里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アメリカキササゲの黄葉

2019-10-19 | 日記
一関市藤沢町黄海地区南東部、丘陵上の道路脇に陶芸センターがあり、ここに広い駐車場が
あるので、この地区を踏査する際の起点にしています。その駐車場の際に一本の高木が聳えて
いて、今は大きな葉が黄色く色づいています。

数年前の7月中旬だったか・・駐車場脇の高木に白い花が幾つか咲いています。
下から見上げるとキササゲの花に似ていますが、花が白いので同属の別の種と思われます。
なおキササゲの花は淡黄色で、この時季には花は全て散っています。




                             二枚とも2019.10.16撮影

インターネットで「キササゲ 白花」と検索すると、すぐに「アメリカキササゲ」の記事が表
示されました。アメリカ南部原産の落葉高木で、明治20~30年代頃に渡来し、キササゲよりも
花が大きく美しいこともあって、庭園や学校などに植えられたようです。
「枝先の円錐花序に、直径3~5cmのロート形の白花を多く付ける。」とありますから、アメ
リカキササゲで間違いないでしょう。

今回の踏査での狙いはアメリカキササゲの果実だったのですが、今年は結実しなかったようで、
一つも下がっていません。仕方なく早めの黄葉を撮影した次第。


「長さんの植物図鑑 アメリカキササゲより」


                                 2019.10.16撮影

ノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉広葉樹で、樹高15mほどの高木。原産地はアメリカ南部。
樹皮は灰色~灰褐色で、成木になると縦に深裂する。
葉は対生または3輪生、葉身は広卵形で長さ15~20cm、全縁で先端が短く尖り、基部は心形。
葉柄は長さ10~20cm。
花期は6~7月、枝先の葉腋に大きな円錐花序をだし、多数の白色の花を咲かせる。
花はロート形で直径4cmほど、花冠の縁はやや縮れ、咽部には黄色と紫褐色の斑が入る。
果実は細長い莢果で長さが15~30cm、2片に裂け、絹状の毛が付いた種子を飛ばす。

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