しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

芸術家の忍者“ミノムシ”(3/18*土)

2006-03-18 | 生き物大好き!
雑木林の中で時々出会うのがこの“ミノムシ”。
ミノはいつも自然の素材で作られていて芸術的!
そして、忍者のように周りの風景に溶け込んでいる。
これほど、人に親しみを感じさせる蛾の仲間も少ないのではないかな?
小学校の理科の授業で、箱の中に色紙や毛糸のくずを入れて
その中に何匹かの裸にしたミノムシを入れた。
あとで箱を開くと、色紙や毛糸でミノを作った
ミノムシがいて感激したものだった。
その印象がミノムシは芸術家という印象を私に与えた。

ミノムシは知っていても、
この虫の成虫ミノガはあまりお目にかかる機会がない。
♂は口が退化していて機能せず、交尾のために♀を探し求める。
♀は足も羽もなく卵を抱えた体で交尾のあとは卵を産んで
干からびてミノから抜け落ちて死ぬらしい。
かわいいイメージのミノムシからは想像できない壮絶なクライマックスだ。
いろんな葉っぱをムシャムシャ食べてあちこち冒険している頃の
ミノムシの頃が一番楽しく幸せそうに思えるのは
あまりにも人間的な見方かなぁ。


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6 コメント

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うへ~ (しらら)
2006-03-18 13:59:15
想像したくない現実。手作り手芸コーナーにて、みの虫モデルの作品を発見、その可愛さに感動したところなのに。

それは、余り布を指先で丸めたものを幾つもくっつけて蓑を表現してあり「これは、相当ムシ好き」と、見た。&笑った虫がちょこっと顔を出してて、かっわいい~!!かったよ。

実際には、種の保存でこんなにも大変な人生(虫生)なのか…
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トラックバックありがとうございます。 (ぶんぶん)
2006-03-18 16:46:59
蓑虫が蛾の幼虫だと言う事は知っていたのですが・・・

こんな壮絶な十字架を背負っていたとは知りませんでした・・・

ご教授ありがとうございます。
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他の生物は。 (しら)
2006-03-18 16:51:30
でもよく考えてみると、繁殖(よりよい子孫を残すこと)こそがいろんな生き物の生きるテーマ、目的だったりするね。人だけがそこの生物のルールから外れつつあるって、どういうことなんだろうね。かつては人も他の生き物と同じだったんじゃないか・・って思ったりもする。じゃあ、どこから何のために道を外れたんだろうか?
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ぶんぶんさん。 (しら)
2006-03-18 16:57:40
ようこそ!人の視点で見ると壮絶ですよね。でも子孫を残せない個体も多かったはずで、子孫を残せるところまでたどり着けた個体は役目を全うできた(言葉には表せない幸せというか満足感というか・・どちらも言葉が違う気がするけど)祝福っぽいものも感じますね。
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里山の虫たち (湧水田のたにし)
2006-03-19 08:36:04
遠方からのTB恐れ入ります。

素敵なブログですね。しら様の好きな生物は湧水田周辺の雑木林にもいます。先日の強風で振り落とされた「越冬のゆりかご」が幾つもありました。

「ネコが好き」と分かると、無条件に嬉しくなります。
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湧水田のたにしさん。 (しら)
2006-03-19 17:23:03
ようこそ!身じかな生き物、身じかな環境、大切にしたいですね。見慣れたものでも近くでじっくり見てみると新しい発見がありますね。ネコもお好きなのですか。金沢は今日も雪が舞っていて我が家のネコは丸~くなっています。
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