大和町吉田地区西部の吉田川支流源流域、真新しい砂利が敷かれた林道の坂を上がって行
くと、前方からクゥ、クゥ、クゥとカエルの鳴き声が聞こえてきます。
坂を上がりきると林道の山側路肩に水溜まりがあって、10匹ほどのヒキガエルが集まって
鳴き交わしていましたが、私が現れたのが引き金になったのか、急にペアを組んで次々と
重なっていきました。メスはオスが乗っかってからも動き回り、水溜まりを離れてしまっ
たり、濁った水に潜ってしまったりとそれぞれです。
山側の窪地あたりに湧水があるのか、少し上手から澄んだ水がチョロチョロ流れ込んでい
るので、水溜まりが干上がることはないでしょう。すでに寒天質の紐状の卵塊が見えるの
で、昨日あたりも産卵があったのかも知れません。
二枚とも2021.4.7撮影
- 日本にはニホンヒキガエルとアズマヒキガエルが生息していて、近畿地方以東にはアズマ
ヒキガエルが分布しています。そうすると、写真のヒキガエルはアズマヒキガエルという
ことになり、日本の在来種の中では最大のカエルと言われています。
ここで観察したアズマヒキガエルの体長は、目測で10cmほどですね。
アズマヒキガエルの繁殖期は3月下旬から4月初旬と言われ、その地での繁殖期間は一週
間ほどと短いようです。オスは産卵池に頻繁に現れてメスを待ちますが、メスは産卵の直
前に池に現れ、その日の内にオスとペアを形成して産卵するようです。
ヒキガエルの産卵数は3,000~8,000卵で、メスが産卵すると同時にオスが精子を放出、卵
は1週間ほどで孵化してオタマジャクシになり、さらに8~10週間で子カエルになります。
二枚とも2021.4.7撮影
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