里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コセンダングサ 帰化植物

2017-02-05 | 日記
石巻市の十三浜地区で撮影した野草ですが、名前が判らずに暫く保留にして
いたものです。「秋の野草」という図鑑をめくっていたらキク科のコセンダングサ
というのがあって、花も葉もよく似ています。
解説文を読んでみても相違点はありません。撮影日から半月ほど経ちましたが
「コセンダングサ」と同定できましたので、記事にしたいと思います。


                            二枚とも2016.10.10撮影

県内の内陸部では見た記憶がないので、分布していないか、あってもごく少数と
思われます。それが沿岸部の十三浜地区では、漁港近くの空地や国道沿いなど、
至る所に咲いていました。調べると熱帯アメリカ原産の帰化植物とのことですから、
多少とも温暖な沿岸部に分布しているのでしょう。

この種はいわゆる「ひっつき虫」で、我国の自生種ではタウコギの仲間です。
帰化植物では、河川敷や耕作放棄地でよく見かけるアメリカセンダングサが仲間
です。こちらは北アメリカ原産で東北の気候にも合うのか、内陸に多いですね。


                                2016.10.10撮影

キク科センダングサ属の1年草で、熱帯アメリカ原産の帰化植物。
世界の熱帯から亜熱帯に広がっていて、我国では明治時代に侵入が確認されている。
中国では薬草として使用され、台湾などでは食用とされている。
茎には4稜があり、短毛がある。葉は上部で互生、下部では対生して羽状に全裂し、
2回羽状複葉のようになっている。
縁には粗い鋸歯がある。葉軸の上面には、赤味を帯びた溝が走る。
花期は9~11月で、頭花は筒状花だけで舌状花がない。花柄は長さ1~9cm。
総苞の直径は7~8mm。総苞外片は長さ4~5mm、総苞内片は長さ4~7mm。
果実は痩果、4陵型の棒状で先端に向かって細くなり、先端に2~4本のノギがある。


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