大和町吉岡地区の県道を走行していると、路肩の草地にたくさんの黄色い小花が咲いてい
るのが見えます。車を脇道に入れてから、少し戻って観察すると、よく見かけるコメツブ
ツメクサに似ていますが、花がもっと大きいですね。たぶん同じマメ科の外来種でしょう。
周辺を見渡すと、県道沿いの50mほどの範囲に、無数に群れ咲いています。
二枚とも2021.6.8撮影
「コメツブツメクサ 仲間」でネット検索し、よく似た植物の写真を探すと、クスダマツ
メクサという植物が、私の写真の植物によく似ています。
改めて『クスダマツメクサ』でネット検索すると、ヨーロッパ原産の1年草で、昭和18年
に横浜市で初めて見いだされ、現在では全国の河川堤防や道端に生えているとあります。
花序は直径10mmほど、葉は3小葉とあるので、クスダマツメクサで間違いないでしょう。
二枚とも2021.6.8撮影
マメ科シャジクソウ属の1年草で、ヨーロッパ~西アジア原産の帰化植物。
現在では全国の河川堤防や海岸、道端などに生えていて、しばしば群生する。
茎は細く、やや屈曲しながら直立または匍匐し、長さ5~30cmになる。
葉は互生し、3個の小葉からなる複葉。小葉は倒卵形で長さ0.8~1.5cm、先端は鈍形~やや
へこみ、上半部のみに細かい鋸歯がある。頂小葉には明らかな柄がある。葉柄は長さ1cm
ほどで葉柄基部に下半部が葉柄と合着した托葉がある。
花期は6~8月、葉腋から直径1~1.3cm、長さ1~1.5cmの卵球形~球形の花序を出し、
長さ5mmほどの鮮黄色の蝶形花を20~30個つける。
小花柄は長さ0.5~1mm。萼筒は長さ0.5mmで5脈があり、萼裂片は長短不同の針形で下片は
萼筒より長い。旗弁は長さ4~6mmの広卵形で側脈は溝状にくぼむ。
受粉すると花は下を向き、豆果を包んだまま旗弁が大きくなり、枯れても落ちない。
豆果は長さ2~3mmの楕円形で、先に花柱が嘴状に残る。種子は1個。
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