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春は名のみの

寒い。
こんなに寒い冬は久しぶりの気がする。
こんな時季、「早春賦」の歌をよく思い出す。
「春は名のみの 風の寒さや」で始まる、あの歌だ。
その後に
「谷のうぐいす 歌は思えど
 時にあらずと 声も立てず」
とある。
我が家の近くにもウグイスは居て、
藪の中で、チャッ、チャッと鳴いている。
「笹鳴き」と言うらしい。
こんな寒い季節、ウグイスもまだ本格的に鳴く気にはなれないのだろう。
さて、寒い日、我らが雪江さんもお出かけである。
「吾妻(あずま)コート」というコートを着て。
これは被布(ひふ)という合羽の一種の発展したものらしく、
明治時代に和服用のコートとして流行したそうだ。
一枚絵を描くのにも、こんなことを調べたりする。
面倒だけれど、知ってみれば面白い。
襟の所は、図などではもう少し違う形だけれど
参考にした写真がこんな形に見えたので、そちらに従った。
まあ、それはいいとして。
「早春賦」の
「今日も昨日も 雪の空」という歌詞はいい歌詞だ。
もっとも私の住んでいる所は、あまり雪がふらないのだが。
さて、あとどれだけ寒い日が続くのだろう。
花粉症も待っている。
そんなものの無かった明治時代が、ちょっと羨ましい。
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