里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

バッコヤナギ 雄花序と雌花序

2020-03-29 | 日記

気仙沼市本吉町山田地区南部、山麓の集落道を歩いていると、道下の耕作放棄地に何本もの
ヤナギが茂っていて、枝にはたくさんの花穂が付いています。
よく見ると太めで黄色い花穂を付けた木と、細めで黄緑色の花穂を付けた木の二種類があり
ますから、きっと同種の雌雄株なのでしょう。
黄色い花穂は、以前観察したバッコヤナギの雄花序のようですから、黄緑色の花穂は同種の
雌花序ではないでしょうか。初めに雄花序、下の段に雌花序の写真を貼り付けます。

                              二枚とも2020.3.26撮影

バッコヤナギの名の由来ですが、種子の綿毛が婆さんの白髪のようだとして「婆っこ柳」
とする説と、ベコ(牛)が花を食べるのでベコヤナギがなまったとする説があるようです。

ヤナギの仲間はどれも代表的な先駆樹種で、綿毛をまとった種子を遠くまで飛ばします。
その種子が河川敷や耕作放棄地などに着地し、そこで発芽~生育するわけですが、他の樹種
よりも生長が早いので、柳の純林のような状態で繁茂します。
ただ生長が早い分だけ材が軟らかく、虫食われや腐朽が入りやすいため枯れやすいようです。
ここに茂っているバッコヤナギも、1/3ほどは虫食われで枯れ始めていました。

                              二枚とも2020.3.26撮影

バッコヤナギは2017年の4月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/e5e4e605ba900959c37398eb545feb30

 



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