一関市花泉町日形地区北部、丘陵地の狭間の沢沿いの車道を下って行くと、満々と水を湛
えた大きな溜池があります。溜池の上手はアシが茂って湿地のようになっていることが多
いのですが、ここでは埋め立てられたようで、低い土手が農地との仕切りになっています。
その土手の水際には丈の低いヤナギが茂っていますが、奥の方には枝ぶりの違う低木が茂
っています。樹種を確認すべく土手の奥の方まで入って行くと、枝には赤いツボミが無数
に付いています。これはズミの木でしょうね。低木しかありませんが、木の丈が伸びると
農地の日差しが遮られますから、適宜切り詰めているのでしょう。
二枚とも2021.4.28撮影
ズミは沢沿いや湿地周辺などの湿り気の多い場所を好む小高木ですから、溜池の水際など
は絶好の生育環境といえるでしょう。秋に果実をついばんだ野鳥が、溜池のヤナギの木な
どにとまって糞をすれば、種が散布されます。
ズミの花は白~淡紅色ですが、ツボミは花色に比べてかなり濃色になる傾向があり、淡紅
色のツボミでも、花はほぼ白色になるようです。ただ、写真のツボミは濃い朱色ですから、
やや赤みの強い淡紅色の花が咲くのではないでしょうか。
2021.4.28撮影
ズミは2018年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/50498db8ed541c3e5fa7d485e4f16b9c
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