小さいほど高い音になり、大きいほど低い音になるので、ヴァイオリンが高音を担い、チェロは低めの音、コントラバスはとても低めの音を担います。
第1楽章はヴァイオリンで始まりすぐにチェロとコントラバスも続きました。
ヴァイオリンの「タラン、タラン、タラン、タラン」という演奏の後にチェロとコントラバスが続く場面が良かったです。
ヴァイオリンの演奏がとても優雅なのが印象的でした
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ヴァイオリンⅡ(西原知加子さん)がどんどん音階を上げて行き、上げきると今度はヴァイオリンⅠ(白井朝香さん)が同じようにどんどん音階を上げて行く場面がありそれも印象的でした。
ヴァイオリンの優雅で高い音をチェロとコントラバスでしっかり支えていました。
第2楽章は全楽器でのゆったりとした演奏で始まりました。
コントラバスの低い音の演奏の後にヴァイオリンとチェロが演奏するのが何度か続きました。
やがてヴァイオリンがスキップするような軽やかな演奏を始めます。
さらにコントラバス、チェロ、ヴァイオリンの順にどんどん音を重ねていく場面があり音の厚みが増していく様子がとても良かったです
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第3楽章は全楽器でのとても明るく優雅な演奏で始まりました。
ヴァイオリンがかなり目立っていて、終始優雅で晩餐会のような雰囲気の演奏でした。
7.オルガン協奏曲 第13番 ヘ長調 HWV295「カッコウとナイチンゲール」(G.F.ヘンデル)
第1楽章 ラルゲット
第2楽章 アレグロ
第3楽章 アダージョ
第4楽章 ラルゲット
第5楽章 アレグロ
オルガン 吉田仁美
弦楽 アンサンブル セシリア
ヴァイオリンⅠ 白井朝香 ヴァイオリンⅡ 川本冴夏 ヴィオラ 西原知加子 チェロ 西本綾子 コントラバス 山本香織
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演奏者が配置につくところです。
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左から吉田仁美さん、白井朝香さん、川本冴夏さん、西原知加子さん、西本綾子さん、山本香織さん
この曲は楽章ごとの空き時間が短く、どのタイミングで次の楽章に移ったのかを完全には把握できなかったです。
演奏前の挨拶で吉田仁美さんが「カッコウが鳴いているのが分かると思います」と言っていました。
演奏の始まりは陽気で、オルガンが演奏し他の全楽器が続くのが何度か繰返されました。
オルガンの演奏と同じ音を他の全楽器が出します。
やがてオルガンの演奏が「カッコー」と聴こえるようになりこれがカッコウだと分かりました。
本当にカッコウが鳴いているように聴こえるのが面白かったです
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オルガンの独奏になり「カッコー、カッコー」が続きます。
他の全楽器も演奏するようになり、オルガンと他の全楽器との共鳴がとても良かったです
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オルガンはピアノとは全く響きが違いました。
腹の底から出ているような重みのある音でさらに神聖な響きもあり、教会のミサが思い浮かびオルガンの音は教会にピッタリだというのがよく分かりました。
楽章が変わったと分かった場面があり、ヴァイオリン達が少しもの悲しい演奏を始めました。
オルガンの独奏になりこちらは神聖な演奏をしていました。
オルガンと同じ音を他の全楽器が出し、オルガンの「ピーピロリロー」というメロディに他の全楽器も続く場面が特に印象的でした。
もう一つ楽章が変わったと分かった場面があり一気に演奏が明るく陽気になりました。
そして明るさの中に少し寂しさも感じ、この楽章が最後の楽章でした。
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最後は全員揃っての挨拶になりました。
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そして「ふるさと」の合唱になり観客も一緒に歌おうとなりました。
どんな歌だったかと思いましたが、歌い出しの「うーさーぎーおーーいし」ですぐに分かりました。
観客の中に物凄く上手い女性がいて驚きました。
声楽をやっていたのではと思われ、そのまま前に出ても歌えそうな勢いでした。
これも心が洗われるような合唱でとても澄んだ気持ちになりました
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「ふるさと」の合唱が終わり拍手の中で合唱団、合奏団が退場していきます
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ハートフルコンサート、神がかった良い合唱と演奏でした。
合唱団と合奏団が退場していった時とても澄んだ気持ちになっていたのが印象的でした。
引き込まれる演奏、草原でスキップしたくなる演奏、心が洗われる合唱など様々な音楽を聴けて良かったです
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まさに心が温まる素敵なコンサートでした
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