登米市東和町、集落道を歩いて行くと山側につる植物の藪があり、一部の葉が白化してい
るのでマタタビですね。枝葉の間を覗き込むと、ボコボコした虫えい果や正常な果実がか
なり生っています。集落道脇で簡単に果実が見つかるのは、地元の人たちがマタタビ果を
利用していないからでしょう。新潟の我村では、道近くではあっという間に採られてしま
いますから、かなりの奥山まで採りに行くのだと聞きました。
尤も、我村は当時に比べて人口が半減し、高齢化も著しいので今はどうでしょう ?
二枚とも2022.7.11撮影
最近の新聞に「なぜネコがマタタビにじゃれつくのか」が解説されていました。
ネコがマタタビにじゃれつくのはよく知られているが、その理由は解明されていなかった。
この謎に岩手大学や名古屋大学など日英の研究グループが挑み、「蚊を避けるため」という
結論を導き出した。
ネコがマタタビの匂いを嗅ぐと、なめる、顔や頭を擦りつけるなどの「マタタビ反応」を
示すが、それはマタタビラクトンという成分に対する反応と言われていた。ところがネコ
はマタタビラクトンではなく、ネペタラクトールという成分に反応しているのだという。
ネペタラクトールを与えると脳内神経伝達物質である「βエンドルフィン」の濃度が上昇し、
多幸感が増して前述のマタタビ反応を示したという。
さらにグループはネペタラクトールの性質を調べ、蚊を寄せ付けない効果を持つことも突
き止めた。そこでネコの頭にこれを塗って蚊30匹を放つ実験もした。すると蚊が頭に止ま
る数は、何も塗らない場合と比べて半減した。以上のことからグループは、マタタビ反応
は寄生虫フィラリアや病気を運ぶ蚊から身を守るための行動だと結論付けた。
グループは、ネペタラクトールを使った新たな蚊よけ剤の開発につなげたいとしている。
二枚とも2022.7.11撮影
マタタビは2016年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/0ad37b71dc7b5c8aedfd7516f4982826
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