読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

「まっくろくま ポカさんの春」

2018-11-09 23:50:13 | 絵本


今回ご紹介するのは絵本「まっくろくま ポカさんの春」(絵&著:miyu)です。

-----内容-----
はやくあったかい春がきてほしい。
そう願わずにはいられないまっくろくま。
そんなとき、太陽から不思議な飴を貰って―。

-----感想-----
この作品は「まっくろくま」というまだ赤ちゃん同然の小さな熊が主人公の絵本を「動く絵本」にしてYoutubeで公開しているものです。
まっくろくまの絵本シリーズは電子書籍で販売されていましたが販売が終了し、現在あるのはYoutubeに公開されている二作品です。
miyuさんは栃木県在住のイラストレーターで、私はブログで10年交流があり、小説などの読んだ本の感想記事を書くのが好きなので今回miyuさんの「まっくろくま」をご紹介しようと思いました。

※miyuさんのホームページをご覧になる方はこちらをどうぞ。

私は子供に絵本を読む時は状況を分かりやすく説明しながら読んであげるのが良いと思います。
その考えに基づき、お父さんお母さんがお子さんに絵本を読む時にどう読み聞かせるかという形で感想記事を書いています。
また絵本を読みながらお子さんと楽しく話すことも意識して書いています。
各ページで文章が全て表示された後少し静止画になる時間があるので、そこで一時停止してお子さんに説明しながら一緒に絵本の世界を楽しんで読んでいくのが良いと思います



鼻水ぐしゅぐしゅまっくろくま
「もう冬はこりごりさ!春はまだ!?」
今しがたまっくろくまは真冬の湖に落ちました。


この場面はまっくろくまがもうこりごりと思っているのがよく分かるように情感を込めて台詞を言うと良いと思います。
子供は情感の込もった台詞のほうが作品世界に興味を持ちやすいです。



「せっかく冬とお友達になれると思ったのにあいつはボクを裏切ったんだ!!!」


この場面はまっくろくまが毛布にくるまっているのに注目です。
お子さんに「冷たい湖に落ちて寒いから毛布にくるまってるんだね」と言ってあげると良いと思います。
さらに頭に魚が載っているのも注目で、「まだ頭に魚が載ってるね」などと言ってあげても良いと思います。

またまっくろくまのセリフから、まっくろくまが冬に怒っていることが分かります。
「なんでこんなに怒ってるんだろーね?」とお子さんが興味を持つように言ってあげると良いと思います。



「湖に氷が張っていたので旗をたて夢中でスケートをしていたところ、突然穴があき落ちたということです」


ここでなぜまっくろくまが真冬の湖に落ちたのかが分かります。
「楽しく遊んでたのに氷に穴が開いて落ちちゃったから冬に怒ってたんだね」と言ってあげるとお子さんもすんなり状況が分かると思います。



「はやく!はやく太陽さん!こっち!こっちにおいでってば~」


この場面ではまっくろくまが寒いから太陽に近くに来てもらおうとしているのが分かります。
「お日様が出ると暖かくなるもんねー」などと言ってあげると良いと思います。



「ふぁ~あったかい♪乾いてゆくよ~」
『あんまり長居は…。ひいきになります』
「何で!?太陽さんボクが可愛くないの!?」


お子さんから「ひいきってなあに?」と聞かれたら「誰か一人だけを特別扱いすること」と言い、この場面を例に「お日様は朝から動いてみんなを照らしに行ってるのに、ずっとまっくろくまのところにいたら他のみんながお日様を見られないでしょ?そういうのがひいきだよ」と言ってあげると分かりやすいと思います。



面倒になった太陽は珍しい飴を出しました。
『まっくろくま。春がみえる飴をあげます』
「ありがと!!なにソレ!?」

『ポカさんがたくさん集まってくれば春が近いということですよ』


これはポカさんとは何なのかが気になると思います。
一緒に「何だろーね?」と言いながら興味を引いてあげると良いと思います。



まっくろくまは家に帰りココアを飲みました。
そしてお母さんに抱きついてぬれた体を温めました。


この場面はイラストが興味深く、ココアをこぼしています。
お子さんが飲み物をよくこぼす場合は「○○よりもっとこぼしてるね」と言ったり、こぼさず飲める場合は「○○はこぼさないから偉いね」などと言ったりしながら読み進めると楽しいと思います。



「そういえばあめがあったねぇ」
小腹が空いたまっくろくまは太陽からもらった飴を舐めました。


「小腹が空く」は少しお腹が空いた状態で、お子さんが聞いてきたらお昼ご飯と夕ご飯の間におやつを食べることがあるのを引き合いに出し、「○○もおやつを食べることがあるでしょ?それと同じだよ」などと答えてあげると良いと思います。




「!!!」
あったかいココアにひょっこり現れました!
「あ…ポ、、ポカさん!?」

「……あ…」
あったかいお母さんにもポカさんがいます。


「これがポカさんみたいだね」と言ってあげるとお子さんの興味も高まると思います。




まっくろくまは幼いにもかかわらず逆転の発想をしました。
「温かいところにポカさんがくるんじゃなくて、ポカさんがくるからココアも温かいのかな?」

思い込んだら止まらないまっくろくま
自分の部屋をいち早く春にしようと「ポカさん泥棒」を始めました!


イラストを見るとまっくろくまが網でポカさんをたくさん捕まえているのが分かるので、お子さんにそれを言ってあげると良いと思います。


そしてついに春のお部屋が完成しました!
「ぽかぽかな春がきた!きたんだって春が!」


ポカさんをたくさん捕まえて部屋が暖かくなったことを言ってあげると良いと思います。



しかしまっくろくまの部屋とは反対に世の中はどんどん寒くなっていきました。
ポカさんがいないからです。


イラストを見ると雪が降っているので、「雪が降ってて寒そうだね。ポカさんがいなくなったからみたいだよ」と言ってあげると良いと思います。



そんなとき親友が訪ねてきました。
最近とっても寒いから具合が悪くて…早引きしたから給食のクレープをあげるね


この場面を見ると、親友は幼稚園か小学校に行っていることが分かります。
お子さんに「早引きってなあに?」と聞かれたら「熱が出たりして具合が悪くなった時に早めに学校から帰ることだよ」と教えてあげると良いと思います。
まだ幼稚園に行っていない場合は「○○ももう少ししたら幼稚園に行くんだよ」と言うと幼稚園に興味も持ってもらえて良いと思います。



「…みんな、元気じゃないの?」
『うん 2わとりたちも寝込んでるみたい』
「………」


この場面ではまっくろくまがみんな元気ではないと知って動揺していることが分かります。
「まっくろくまは自分がポカさんをたくさん捕まえたから外が寒くなって、みんな寒くて元気がなくなったことに気づいて、どうしようって思ってるみたいだね」と言ってあげると良いと思います。



まっくろくまはショックでおもらしをしそうになりましたがぐっとこらえて叫びました。
「ポカさんさよなら!さよなら!!」

ポカさんはふわ~っと皆のところへ春を届けに飛び立ちました。


イラストのポカさん達が「ありがとう まっくろくま」と言っているので、ポカさん達は皆のところに行けるのが嬉しいことが分かります。
また読んでいるとポカさんのポカは「ポカポカ暖かい」のポカだと分かります。
それも言ってあげると良いと思います。



……
おや?


イラストから一人のポカさんがまっくろくまのそばにいることが分かります。



「ここには温かいものなんて もうないよ?」
しかしポカさんはまっくろくまの胸から離れようとはしませんでした。


このポカさんはショックを受けたまっくろくまの気持ちを温めようとしてくれているのかも知れないです。
「まっくろくまは自分のせいでみんな寒くて元気がなくなったと分かって落ち込んでるでしょ?このポカさんは落ち込んだまっくろくまの気持ちを温めようとしてくれてるのかもね」と言ってあげても良いかと思います。



たくさんのポカさんが行き交う街
「春がきたんだねぇ」
まっくろくまは ずっと太陽に聞いてみたかったことがありました。


イラストから音が出て、ポカさんがまっくろくまの耳を引っ張っているのが分かります。
これは「びよ~んだって」と言うだけでお子さんは面白がるのではと思います。



「太陽さん、いつになったらボクの目は普通になるのですか?」


この場面でまっくろくまは自分の目を気にしているのが分かります。
これは「まっくろくまは目がまっ白だもんねー」と言うくらいにしておくのが良いかと思います。

またポカさんが凄くたくさん現れ、「これならとても暖かそうだね」と言ってあげると良いと思います。
桜の花が咲き、向こうには親友がいて、さらにポカさんがミルクの入ったカップをこぼしているので、それらも言ってあげると興味を引くと思います。


最後は登場人物の紹介があります。
聞かれたら「お話に出てきた人達の紹介をしてるんだよ」と教えてあげると良いと思います。


子供の感性は大人の想像を超えていることがよくあるので、説明をしなくても子供のほうからどんどん聞いてきたり驚くようなことを気付いたりすることもあると思います。
そんな時は子供の感性を尊重し、子供の反応に寄り添いながら読んで行くのが一番良いと思います

まっくろくまの言葉と行動は大人の私が読んでも興味深かったです。
まだ赤ちゃん同然の小さな熊なのであまり深く考えずに動いていますが、自身が間違っていたと気づいてポカさんを解放してあげた場面は偉かったです。
自身が間違っていた場合にそれを認められるのは大事なことで、まっくろくまの心が少しだけ大人に近付いたように見えました。
Youtubeに公開されているまっくろくまの絵本はもう一つ「となりのでんわ」があるのでいずれそちらも感想記事を書きたいと思います


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音で人の心を動かす

2018-11-07 23:12:17 | ウェブ日記
この秋よく音楽の演奏を聴いている中で、音で人の心を動かすのは難しいことであり凄いことだと思いました。
電気、ガス、水道などの「なくては生活できないもの」と違い音楽などの芸術分野は「なくても生活できるもの」です。
節約して生活したい時には真っ先にカットされる可能性が高いです。
このような状況で聴く人に音楽を「ぜひあってほしい」と思ってもらうにはやはり演奏の上手さが必要だと思います。
聴く人の心に残る演奏ならまた次も聴いてみたいと思ってもらえると思います。

最近私が聴いた中で特に印象的なのが次の三つです。
動画は通しで聴くと時間がかかるので私が特に良いと思った箇所についてピンポイントでご紹介します。


「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲より第1楽章」


今年の3月31日に東広島芸術文化ホールで行われた「オーケストラALL東広島」とヴァイオリンのソリスト(ソロ演奏者)の川本冴夏さんによるチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲 第1楽章」の演奏です。
「一楽章f未完成 FLUTE VIOLIN CONCERT」を聴いた後にネットを見たらYoutubeにこの演奏動画があり、聴いてみたら良い演奏だと思いました

聴いていて心を動かされる箇所が何ヵ所もあり、その中で3:26頃~4:12頃、5:10頃~6:40頃は特に良いと思います。
3:26頃~4:12頃はゆったりとした演奏で次第に音が高くなっていきます。
綺麗な音の中にどこか悲しげな響きもあり心に迫ってくる音色です。
一番音が高い部分が特に強く心に迫り、音がそのまま心の中に入り込んできて内側からも強く響くような心地になります

5:10頃~6:40頃はソロのヴァイオリンとバックのオーケストラが呼応しながらどんどん盛り上がっていくのが良いです。
その盛り上がりが最高潮になると6:40頃からの一旦ヴァイオリンが演奏を止めバックのオーケストラが総動員で演奏する場面に流れ込んで行きます。


「1997年の大河ドラマ「毛利元就」のオープニング」


「毛利元就」は私がこの春からよく感想記事を書いていて、再び山陽に住むことになり安芸の国(広島県)や周防の国(山口県)など中国地方が舞台の「毛利元就」をぜひ一度通しで全て見てみたいと思いました。
4:25頃に厳島神社が登場するところで素人目にも明らかに曲調が変わっているのが分かります。
これは安芸の国(広島県)の中の小領主だった毛利元就がやがて安芸の国の盟主になり、いよいよ中国地方の二大勢力「大内家」「尼子家」と戦って倒していく頃を表現しているのだと思います。
この部分は聴いていて胸が高鳴ります。


「ヴァンサン・ダンディ 「フランスの山人の歌による交響曲(シャルル・ミンシュ ボストン交響楽団)」


先日の「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」で凄く良いと思った曲です。
2:08頃からピアノが目立つ演奏があります。
高い音でそっと鍵盤に指を置くような弾き方で心が洗われるような音色で、心の琴線に強烈に触れます
私がコンサートを聴いていて「海を泳いでいるよう」と感じたのは2:31頃から2:42頃の物凄い速さで演奏している場面です。
この場面は音の強弱の付け方も良く、生で聴いた時の衝撃は動画より遥かに凄くてフワフワ感が半端ではなかったです。
まるで水の中に居るようにフワフワとした感覚になり、ぜひもう一度聴いてみたいと思いました


三つの動画でご紹介した箇所は一つ目の曲が「綺麗さ、悲しさ、盛り上がり」で、二つ目の曲は「ドキドキ感、ワクワク感」で、三つ目の曲は「水の中に居るようなフワフワ感」で、私の心を動かしました。
どれも違う要素なことから、人の心を動かす音は一種類ではないことが分かります。
これは演奏する人にとっても聴く人にとっても重要なことで、演奏する人は自身の得意な演奏の仕方がある場合その演奏の完成度を上げて聴く人の心を動かす演奏を目指すことができます。
聴く人にとっては人の心を動かす演奏が一種類ではないことから、様々な音楽を聴いていく中で新たな「人の心を動かす演奏」に巡り会うことができると思います。
私もぜひそんな演奏に何度も巡り会いたいです


関連記事
「一楽章f未完成 FLUTE VIOLIN CONCERT(エリザベト音楽大学卒業生の佐田晴菜さんと川本冴夏さんのコンサート)」
「一楽章f未完成 「永遠につづく音」コンサート」

「エリザベト音楽大学 Autumn Concert」
「エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会」

一楽章f未完成 「永遠につづく音」コンサート

2018-11-06 20:52:55 | コンサート、演奏会


11月3日、広島県広島市の音楽喫茶「一楽章f未完成」で行われた「永遠につづく音 坂本龍一・オーラビュ アルナルズ作品による」というトロンボーン、サクソフォン(サックス)、ピアノのコンサートを聴きに行きました。
2015年から活動している3重奏団「trio triK」によるコンサートで、メンバーは福原恭平さん(トロンボーン、写真右)、加藤和也さん(サクソフォン、写真中央)、田中香月さん(ピアノ、写真左)の音楽家三人です。
オーラビュ・アルナルズさんはアイスランドの作曲家で、当初チケットには「オーラフル・アルナルズ」とありましたが正式な発音が「オーラビュ」と分かったとのことでコンサートでは「オーラビュ・アルナルズ」になっていました。

エリザベト音楽大学博士の田中香月さんがトークでサクソフォンの加藤和也さんのことは「加藤君」と呼び、トロンボーンの福原恭平さんのことは「福原さん」と呼んでいると言っていました。
加藤和也さんは田中香月さんのエリザベト音楽大学での教え子だったとのことです。


演奏プラグラムは次のとおりです。


坂本龍一
 Rain
 Tribute to N.J.P

オーラビュ アルナルズ
 Tomorrows Song

坂本龍一
 八重の桜 テーマ
 Merry Christmas Mr.Lawrence

~休憩~

坂本龍一
 M.A.Y in the Backyard
 1919
 koko(さんびきのくま)

オーラビュ アルナルズ
 Undan Hulu

坂本龍一
 The Last Emperor

アンコール 
オーラビュ アルナルズ
 光


Rainはピアノが一定の音を続ける演奏で、サクソフォンの音が目立っていました。




Tribute to N.J.Pはトロンボーンの演奏で始まり、奥行きのある深い音なのが印象的でした。
そこにサクソフォンとピアノの高い音が加わります。

福原恭平さんがトロンボーンはどうしても機動力がなくて素早く音を出すのには向かないため、オーケストラのような大きな編成向きと言っていました。
大きな編成なら素早く音を出せる楽器がたくさんあるので自身の奥行きのある音を出すことに専念できます。
3人のような少人数の編成でトロンボーンを演奏するのは珍しいとのことです。

トロンボーンはピアノやヴァイオリン、フルートなどの派手な音を出せる楽器と比べると地味に聴こえるかも知れないです。
しかしこういった少人数での演奏を聴くとオーケストラの時よりも楽器の音を詳しく聴くことができ、音の特徴を知ることができます。
それがオーケストラ勢揃いの演奏を聴く時にも生かされると思います。
サクソフォンも少人数の編成での演奏を聴くと音が派手なのが分かって面白いです。




Tomorrows Songはピアノソロで演奏され、高い音が続きもの悲しい雰囲気がありました。
最後はゆっくりとした演奏になり、そして最後まで高い音が続きました。




大河ドラマ「八重の桜」のテーマはサクソフォンとピアノで演奏していました。
この曲ではサクソフォンをソプラノサクソフォンからアルトサクソフォンに変えていました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと同じで楽器が大きくなるにつれて音が低くなっていきます。




Merry Christmas Mr.Lawrenceは加藤和也さんがトークでこの曲はピアノのソロが長く、田中香月さんのソロ演奏を聴くのが楽しみだと言っていました。
田中香月さんはソロ演奏は苦手と言っていましたが音の強弱や緩急のつけ方が上手く情感たっぷりでかなり良い演奏でした




M.A.Y in the Backyardはピアノソロの演奏がスピーディに始まり、とてもリズミカルでした。
そこにサクソフォンとトロンボーンも続きます。
サクソフォンが力いっぱい吹き込むような強い演奏をしていたのが印象的でした。
ピアノはずっと速い演奏が続き時に力強くもなります。
この曲は坂本龍一さんの家の三匹の猫を表現しているとのことです。




1919はほとんど音が変わらないのが印象的な曲で、加藤和也さんがトークで「高速道路を走っていてずっと同じ景色が続く中で、たまに違う景色が見えるような曲」と言っていました。
かなりの速さの演奏でサクソフォンもトロンボーンも息継ぎが大変そうでした。
途中でピアノとトロンボーンだけになり、トロンボーンはうなるような音を出していました。
元々は弦楽器二つとピアノで演奏する曲で、管楽器で演奏すると死にそうになると加藤和也さんが言っていました。


koko(さんびきのくま)はピアノとサクソフォンによる演奏でゆったりとした明るい曲でした。
ピアノの出す音をサクソフォンが追いかけながら演奏していました。




Undan Huluは元々はチェロとピアノのための曲で、今回はピアノとトロンボーンで演奏していました。
最初はピアノのソロで優しくゆったりとした演奏が続きました。
トロンボーンも同じで心の休まる曲だと思います。




The Last Emperorはピアノのソロ演奏で始まり、高い音でやや不穏な雰囲気があります。
やがてトロンボーンが続き、次にサックスも続き三つが揃います。




アンコールの「光」はピアノソロ演奏の高い音で始まり、トロンボーンが続き、サックスも続きます。
ゆったりとした優しい音楽で一番最後に聴くのにピッタリな気がしました。


広島市にはエリザベト音楽大学という音楽大学があり、やはり近くに音楽大学があると大学に縁のある人の音楽活動が活発だと思います。
たくさんコンサートが行われているので気軽に演奏を聴きに行くことができるのが嬉しいです。
広島は音楽の活発な街でもあることが分かってきたので様々な演奏を聴いて楽しんでいきたいと思います


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演奏者プロフィール

福原恭平

広島文化短期大学(現広島文化学園大学)音楽学科卒業。
東京ミュージック&メディアアーツ尚美ディプロマコース修了。
日本ジュニア管打楽器コンクール高校生の部第2位。
06年オーディションに合格しアメリカンウインドシンフォニーオーケストラに参加。
翌07年同オーケストラに首席トロンボーン奏者として招聘され、アメリカ各都市にて演奏する。
12年マイタウン広響in安芸区において広島交響楽団とF.ダヴィットのトロンボーン協奏曲を共演。
14年広島にてソロリサイタルを開催する。
これまでにトロンボーンを、小林泰一郎、吉川武典各氏に師事。
現在、広島ウインドオーケストラトロンボーン奏者。
あきクラシックコンサート実行委員会委員。
マーヴェラスクインテット、メンバー。
東広島市くららジュニアオーケストラ講師。
ハママツ楽器講師。



加藤和也

デンマーク政府奨学金を授与され渡欧。
デンマーク王立ユラン音楽院大学院ソリストクラス修了。
第2回ジャン=マリ ロンデックス国際サクソフォンコンペティションセミファイナリスト。
ユランサクソフォンクァルテットのメンバーとしてデンマーク国内を中心に活動を行った他、これまでに、イギリス、スウェーデン、シンガポールにてコンサートを行う。
デンマーク王立ユラン音楽院ティーチングアシスタントを務めた後に帰国。
帰国後は瀬戸内国際芸術祭2013サクソフォーンアイランド ディレクター、瀬戸内国際芸術祭2016オープニングセレモニーでパフォーマンスを行った。
日本ウインドアンサンブル 桃太郎バンド団員、Carrefour Saxophone Quartet メンバー、エリザベト音楽大学付属音楽園講師、広島県立熊野高等学校普通科芸術類型音楽コース講師。



田中香月

エリザベト音楽大学卒業。
武蔵野音楽大学大学院、モスクワ音楽院大学院修了。
エリザベト音楽大学博士(音楽)学位取得。
ソロ、2台ピアノ、トリオのリサイタルをはじめ、海外のオーケストラとの共演を重ねる。
デュオ部門においては、PTNAピアノコンペティション、ブルガリア国際音楽コンクール「MUSIC AND EARTH」など、国内外のコンクールで最高位受賞。
廣澤久美子、横山幸雄、K.ガネフ、J.ガネフ、E.リヒテルの各氏に師事。
現在、エリザベト音楽大学、同大学付属音楽園、広島修道大学、広島大学非常勤講師。
広島合唱団伴奏者。
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※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

東広島 酒の都西条 酒蔵通り その2

2018-11-04 14:55:15 | フォトギャラリー
※「東広島 酒の都西条 酒蔵通り その1」のフォトギャラリーをご覧になる方はこちらをどうぞ。

フォトギャラリー「その2」では「亀齢酒造」、「賀茂泉酒造」、「福美人酒造」の3つが登場します。
酒造会社によっては敷地が広く建物の数も多いのでそんな酒造会社は時間をかけてゆっくり見て行きました。
空は変わらず澄んだ青空で、清々しい気持ちで歩きました


-------------------- 東広島 酒の都西条 酒蔵通り その2 --------------------



「亀齢酒造株式会社」。
公式ホームページによると「鶴は千年 亀は万年」の言葉のごとく長命と永遠の繁栄の意をこめて名づけられたとのことです。




1955




「万年亀」の暖簾(のれん)。
この中に入ってみます。










「広島の酒 亀齢」のTシャツ。
日本酒好きな人や亀齢好きの人、西条好きな人などが着るのではと思います










亀齢の樽と、壁には大きな亀がいます。




神社ではよくこの形の樽が「清酒」として奉納されています。




「これより先立入禁止」。
日本酒を造っている場所があるのかも知れないです。







建物の間の細い道を進んで行きます。




右上にカタカナで「キレイ」とある白い煙突が見えます。
ここは亀齢酒造の第五号の蔵です。




さらに道を進んで行きます。







亀齢酒造の精米所。
亀齢酒造も賀茂鶴酒造と同じでかなり建物の数があります。




酒蔵通りに戻ってきました。




酒蔵通りの観光案内所。







西条では毎年10月に「酒まつり」が行われていて、行ってみたいお祭りです




「賀茂泉酒造株式会社」。







「福美人酒造株式会社」。




建物の中に入ってみます。




「東広島を舞台にした酒と恋のものがたり 恋のしずく」という幟(のぼり)がありました。
この蔵元では特に熱心に映画「恋のしずく」の紹介をしていました。







「仕込み水」。
広島県の西条盆地の地下から汲み出した龍王山伏流井水です。




「わがふる里は酒どころ 酒都西条の酒 福美人」。
福美人はふくよかな味で広島の”女酒”の代表で柔らかな口当たりはまさに美人酒とのことです。




川栄李奈さんをはじめ映画に出演された方のサインがありました。




壁には福美人のラベルと歴代の内閣総理大臣が書いた「國酒」がありました。







安倍晋三内閣総理大臣の「國酒」もありました。




「西條酒造学校」。
福美人酒造は昭和45年(1970年)頃まで杜氏(とうじ、日本酒の醸造工程を行う職人集団の監督者)や発酵技術者を養成する教育機関としての役割も担っていました。
その養成機関は「西條酒造学校」と呼ばれ多くの人材を世に輩出してきました。
ここで学んだ技術者達は広島県内にとどまらず日本全国で活躍し、現在「西條酒造学校」の名は福美人酒造の一銘柄として受け継がれています。







福美人酒造は歴代内閣総理大臣の「國酒」があったりかつて杜氏や発酵技術者を養成する教育機関だったことが分かったりと印象的でした。


というわけで酒の都西条、とても興味深く歩きました。
日本酒の蔵元なのでやはり建物の雰囲気が古風な和の雰囲気で目を引きました。
西条の酒蔵通りには広島県の新たな魅力を感じ、今度訪れたらぜひ日本酒を飲むか買うかしてみたいと思いました


※フォトギャラリー館を見る方はこちらをどうぞ。

※横浜別館はこちらをどうぞ。

※3号館はこちらをどうぞ。

東広島 酒の都西条 酒蔵通り その1

2018-11-03 22:23:22 | フォトギャラリー
6月16日、広島県東広島市の西条(さいじょう)に行きました。
西条には「酒蔵通り」という日本酒の酒蔵が7つもある通りがあります
西条の酒蔵は10月20日から全国公開されている映画「恋のしずく」の舞台にもなっています。
酒蔵がそんなにたくさんある場所に行くのは初めてだったので興味深く歩きました


-------------------- 東広島 酒の都西条 酒蔵通り その1 --------------------



西条駅に降り立ちました。




さっそく酒蔵通りを見に行きます。




こちらは他の酒蔵から少し離れた場所にある「山陽鶴酒造株式会社」。
日本酒「山陽鶴」の蔵元です。




カタカナで「ハクボタン」と書かれた煙突が見えます。
こちらは、




「白牡丹酒造株式会社」で、日本酒「白牡丹」の蔵元です。




西条本町歴史広場。




「吟醸酒発祥の地 東広島」
これは知らなかったのでかなり興味深かったです




「西條鶴酒造株式会社」。
日本酒「西條鶴」の蔵元です。
西条の酒蔵通りにある赤煉瓦の煙突のうち、西條鶴の煙突は唯一現役で活躍しています。




「酒都西條」の文字が目を引きます




西條鶴酒造は白壁の蔵の中を一部見ることができます。







中は昔ながらの日本の建物の造りになっています。







とても静かな雰囲気でこの部屋に居ると気持ちが研ぎ澄まされるのではと思います。




長い年月を感じる雰囲気です。




通りに出てきました。
こちらは白牡丹酒造の一部で、この蔵の中に入ることができます。







こういった古風な雰囲気は良いと思います







巨大な樽。
日本酒を造るのに使うのだと思います。




白牡丹酒造株式会社の本社。
本社がこういった雰囲気なのはさすが日本酒の会社だと思います




左側に見えるのは、




「美酒鍋」のお店です。




日本酒を使った鍋で、この時は食べなかったのですが次はぜひ食べてみたいと思いました。




江戸時代に西条は「西条四日市」と呼ばれ旧西国街道の宿場町として栄え有名でした。
全国の宿場には大名の泊まる宿がその町の名家で営まれて「本陣」と呼ばれていましたが「西条四日市」は重要な宿駅だったため藩が直営の宿場を作り「御茶屋」と呼ばれていました。
この場所は「御茶屋」のあった所です。




「賀茂鶴酒造株式会社本店」。




賀茂鶴酒造の煙突が三本見えます。




賀茂鶴酒造の「壱号蔵」。




賀茂鶴酒造はかなり敷地が広いです。




見学室のある方に行きます。







ここには、




白米置場と、




酒粕置場があります。




左側が白米置場、右側が酒粕置場です。







賀茂鶴酒造は白壁の蔵の数も多く、左右に蔵を見ながら歩いて行きました。







この酒造会社名の書かれた赤煉瓦の煙突は目印になって良いと思います




蔵元直営店。
ここに商品売り場と見学室があります。










「飲酒十徳」という興味深い額がありました。

1.礼を正し
1.労をいやし
1.憂を忘れ
1.鬱をひらき
1.気をめぐらし
1.病を避け
1.毒を解し
1.人と親しみ
1.縁を結び
1.人寿を延ぶ
以て
”愛酒不愧天”

不愧天は「天に恥じず」の意味で、愛酒不愧天は天に恥じない酒の飲み方をしましょうということだと思います
「酒は飲んでも飲まれるな」ということわざも思い浮かびました。
節度のある飲み方をして楽しく飲むのが一番良いです


酒蔵はあと3つあります。
天気にも恵まれ澄んだ青空の中で酒蔵巡りをしていきました。
お酒のみならず白壁の蔵と赤煉瓦の煙突という珍しい景色が見られるので観光地として良いと思います

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ペットボトルの水漏れ

2018-11-02 17:12:33 | ウェブ日記
昨日の朝、買ったペットボトルのミネラルウォーターにしばらくするとたくさんの水滴が付きました。
普段もよく空気中の水分で水滴が付いているので最初はあまり気にしていませんでした。

しかし時間が経つと普段より水滴が多いことが気になりました。
滴り落ちた水滴によってペットボトルの底の周りが少し水溜まりのようになっていました。
ティッシュを取り出して拭いても時間が経つとまた水溜まりのようになり、これはおかしいと思いました。
そしてペットボトルの側面に少し傷が付きそこからほんの少しずつ水が漏れていることに気づきました。
ただしペットボトルを落としたりはしていないです。

このことから、何もしていないのにペットボトルから水が漏れるわけがないという先入観を持っていたことに気づきました。
自販機でペットボトルが取り出し口に落下する時などに打ち所が悪いと傷が付くことはあると思います。
またペットボトルの水滴は空気中の水分によるものという先入観もあったと思います。
ただの水滴だと思って席を離れていたら大きな水溜まりになっていたかも知れないので気づいて良かったです。
水滴が普段より多いなと感じた時は水漏れかも知れないと思うようにしたいと思います。