一関市花泉町日形地区北東部、小河川沿いを遡っていると、南向きの岩壁に茎を立てた植物
が点々と生えています。この岩壁は太古の薄衣礫岩からなっているため凸凹が大きく、岩壁
を好む植物が多いように思われます。葉が厚くてやわらかく、3輪生ですからミツバベンケ
イソウでしょう。まだ花は咲いていませんが、滅多に出合えない希少種ですから、自生地を
記録するために記事をアップします。
二枚とも2019.5.6撮影
ミツバベンケイソウの名は、ベンケイソウの仲間で、3枚の葉が輪生することに由来します。
ただ、葉の数は必ずしも3枚ではなく、小株とか貧栄養の株では2枚が対生することもあり
ますし、4~5枚が輪生することもあるようです。
分布域は北海道~九州と広いものの、都市部や西日本では絶滅危惧種に指定している府県が
多いようです。石灰岩や安山岩からなる、岩壁や岩礫地を好む傾向があり、日形地区の礫岩
の場合、礫間のバインダーとして石灰分が作用しているとする説があります。
2019.5.6撮影
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山地の岩場や岩礫地、林縁や草地に自生し、草丈は30~80cm。
茎は直立~斜上、或いは懸崖状に伸び、無毛でときに暗紫色を帯びる。
葉はふつう3輪生する。葉身は長楕円形で長さ3〜12cm、やや鋭頭、縁に疎らな鋸歯がある。
質は厚く、裏面は緑白色。葉柄は2~10mm。
花期は8~9月、茎頂と上部の葉腋に複散房状花序を出し、淡黄緑色の小花を多数付ける。
花弁は5枚、披針形で長さ4mmほど。雄しべは10個で、5個ずつ輪生し、2段に開く。
雄しべは花弁よりやや長く、裂開前の葯の色は淡黄色、まれに暗褐色。
果実は袋果。種子は褐色、狭卵形。
が点々と生えています。この岩壁は太古の薄衣礫岩からなっているため凸凹が大きく、岩壁
を好む植物が多いように思われます。葉が厚くてやわらかく、3輪生ですからミツバベンケ
イソウでしょう。まだ花は咲いていませんが、滅多に出合えない希少種ですから、自生地を
記録するために記事をアップします。
二枚とも2019.5.6撮影
ミツバベンケイソウの名は、ベンケイソウの仲間で、3枚の葉が輪生することに由来します。
ただ、葉の数は必ずしも3枚ではなく、小株とか貧栄養の株では2枚が対生することもあり
ますし、4~5枚が輪生することもあるようです。
分布域は北海道~九州と広いものの、都市部や西日本では絶滅危惧種に指定している府県が
多いようです。石灰岩や安山岩からなる、岩壁や岩礫地を好む傾向があり、日形地区の礫岩
の場合、礫間のバインダーとして石灰分が作用しているとする説があります。
2019.5.6撮影
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山地の岩場や岩礫地、林縁や草地に自生し、草丈は30~80cm。
茎は直立~斜上、或いは懸崖状に伸び、無毛でときに暗紫色を帯びる。
葉はふつう3輪生する。葉身は長楕円形で長さ3〜12cm、やや鋭頭、縁に疎らな鋸歯がある。
質は厚く、裏面は緑白色。葉柄は2~10mm。
花期は8~9月、茎頂と上部の葉腋に複散房状花序を出し、淡黄緑色の小花を多数付ける。
花弁は5枚、披針形で長さ4mmほど。雄しべは10個で、5個ずつ輪生し、2段に開く。
雄しべは花弁よりやや長く、裂開前の葯の色は淡黄色、まれに暗褐色。
果実は袋果。種子は褐色、狭卵形。
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