里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツタバウンラン 帰化植物

2017-03-15 | 日記
散歩で横丁の通りを歩いていると、塀の段差部分につる草が絡んでいて、
白っぽい小さな花をたくさん咲かせています。
花を覗きこむと、奥に二つの米粒状のものがあります。
たしか・・ママコナの花にも似たような二つの膨らみがあったね。そうするとこの
花もママコナと同じゴマノハグサ科の植物でしょうか。
我家の植物図鑑にも、似たようなつる植物が載っていたような ?




                             二枚とも2016.4.16撮影

植物図鑑で調べると、やはりゴマノハグサ科の植物で「ツタバウンラン」ですね。
原産地はヨーロッパの地中海沿岸あたりで、日本には大正初期に観賞用として
持ち込まれ、ロックガーデンに好んで植えられたようです。
名前の由来は、葉がツタに似て、花がウンランに似ていることから。


                                 2016.4.16撮影

ゴマノハグサ科ツタバウンラン属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
大正初期に園芸用として渡来したが、現在では野生化して北海道~本州に分布。
日当たりの良い道端や、住宅地の石垣のすき間などに生える。
茎は紫褐色で細く、長さ20~80cm、石垣や地上を這い所々で不定根を出す。
葉は互生し、葉身は円形~扁円形で掌状に5~7浅裂し、先は微凸形。
花期は4~7月で、葉腋から長めの花柄を出し、先端に直径1cmほどの唇形花を付ける。
花冠は白色~淡紫色で暗紫色の筋がある。上唇は2裂して直立し、先端は丸い。
下唇は浅く3裂し、背面には2個の黄色のふくらみがあって花口をふさぐ。
花冠の後部は距となって突出する。雄しべ 4本、雌しべ 1本。
果実はさく果で、直径5mmほどの球形、熟すと裂開する。
種子は黒褐色で直径1mmほど。

※近年、分類体系の変更があって、ゴマノハグサ科からオオバコ科に変更されたようです。


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