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11月22日、広島県広島市のエリザベト音楽大学セシリアホールに、「エリザベト音楽大学創立70周年コンサートシリーズ 創立70周年記念演奏会」を聴きに行ってきました。
なんと入場無料で、エリザベト音楽大学の教員(それぞれの音楽分野の達人)の方々が多数出演して演奏や歌唱をするとあったので興味を持ちました。
この日は創立記念日で、創立70周年はかなりの歴史だと思います。
冒頭の写真は全プログラム終了後の挨拶の時に撮影しました。
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セシリアホール全体写真です。
「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」の時と同じホールです。
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開演前の準備の様子です。
ピアノが二台あるのは初めて見て興味深かったです。
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観客席の様子です。
平日でしたがエリザベト音楽大学の学生のみならず一般の人もたくさん来ていました。
演奏プログラム順にご紹介していきます。
1.ヨハネ修道会の騎士の荘重な入場(R.シュトラウス)
トランペット 岡本侑子 新保圭 早瀬晶望 藤原心 小山祐貴 佐藤基成 清水佑一 福田明惟
ホルン 佐々木茉奈
トロンボーン 猪口有希 重本紫乃 山本朝子
テューバ 小林咲希 玉井菜々子
オルガン 菅原菜穂子
演奏はホルン、トロンボーンで始まっていました。
荘厳な響きで優雅でもありました
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オルガンの独奏になり、教会のミサのような荘厳さがありました。
やがてホルン、トランペットなどの管楽器も一斉に吹き始めました。
トランペットの清水佑一さんは「エリザベト音楽大学 Autumn Concert」でも演奏されていました。
またホルンの佐々木茉奈さんは「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」でも演奏されていました。
1曲目の後、川野祐二学長の挨拶がありました。
ロビー館にエリザベト音楽大学の歴史や創設者のエルネスト・ゴーセンス神父のこと、海外に研修に行った学生の感想文などの展示をしたのでぜひ見てと紹介をしていました。
また「根幹を保ちつつ、刷新することも忘れてはならない」という言葉が印象的でした。
伝統を大事にしながらも時代の流れに合わせて変えていくのも必要ということだと思います。
2.主よ、人の望みの喜びを(ピアノ2台8手)(J.S.バッハ)
ピアノ 柴田美穂 垣内敦 喜多宏丞 志鷹美紗
左のピアノで柴田美穂さんの独奏で始まりました。
次に2人目の垣内敦さんが入場してきて右のピアノで演奏を始めました。
次に3人目の志鷹美紗さんが入場してきて左のピアノで一緒に演奏を始めました。
最後に4人目の喜多宏丞さんが入場してきて右のピアノで一緒に演奏を始めました。
こんな演奏の仕方は初めて見たのでとても興味深かったです
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3.フィンランディア(ピアノ2台8手)(J.シベリウス)
ピアノ 柴田美穂 垣内敦 喜多宏丞 志鷹美紗
配置が変わり、志鷹美紗さんが右のピアノに行き、喜多宏丞さんが左のピアノに行きました。
冒頭は不穏な音色の弾き方になり、低めの音を上手く使っていると思いました。
また私の席からはピアノの弾き方がよく見えました。
物凄い早さで指を動かしている場面がありました
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演奏のスピードが早くなります。
その後はゆっくりになり、この頃には高音をたくさん使うようになっていました。
メロディーも穏やかで綺麗でした。
また志鷹美紗さん(冒頭の写真右から7人目の水色のドレスの人)は演奏がかなりダイナミックだったのが印象的でした。
4.七重奏曲 作品75(C.サン=サーンス)
ヴァイオリン 甲斐摩耶 青山朋永
ヴィオラ 藤井雅枝
チェロ 森純子
コントラバス 徳原正法
トランペット 山城宏樹
ピアノ 山城育子
ヴァイオリンの甲斐摩耶さんが指揮を執り演奏前の楽器の音鳴らし(音色を確かめるためのもの)をしていました。
甲斐摩耶さんとヴィオラの藤井雅枝さんは「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」でも演奏されていたのを覚えています。
第一楽章
トランペットの演奏の後にヴァイオリン、ヴィオラなどが演奏したり、ピアノ→トランペット→ヴァイオリンの順番で演奏する場面などがありました。
トランペットの「タンタタン」の音にヴァイオリン、ヴィオラなどが一斉に弓を短く振り、切るような音を出していたのが印象的でした。
最後のほうは雄大な演奏になりました。
第二楽章
出だしは陽気な感じで、やがてゆったりした演奏になりました。
ここでも切るような演奏がありました。
第一楽章も第二楽章も一番音色が派手なヴァイオリンはそれほど目立たずに全体で魅せる演奏になっていました。
第三楽章
トランペットとピアノで始まりました。
ピアノの独奏になり、そこにチェロが続き、次にヴィオラ、その次にヴァイオリンが続き、同じメロディを演奏しながらどんどん音が高くなっていったのが印象的でした。
チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンはいずれもヴァイオリン属の楽器で、楽器が出せる音は高い順にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとなります。
やがて気高さと少し悲しさのある演奏になりました。
そして悲しい響きの演奏になり、最後は全員でピッチカート(指だけでポロンポロンと弦を鳴らすこと)をして終わりました。
第四楽章
とても楽しそうな始まりでした。
ピアノが高音、低音、高音の順で音階を上下させた演奏をして目立っていました。
トランペットの後にヴァイオリン達が切るような演奏をしていました。
ヴァイオリンはかなり高い音があり目立っていました。
最後は晩餐会のような楽しい雰囲気の演奏になって終わり、トランペットがとてもよく響いていました。
5.行け、我が想いよ オペラ《ナブッコ》より(G.ヴェルディ)
合唱 エリザベト音楽大学声楽専攻生
指揮 折河宏治
ピアノ 久都内美嵯子
声楽勢は女子が上が白、下が黒の静謐な衣装でこれは翌日に聴きに行った「第9回 ハートフルコンサート」での声楽勢の衣装と同じ雰囲気でした。
男子はタキシード姿でした。
ピアノの独奏で始まり、すぐに合唱が始まりました。
途中でソプラノが目立ち、迫力がありました。
声楽専攻の人が大勢揃っての合唱はこの時初めて聴いたと思います。
とてもよく響く歌声に驚きました。
また、「エリザベト音楽大学 Autumn Concert」と「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」で演奏を聴いたことがある廣川由香子さんが登場してピアノ演奏者の久都内美嵯子さんの横に控え楽譜をめくっていました。
6.乾杯の歌 オペラ《椿姫》より(G.ヴェルディ)
ソプラノ 羽山弘子
テノール 下岡輝永
合唱 エリザベト音楽大学声楽専攻生
指揮 折河宏治
ピアノ 元迫洋
印象的なピンクのドレスの人が登場し、ソプラノの羽山弘子さんでした。
先程ピアノ演奏をしていた久都内美嵯子さんがピアノ演奏者の元迫洋さんの横に控え楽譜めくりをしていました。
まずテノールの下岡輝永さんが歌い、かなりよく響いていました。
次にバックの声楽専攻生達が一斉に歌います。
次にソプラノの羽山弘子さんが歌い、かなり高い声でこちらも腹の底から声が出てよく響いていました。
マイクも使っていないのにどうやってこんなに大きくて綺麗な声を出せるのだろうと思いました。
最後は下岡輝永さんと羽山弘子さんが一緒に歌いバックの声楽専攻生達も歌い、音の迫力が凄かったです
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7.「あなたの声に心は開く オペラ《サムソンとデリラ》より(C.サン=サーンス)」
メゾソプラノ 藤井美雪
ピアノ 志鷹美紗
メゾソプラノの藤井美雪さんは赤いドレスがきらきら光っているのが遠くからでも分かり印象的でした。
メゾソプラノはソプラノとアルトの中間の音域のことで、聴いていてソプラノよりはやや低い音なのが分かりました。
ピアノはスピードがありさらに強弱もありました。
そして片方の手は物凄く速く弾き、もう片方の手はそれよりもゆっくりと弾いていて、それぞれの手で別の弾き方をするのは大変だと思います。
また途中でゆっくりゆったりな演奏にもなりました。
8.「シャンパンの歌 オペレッタ《こうもり》より(J.シュトラウス2世)」
ソプラノ 桂政子 林裕美子 羽山弘子 小林良子
テノール 下岡輝永
バリトン・指揮 折河宏治
合唱 エリザベト音楽大学声楽専攻生
ピアノ 廣川由香子
廣川由香子さんが今度はピアノ演奏で登場し、久都内美嵯子さんが楽譜をめくっていました。
冒頭はピアノで始まり速い演奏でした。
すぐにソプラノの人一人での歌唱になり、「杯を上げよ」「乾杯」「乾杯乾杯声を合わせ」といった歌詞と楽しそうな歌い方が印象的でした
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ソプラノの人が次々と歌っていき、歌い終わるとテノールの下岡輝永さん、バリトン(テノールとバスの中間の音域)の折河宏治さんも歌いました。
同じメロディの歌を交代で歌っていました。
「さかーづきーをあげよっ、あげよっ、あげよっ
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帰り際、近くの席でそのメロディを歌っている女性がいて面白かったです。
最後がこの歌で良かったと思いました。
陽気な気持ちになって聞き終えることができる良い演奏会でした
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入場無料にしてこの豪華な演奏、歌唱は凄いと思いました。
エリザベト音楽大学には今年の5月に偶然「大学祭」に遭遇したのがきっかけで興味を持ちました。
その後大学の演奏会や大学卒業者の演奏会などを聴きすっかりエリザベト音楽大学関係者の音楽のファンになりました。
ぜひこれからもたくさん演奏会をして街を音楽で彩っていってほしいです
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