石巻市大川地区、沿岸部の防潮堤近くで、県道から脇道に入りカキ殻山の周辺を踏査して
いると、黄色い花穂をつけた植物が点々と生えているのを見つけました。
草丈は50~70cm、ヒョロヒョロと痩せた草姿ですが、シナガワハギではないでしょうか。
痩せているのは一帯が津波被災地で、山土でかさ上げされているからかも知れません。
一帯は広い原野状態で、草地にはヨモギやセイタカアワダチソウ、ヤマハギなどが散生、
或いは群生しています。ただ造成後間もないためか、裸地状態の部分もかなりあります。
二枚とも2023.10.12撮影
県道まで戻り、今度は反対側の脇道へ入っていくと、こちらにはシナガワハギの大株があ
ちこちに群生していて、たくさんの花を咲かせています。特に道沿いに多くの株が集まっ
ている印象で、黄色い花が帯状に、或いは島状に群れ咲いています。こちら側で増え始め、
カキ殻山の側へ広がって行ったのでしょう。
以前シナガワハギを観察したのも津波被災地の野蒜地区で、開削された道路沿いでした。
栄養分のない開削地や造成地でも嫌うことなく増えるのは、根に根粒菌が共生していて、
空気中から窒素を取り込むことができるからでしょう。
二枚とも2023.10.12撮影
シナガワハギは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/89d557b6871cf5624ec5410b6e2878c1
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