里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

マルバマンネングサ 頂稜の露岩帯

2021-10-31 | 日記

丸森町南部、山地の尾根道を登って行くと、傾斜が次第にきつくなり露岩帯を行くように
なります。岩質は安山岩質の凝灰岩や礫岩で、その窪みや岩棚にマンネングサの仲間が生
えているのを見つけました。初めはコモチマンネングサかと思ったのですが、それよりも
葉が丸く大きいですね。それに茎が立ち上がらずに、岩を這うように伸びています。

                             二枚とも2021.10.20撮影

マンネングサ属で検索して、表示されたたくさんの写真を見ていると、私の写真の植物に
よく似た写真が載っていて「マルバマンネングサ」とあります。
園芸種のマルバマンネングサは見たことがありますが、ちょっと様子が違うのでピンと
来なかったんですね。改めてマルバマンネングサで検索すると、本州~九州に分布し、山
地の岩場や石垣などに生えるとあり、自生環境も合致します。
マルバマンネングサの宮城県内での花期は6月下旬頃で、星形の黄花を咲かせます。

                                 2021.10.20撮影

ベンケイソウ科マンネングサ属の常緑多年草。本州~九州に分布し、草丈は8~20cm。
山地の岩上や石垣などに自生する。常緑であることから、屋上緑化などにも利用される。
茎は緑色だが、時季や部位によっては紅紫色を帯びる。基部は這って分枝し、節から根を
出して広がり、先の方は斜上する。
葉は対生し、葉身は倒卵形~さじ形で、長さ7~10mm、円頭で基部は柄状となる。
花期は6〜7月、花序は頂生の集散状で、葉状の苞が目立つ。花弁は5個、黄色い披針形
で長さ4〜5mm、平開する。雄しべは10本で花弁よりわずかに短い。裂開直前の葯は橙
赤色。雌しべは長さ3~4mm、花柱は長さ1mmほど。
果実は星形で直径5mmほどの袋果、熟すと平開する。
種子は紡錘形で長さ0.8mmほど。



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