石巻市北上町十三浜地区、ある漁港近くの岩場に、アオノイワレンゲが生えているのを見つけた
のが4~5年前のことです。宮城県北における花期は、10月下旬~11月初旬と予測されるので、
10月下旬に踏査を計画していましたが、週末に大型の台風が襲来する予報が出されたので、花が
咲く前ではありますが、傷む前にと撮影してきました。
岩場の下から見上げると、岩の窪みや割れ目に淡緑色の植物が生えているのが見えるので、たぶ
んアオノイワレンゲでしょう。登っていくとやはりそうで、すでに花茎を立ち上げている株もあ
りますが、まだ鱗状の苞に覆われていてツボミさえ見られません。
ただ、嬉しいことに4~5年前に訪れたときより、かなり株数が増えていますね。
二枚とも2019.10.10撮影
初めはイワレンゲかと思ったのですが、これは分布域が関東以西となっていますし、葉や苞が
もっと白っぽい緑白色のようです。それで種々のネット記事を読み込んで、北海道や東北地方
の海岸岩場などに自生している、アオノイワレンゲという種と判りました。
この辺りの海岸では、砂岩とか閃緑岩からなる岩場に生えています。
閃緑岩の岩場の幾つかは、大震災の復興工事で失われてしまいました・・仕方ないですね。
私はまだこの植物の花を見たことがないのですが、いつも参考にさせていただいている記事に、
花の写真が載っていたのでお借りしてきました。
「はじっこ草花ノート アオノイワレンゲより」
2019.10.10撮影
ベンケイソウ科イワレンゲ属の多年草で、北海道~本州の東北地方に分布する。
日当たりのよい、海岸や内陸の岩場に自生し、草丈は10~25cm。
根生葉はロゼット状に多数密生して重なる。葉身は淡緑色の倒卵状披針形~楕円形で、
長さ1.5~7cm、肉厚で先は尖るが針状突起はない。
宮城県内における花期は10~11月で、根生葉の中心から直径2~3cmの花茎を伸ばし、
多数の白花を円錐状につける。花弁は倒卵形~倒皮針形で鈍頭、花時には斜上する。
蜜腺は広線形で淡黄色、裂開直前の葯は濃い赤紫色になる。
果実は袋果。種子は長さ1mmほどの楕円形。
開花すれば枯死する1稔性植物。
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最近、国内の多肉植物に興味が出て、特にイワレンゲの仲間を探してて、こちらに来ました。
もし個人的に増やされて販売、またはお譲りいただけるなら嬉しいですね。
私は広島県在住で、こちらではイワレンゲの仲間と言えば、ツメレンゲですが、東北のアオノイワレンゲには憧れます。