里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アメリカマルバアサガオの白花種

2019-10-26 | 日記
一関市藤沢町黄海地区南東部、丘陵上に広がる牧草地の中の道を歩いていると、路肩にたくさ
んのワルナスビが生えていて、白い花を幾つも咲かせています。しばらく行くと、ワルナスビ
の群落の中に、直径3~4cmの白花が5~6個咲いているのを見つけました。
丸くロート形に開いたアサガオ似の花ですが、ふつうのアサガオよりも花が一回り小さく、赤
紫色の斑が入っています。




                             二枚とも2019.10.16撮影

アサガオの仲間では、アメリカ原産の幾つかの種が園芸植物として、或いは飼料等に混入して
入り込んでいるようですから、その中の1つではないでしょうか。
なお、撮影したのは午後1:30頃ですから、開花時間はやや長めなのでしょう。

「アサガオ アメリカ原産」で、ネット検索すると「アメリカアサガオ」が表示されましたが、
この種は葉が3~5裂するようですから別物でしょう。
さらに読み込むと「マルバアメリカアサガオ」の記事があり、載っている写真を見ると私の写
真と同じ心形の葉が付いています。これかも知れませんね。
花色は淡い青色が多いものの、白色もあるようなので、この種で間違いないでしょう。


                                 2019.10.16撮影

ヒルガオ科サツマイモ属の1年性のつる植物で、熱帯アメリカ原産の帰化植物。
我国へは戦後の輸入穀物等に混入して入ってきたとされる。現在では関東以西の暖地を中心に
分布しているが、北海道でも見られる。河川敷や空地、道端などに生えている。
茎はつる性で反時計回りに他物に巻きつき、長さ3mほどになる。全体に短毛があってざらつく。
葉は互生し、葉身は心形で長さ3~8cm、先端は短く尖り、葉柄は長い。
花期は6〜10月、葉腋から花序を出し1~3個の花をつける。花冠はロート形で直径3~4cm、
花色は淡青色~青紫色が多いが白色もある。花は早朝に開き、午前中には萎む一日花。
萼は先端が細長く外側に反り返る。基部に長毛が密生し、萼の下に細長い苞葉が2枚対生する。
果実は先が尖った扁球形の蒴果で、上向きにつく。
種子は長さ4~5mm、表面に細毛がある。


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